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バリアフリー演劇「ヘレン・ケラー〜ひびきあう者たち〜」公演(東京演劇集団風)にて手話・字幕監修しました [2019年02月12日(Tue)]
※本記事に掲載の画像はすべて、加藤友美子の撮影によるものです※

文化庁委託事業・社会福祉法人グロー主催「バリアフリー演劇研究会」の委員としてTA-net理事長の廣川が参加し、2018年6月よりほぼ毎月の会合を経て、成果発表を2月2日(土)、3日(日)の2日間、行いました。
当初は1日1公演でしたが、予約が殺到し、3日の夜に追加公演となりました。
これも満席となったことから、
翌週の予定されていた9日(土)、10日(日)の一般有料公演をバリアフリー版としました。
こちらも満席となり、10日(日)の夜にまたもや追加公演、とうれしい悲鳴でした。

東京演劇集団風さんの代表作とも言える「ヘレン・ケラー〜ひびきあう者たち〜」を、バリアフリー版として再演出するという試み。

通常はサポート部分はクローズ型として、必要な人に機材を貸与するのですが
今回は、全員が体験できるようにと、オープン型。
なので、作品の雰囲気にあいつつ、なおかつ、情報保障もきっちりと。
そのバランスを模索しながらの稽古でした。

東京大学先端科学技術研究センターバリアフリー分野特任研究員である大河内直之さんは、NPO法人バリアフリー映画研究会の理事長でもあり、全盲の当事者でもある立場で参加。
音声ガイドはパラブラの松田さんが台本作成、読むのは劇団員の木村さん。

廣川は観劇サポートに取り組んできた立場から、字幕・手話の監修および全般的なサポート構築への監修で参加。

字幕制作およぼオペレーターはパラブラさん。映画字幕で実績のある会社ですが、演劇に挑戦。
字幕の投影位置や色にこだわりました。

手話通訳は、日本財団助成「舞台手話通訳養成講座」を受講した18名から募り、3名(立石聡子、小島祐美、下坂幸恵)が担当しました。また事前説明会の手話通訳も受講生(加藤真紀子)が担当。
稽古は5日間、朝10時から夜6時まで、みっちりと場面を再構成しました。
養成講座の講師を務めた米内山陽子、佐沢静枝も、稽古現場に入って手話監修を行いました。
より良い手話表現と演技のバランスを追究しながらの作業となりました。
一般的には舞台手話通訳は舞台の端に立つのですが、今回は俳優ともっと絡んでもいい、動いてもいい、と、演出の浅野さんの意向により、かなり動くこととなりました。

003.jpg
立石聡子

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小島祐美

190201KAZE-0013.jpg
下坂幸恵

今回は、事前説明会を行いました。
これも手話通訳・文字をつけて、全員がわかるように。
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手話、字幕、音声ガイドについて、大河内委員の声、廣川の手話で説明しています。

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手話通訳:加藤真紀子
舞台の広さや状況を説明しています。


俳優が一人ずつ、自己紹介と衣装の説明をしています。
視覚障害の方が、声を覚えて、役を区別し、衣装のイメージをつかみます。
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さらに、舞台の上にあがって触ったり、俳優と交流したり。
この時間が一番盛り上がったかも・・・。
148.jpg

今回、劇団さんの俳優、スタッフ全員の全面的なご協力のおかげで実現できました!
はじめて来てみた!という聞こえないお客様が多く、あらたな文化芸術の出会いの場を提供できたことを確認しました。

今後につながる貴重な取り組みでした。
地方公演を希望される方は、ぜひ下記にお問い合わせ下さい!

東京演劇集団風
http://www.kaze-net.org/top

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