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「人を幸せにする会社」って、どんな会社なんだろう [2009年01月12日(Mon)]

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@「人を幸せにする会社」って、どんな会社なんだろう
A 離職率を知ることで、「人を幸せにする会社」を知ることも出来る
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@ 「人を幸せにする会社」って、どんな会社なんだろう

1月8日、東京の明治大学商学部で、「人を幸せにする会社」という特別授業があった。これは、久米信行氏の「ベンチャー企業論」講座の中で開かれた。
https://blog.canpan.info/meiji_venture/

特別講師は、日本で一番売れている会計書「会計のことが面白いほどわかる本」の著者、公認会計士の天野敦之氏である。

天野氏の新本「君を幸せにする会社」は、フィクション、つまり小説だが、このテーマが静かな論争を呼んでいる。
http://tinyurl.com/6xe3y9

天野氏はメルマガにこう書いている。
..............................................

拙著『君を幸せにする会社』は、「ビジネスと幸せ」をテーマにした本ですが
このような主張は、どうしても

「ビジネスで人の幸せなんて何甘いことを言っているんだ。
ビジネスは勝つか負けるか、いかに敵を倒すかだ」

というご意見と

「人の幸せを実現するためには、利益を追いかけていてはダメだ。
利益追求は汚らわしいことだから、禁欲と自己犠牲の精神で取り組むべきだ」

というご意見の、両方からの攻撃に遭うという構図になりがちです。

しかし私は、自分の幸せと相手の幸せを追求することこそが
会社の永続的な利益に結びつくと信じています。
...............................................

この両極の意見は、混沌とした社会の中でどちらも正論といえる部分がある。

講義の数日前に、天野氏は「9つの『人を幸せにする経営者とは』」との質問を久米氏に投げかけた。

それは、久米氏のメルマガ「縁尋奇妙」に転載され、日本実業出版社が運営する「経営者ブログ」で論争を呼ぶことになる。
http://gate.keikai.topblog.jp/

経営者の答えが、両極に分かれたからだ。

私は「9つの質問」に答え久米氏に送った。それは、私のブログにも掲載している。
https://blog.canpan.info/t3mg/archive/97

いまそれを読み返してみても、その答えに新しい発想のものはひとつもない。昔から考えている私の意見を書いているのにすぎないことがよく分かる。

しかし、答えを書いてよく分かったことは、このような質問をするとき共通分母の定義をしないと、論争が混沌としていくことだ。

天野氏は、外資系証券会社に勤務していたとき、同僚が鬱になったり、自殺をしていくのをみて、幸せな会社とは何かと考え始めたという。天野氏の新本「人が幸せになる会社」の発想の原点がそこにある。

私は天野氏のその著作を読んでいたが、その出発点となるバックグラウンドを知ったとき、なるほどこういうことだったのかと理解をした。

しかし、それを知らない人たちは、天野氏の「人を幸せにする会社」の概念に反発をする人も多い。これは当然のことである。金融不安の時代に、倒産から回避する努力を日々している経営者はそれどころでないからだ。そんな美しい言葉をいう前に、会社を持続していくことが、社員の幸せを維持する最も重要なことだからだ。だから1円でも多く利益をあげたいと思う。

この論争は、天野氏の著作がフィクションであるから激しくなっていく。この本が、ノン・フィクションで実在する会社を書いていたら、こんな論争は起こらないのである。

天野さんの出版パーティでは、私が乾杯の音頭をとらせていただいたが、講座の主「考えすぎて動けない人のための『すぐやる」技術」の久米信行さん、「さおだけ屋はなぜ潰れないのか」の山田真哉さん、「魔法の質問」のマツダミヒロさん、「会計のトリセツ」の望月実さん、ホスピタルクラウンとして闘病中の子供たちをケアする大棟耕介さん、フリーアナウンサーの倉島麻帆さん、しあわせデザイン研究所の馬渕裕嘉志さん、「地球探検隊」の中村隊長、マジシャンのアレスさん、J−WAVEコメンテーターの島田昭彦さんなど日本を代表するオピニオンリーダーたちがこの会に集った。

しかし、どんなに豪華なメンバーが集おうが、「人を幸せにする会社」の答えは星の数ほど正解がある。



A 離職率を知ることで、「人を幸せにする会社」を知ることも出来る


Aという会社が大阪にある。従業員は248名。資本金は、約5億円である。

この会社に現社長が就任したとき、「我が社には、大企業のような福利厚生はない。給料も高くない。ただ私が社長になったからには、年間最低2.5ヶ月の賞与を出すことだけは約束する」と社員に宣言したそうだ。

この会社には、特徴的な福利厚生制度がある。社員に年間有給休暇が支給されるが、2年間でそれを消化しないと無効となる。

しかし、長年勤めた社員が、病気や事故で長期休暇を取らざるをえないとき、それまで無効だった有給休暇がすべて復活する。だから、この会社に勤務する人は、何かあったとき、復活した有給休暇をすべて使うことができる。人によっては、6ヶ月以上の有給休暇を使うことができるから、安心して病気などの治療に専念できる。体調を戻したら、会社に復帰することも容易になる。

この会社の業績は順調だが、社員の離職率が数%しかないという。この数字は驚異的だ。ここの社員はやめることをしない。退職直前の社員も、有給休暇を消化することをしないという。そこにあるバックグラウンドに、皆この会社が好きという共通点がある。

日本を代表する優良企業には、離職者が多いという悩みがある。某一流企業においては、新入社員の離職率は50%である。それをいかに食い止めるかが、会社の重要な仕事にもなっている。

外資系の証券会社に勤めている人たちには、一般のサラリーマン年収の数年分を1年で稼ぐ人が多くいる。しかし、鬱になったり、自殺をする人が多いというのも事実である。その職場の離職率が異常に高いことはいうまでもない。

具体的に「人を幸せにする会社」を知りたければ、離職率が低い会社の経営者と会うことが一番だともいえる。大企業より給料が安くても、会社や仕事に誇りを持っている人たちが、世の中に多くいる。そこに、社員が幸せになるシステムが必ずある。

そこに佇むことで、「人を愛し、会社を愛し、社会に貢献する」幸せマネージメントが見えてくる。

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チーム3ミニッツは、全国の子供たちに「ありがとうのはがき」を配布するNGOです。
http://t3m.jp 
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Posted by チーム3ミニッツ at 17:19 | チーム3ミニッツ | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
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