「卒業生のためのありがとうのはがき」と魔法の言葉 [2009年01月29日(Thu)]
「卒業生のためのありがとうのはがき」と魔法の言葉
チーム3ミニッツでは、卒業式を前に「卒業生のためのありがとうのはがき」を全国の学校に無償で贈っている。 http://t3m.jp/sotsugyo/sotsugyo.html 今年は、2万5千枚を用意した。このはがきは、チーム3ミニッツが販売している「ありがとうのはがき」でもある。 このパブリシティは、読売新聞や地元紙・神戸新聞などに掲載されている。北海道ではFM北海道がオンエ−をしてくれた。 昨年は、電話やファックス、郵送でも受付をしたが、今年はホームページからの申し込みだけにしている。 昨年「卒業生のためのありがとうのはがき」の申し込み時に事件があったので、今年はこんな形になっている。 「卒業生のためのありがとうのはがき」は、性善説でなければ進行しない。だから、申し込む人も「子供たちに『ありがとう』の大切さを伝えたいのです」とか「ありがとうのはがきを子供たちが書くことで、優しい子供になってほしいのです」などと書いたファックスを送ってくる。 チーム3ミニッツのスタッフは、それに答えようと荷造りをして配送する。 しかし昨年、「はがきが届きました。ありがとうございました」と連絡をしてきたのは1人しかいなかった。 配送が終わってから2週間3週間たち、卒業式が終わっても、他の人はありがとうのはがきを受け取ったら最後、何の連絡もしてこないのである。 学校にありがとうのはがきが本当に届いたのかの確認もできない。申込人に連絡をすれば把握できるだろうが、私はそれを禁じた。 するとスタッフから多くの不満が出てきた。「売り物をタダで受け取っている可能性が大だから、電話をして確認をするべきだ」「こちらが一生懸命作業して発送したのに、何の連絡もないのは失礼すぎる」という声である。 スタッフの言葉は間違っていない。しかし、そこにあるのは、感謝されることを前提とした会話である。 この事態を納めなければ、他者の無責任な行動でチーム3ミニッツの活動が前向きに進んでいかなくなる。そこでスタッフに、こんな言葉をいってみた。 「『もらってくれてありがとう』という感謝の気持ちを持とうよ」 その瞬間、彼らの顔から微笑みが生まれた。 それから、「もらってくれてありがとう」がチーム3ミニッツの合い言葉になった。 何か問題がおきたとき、「○○してくれてありがとう」の会話が自然に生まれるようになった。 「もらってくれてありがとう」は、人を幸せにする魔法の言葉である。 「卒業生のためのありがとうのはがき」お申し込みページ http://t3m.jp/sotsugyo/sotsugyo.html |