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NPO法人シアター・アクセシビリティ・ネットワークからみなさまへ

「みんなで一緒に舞台を楽しもう!」を合言葉に活動中。
演劇・舞台を一緒に楽しむため、さまざまな観劇サポートを展開!
 
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盲ろう者への支援勉強会《公開講座》を開催しました! [2018年04月15日(Sun)]
4月14日㈯午後1時より「盲ろう者向け観劇サポートワークショップ」を開催致しました。

参加者26人(ろう者・難聴者・聴者)と沢山の方にお集まりいただき、
大盛況のうちに終了致しました。

TA-net理事長廣川の挨拶に始まり、
まずは盲ろう当事者高橋えりか講師から「盲ろう者の観劇サポート」と題して、
ミニ講演を行いました。
ろうベース(先天性もしくは後天的にろう・難聴になり、その後視力が落ちる)の盲ろう者に対するコミュニケーション方法、ニーズ、観劇時の情報保障、盲ろう者の生きがいをサポートすることの重要性などを話しました。

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次に事務局石川担当で、盲ろう者疑似体験を行いました。
身の回りの道具(眼鏡・トイレットペーパーの芯・アイマスク・耳栓)を使い、
グループに分かれて弱視ろう体験をしました。

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全盲は目をつむることで疑似体験できますが、
「弱視」は見え方も千差万別で、
白濁・混濁・視野狭窄・強度視力低下・中心暗転・視野一部欠落などの体験を行いました。

次に、グループ内で盲ろう者・通訳者・観察者の役割を決め、
田中清講師によるミニ芝居を接近手話や触手話など、
見え方に合わせて通訳、そのあとディスカッション、
これを3回繰り返し参加者全員で体験しました。
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田中講師の動きの面白さ、一人三役の的確な役回り、役柄ごとの表情の違いなどを
いかに盲ろう者役に伝えるか、話の内容はきちんと伝わるか、ろう者も盲ろう通訳経験者も初体験の方も、悪戦苦闘の汗だく通訳となったようです。

最後に、グループごとで話し合った感想・反省・気づきを発表という形で共有し、
改めて盲ろう者への観劇サポートの重要性、盲ろう通訳ならではの難しさ、
情報保障の意義、難しさゆえの面白さなどを話し合いました。

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高橋講師には大阪から来たベテラン盲ろう通訳介助者の原田由利子講師が常に情報保障を行い、
会場の状況から参加者の反応、スタッフからの伝言などを的確に伝え、
その通訳の在り方を参加者に学んで戴くことも一つの狙いでした。
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また大阪人ならではのユーモア溢れる原田の通訳介助によって緊張していた参加者も徐々に笑顔となり、こういった心和ませる通訳もあるということを感じられたのではないかと思います。

最後に全体のまとめをし、今後のワークショップ希望者の面接をして終えました。

また、今回はまずは体験ということを重視し、
内容をきちんと知っていただくために、希望者には手話通訳をつけるという情報保障も行いました。

参加者全員の反応も上々で、
次回から本格的に行われる年間ワークショップに期待大となる手ごたえを感じられ、
スタッフ一同安堵と責任の大きさを感じております。

参加された皆さま、本当にありがとうございました!
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