「障害者による文化芸術活動の推進に関する基本的な計画」発表!
[2019年04月04日(Thu)]
障害者文化芸術活動推進有識者会議(2018年9月〜12月)の構成員として
TA-net理事長の廣川が策定にかかわった計画が、3月29日に公表されました。
http://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/1414662.html
以下、文化庁サイトより引用。
「障害者による文化芸術活動の推進に関する基本的な計画」は,障害者による文化芸術活動の推進に関する法律(平成30年法律第47号)第7条に基づき,障害者基本法及び文化芸術基本法の理念や方針を踏まえ,障害者による文化芸術活動の推進に関する施策の総合的かつ計画的な推進を図るため,文部科学省及び厚生労働省が策定するものです。
今回の計画は,障害者基本計画及び文化芸術推進基本計画の計画期間を踏まえ,平成31〜34年度を対象期間として策定するものです。
障害者文化芸術活動推進有識者会議の議事録および資料は以下のサイトから確認できます。
文化庁サイト
http://www.bunka.go.jp/seisaku/bunka_gyosei/shokan_horei/geijutsu_bunka/shogaisha_bunkageijutsu/shogaisha_yushiki/index.html
厚生労働省サイト
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/other-syougai_446935_00004.html
上記のうち、観劇支援については以下の通り記載されていますので抜粋します。
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第3 施策の方向性
(1)鑑賞の機会の拡大
文化芸術の鑑賞は,本来,誰もが参加できるものであり,鑑賞の機会に当たって物理的・心理的な 障壁が改善されれば,より多くの人が参加しやすくなることから,より一層の環境整備の充実が求 められる。 具体的には,文化施設等のハード面の整備のみならず,情報保障などの障害特性に応じた配慮や サービスの提供等の利用しやすい環境の整備に加え,適切な対応ができる人材の育成,施設間のノ ウハウの共有や,実演芸術分野における鑑賞サポート等が求められている。
@ 利用しやすい環境整備の推進
障害者が文化芸術を鑑賞する際の情報保障(日本語字幕,手話通訳,音声ガイド,ヒアリング ループ等の整備)や多様な障害特性に応じたサービスの提供,施設の利用環境の整備等,利用し やすい環境の向上を図る取組を推進する。
C 鑑賞に対する支援体制の整備
国は,地方公共団体等と連携し,地域における障害者の文化芸術の鑑賞支援に関する相談,関係機関や専門家の紹介及び専門的知見によるアドバイス等を行う支援体制の整備を進める。障害者へ鑑賞の機会を提供する者等に対して,障害への理解,鑑賞の支援方法等に関する研修や現 場体験プログラムの提供などを積極的に行うとともに,障害者やその家族,福祉や芸術等の専門家,事業所や文化施設の職員,行政職員,教育関係者,研究者など,分野や領域を越えて,鑑賞の在り方や鑑賞機会の確保が考えられるネットワーク形成を進める。
D 地域における鑑賞機会の創出
国は,地方公共団体等と連携し,障害者による文化芸術活動の裾野が広がるよう,地方公共団 体における障害者等の作品展,舞台公演,映画祭などの鑑賞の機会の拡大に努める。それらの全 国各地の企画を全国障害者芸術・文化祭と連携する取組を進める。これらの機会において,鑑賞 支援の整備に取り組み,より多くの障害者の鑑賞機会を創出する。
G 義務教育における取組
全国の小中学校及び特別支援学校等の子供たちに対する優れた文化芸術の鑑賞・体験機会を充実
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今後、この法律を活用してさまざまな活動が全国で展開されることを期待しています。
TA-netの求めていることが少しずつ形になっていることを感じております。
これらが実効性のあるものとなるようにするため、TA-netは引き続き支援していきます。