PEACE FIELD JAPAN! [2009年04月11日(Sat)]
PEACE FIELD JAPAN!! まだ耳慣れない名前かもしれませんが、それもそのはず。 この4月から、これまで「ピース・キッズ・サッカー」という名称で活動してきたNPOが、法人名を改称し、心機一転、新しい名前で活動を始めました。 この、旧「ピース・キッズ・サッカー」。 イスラエルとパレスチナの未来を担う次世代の若者を対象に、双方にとって中立な国と言える日本という舞台で(※世界を見渡してみても、キリスト教圏とイスラム教圏以外のエリアを探すのは、意外と限られます。)、お互いの人間的な交流を図り、いまは分断され、対立する二つの国と地域とがつながりあう種まきをしよう、という活動を行っています。 さて、この団体、名称に「サッカー」という言葉が入っていますが、そのことに団体自身が違和感を感じはじめていました。 団体がスタートした2003年、イスラエルとパレスチナの子どもたちを集めて親善サッカー大会を行ったことが、この団体の設立のきっかけとなり、以来、サッカーを冠した名称で活動を始めました。 しかしながら、活動が進展するにつれ、スポーツを通じた交流以上に、毎年夏に行っている「Youth For Peace」という、約2週間にわたる、イスラエル・パレスチナの若者を集めた合宿形式のプログラムがメインの活動になっていきます。 また、「キッズ」というと、小学生ぐらいの子どもをイメージしますが、このプログラムの対象も、もう一歩、二歩先には社会人になる、高校生世代を対象とするようになっていきました。(その方が、高い効果を出せる可能性があるということが継続的な活動を通じて次第に分かってきたのです。) このように、名は体を表さなくなった団体名とはいえ、一度掲げた旗を付け替えるのは容易ではありません。 そこで、今回のプロジェクトを通じて策定した新名称、それが「PEACE FIELD JAPAN」です。 PEACEは、旧団体名から引き継ぎ、FIELDは、同団体が、平和の「場」づくりをしていること、また、平和の「種まき」をしていること(FIELD=畑)、などの意味合いを込めることができ、そこに「JAPAN」を添えて、日本の団体であることを明示し、日本という、キリスト教でもイスラム教でもない、いわば宗教的に中立な場所にたちあがる「場」であることを表現しています。 タグラインに「World Youth Network」を付すことで、世界を舞台に、若者たちをつなぐ活動をしている団体であることを、分かりやすく表現しています。 ロゴマークについては、つながりや融和をしめす円を、理事のみなさんに手書きしていただいたものを重ね合わせたモチーフを採用。文字は丸みを持たせ、やわらかくやさしい印象を出しました。 カラーには、旧団体のトーンを引き継ぎつつ、明るいパワーを感じさせるオレンジを採用しました。 サービスグラントとしても、初のブランディングのプロジェクトとなったわけですが、GMの前田さん、マーケッターの西村さん、ストラテジストの岩野さん、デザイナーのナミエさんという強力なメンバーが揃ったからこそ実現した成果物です。 特に、ストラテジストの岩野さんには、プロジェクトを全般にわたって引っ張っていただき、団体側の希望や意見、アイデアをしっかり引き出しながら、きれいな着地までの一連の進行に大貢献していただきました。事務局的には、ただただ頭が下がるというような気持ちです。 新しく立ち上がったPFJ。 WEBサイトなどはまだこれから整備が必要という状況ですが、新しい看板のもと、この夏も、イスラエルとパレスチナの若者たちを招へいしてのYouth For Peaceプログラムが予定されています。 「平和の種まき」のこれからに、希望を見つけていきたいですね。 |