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板垣恭一さま(演出家)からの応援メッセージ [2014年06月26日(Thu)]
TA-netウェブサイト演出家:板垣恭一さまからの「応援メッセージ」です。ロングバージョンのため、こちらのブログに掲載しております。

ー*−*−*−*−
まずは知ってもらうために

「字幕がないと日本映画が見られないんです」 聴こえない方たちとお芝居を作ったとき、関係者から聞いた話です。おどろきました。唇を読めばよいのでは? 読唇は誰でも出来るわけじゃありません。それに映画はしゃべっているからといって顔が映っているとは限りません。舞台だって大きな劇場だったり、顔がこちらを向いてなかったりしたら唇が見えないでしょう。なるほど……。そのとき知ったのは、手話も必ずしも全員が身につけているわけではないということでした。じゃあ今回の公演のベストチョイスは字幕ですね。こうして、ぼくはプロデューサーと相談して、聴こえない方たちの観劇のために、舞台両サイドに字幕を出すことにしたのでした。

廣川さんをはじめとする、演劇に関わる聴こえない方たちと知り合ったのは、その公演がきっかけでした。ぼくらはワークショップなどを通じて少しずつ親しくなり、ぼくの演出するお芝居を見たいと言わることも多くなりました。字幕作りは制作サイドの協力がないと無理なので、その代わりに観劇する前に台本を貸したり、あらすじを書いて渡したりしました。でもいつももどかしい思いが残りました。制作サイドにもっと協力をうながしたいところなのですが、前提としてまず彼らのような人がいることをほとんど知らないので反応が鈍いのです。ぼく自身も公演前に必ずしも余裕があるわけではなく、対応しきれない部分もいろいろありました。

個人としての協力には限界がある。つねづねそう考えていましたが、そんなある日TA-netという非営利団体(NPO法人)が立ち上がると聞きました。主催は廣川さん。これは応援しないわけにはいきません。いままで、ぼくが出来ることは「お芝居を見たい聴こえない方はたくさんいる」ということを、実態を知らない人にお伝えする程度のことでした。でもこれからは「詳しくはTA-netのホームページを見てみて」ということが出来るようになったのです。これはすばらしいことだと思います。

関心を持つ人が増えれば、何かが変わるかもしれない。その期待を胸に、ぼくはTA-netを応援することにしました。

板垣恭一
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