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下川町で合宿_ふるさとプロボノ現地入りpart.2 [2011年06月27日(Mon)]
第4章「下川のすばらしさを誰にどう伝えるか。第三者だからみえてくること」

環境モデル都市である下川町。その森林をめぐる取り組みやまちづくりの考え方を分かりやすく伝えるウェブサイトを製作する、ふるさとプロボノ下川町チームは、6月4日〜5日の第1回下川町合宿に続き、6月18〜19日に第2回目の合宿に行ってきました。

第1回から第2回までの2週間、チームメンバーは東京にいる下川町の重要ステークホルダーである、下川町の森林を活かしたサービスを利用している企業様へのヒアリングを行いました。

ヒアリング先の企業も、下川町の森林のすばらしさにどっぷりハマったチームメンバーのみなさまと同様、下川の素晴らしさに魅了されてサービスを利用している方々です。企業だからわかる下川町の特徴、下川町の人々や森林をめぐる取り組みのすばらしさを聞き取ることができたヒアリングとなりました。一方で、ビジネスとして企業と行政が継続的な関係を構築していく難しさを実感する場にもなったようです。

現地とは違った東京でのヒアリングを経て、少しずつ頭を整理しながら、客観的に下川町を見つめ直す気持ちで2回目の合宿に挑みました。

第2回の合宿では、前回ヒアリングできなかったこんな方々にヒアリングを行いました。
■Uターンで下川町に戻り活躍している町民の方
■NPO運営・議員として活躍されている方
■下川の森林の歴史を知る森林組合の組合長さん
■下川の産業・地域活性化を支援する開発振興公社の方

ヒアリングでは、時には厳しい意見もありましたが、
一度、外に出ていたからこそわかる下川の素晴らしさをもっと町内外の人に伝えたい、、、
下川の森林を活かすために一つひとつ挑戦していかなくてはいけない、やる気のある人達と一緒にやっていきたい、、、
というような、「下川が大好き」という想いが伝わってくるものでした。


そして、前回のお箸作り体験に続き、今回の合宿でも体験を通して下川への理解をさらに深めていきました。

一般向けに行われている林業体験のプログラムへ参加したり、町民の人と一緒に森の中を散歩することで、町内外の人々がどんな風に森を体感できるか、体感してもらうためにどのように工夫されたサービスを提供しているのか、を知ることができました。


メンバー全員で力を合わせて、1本の木を間伐


森の中を散歩する「ゆったりもりさんぽ」は、町内の方のための健康促進プログラムとして保健師さんと一緒に行っているプログラムです。散歩の前後に血圧を測ることで、森の中での散歩が自分の身体にどんな影響を与えているのかを知ることができるというものでした。

プロボノチームメンバーも、それぞれ血圧を測ってみたところ、散歩前と散歩後で20前後低くなるという結果に。保健師さんからもアドバイスを受け、自分の健康状態を確かめる良い機会になったようです。

2日目のお昼には、下川麺サミットへ参加。麺サミットとは、下川を含んだ上川郡の町村がそれぞれの特産麺を披露するイベントで、毎年それぞれの町が持ち回りで開催されています。今年は下川町での開催となり、下川の手延べうどんを初め上川ラーメンや美瑛のカレーうどんなど、町自慢の麺が販売されていました。町内だけでなく、町外からもたくさんのお客さんが参加され、会場は家族連れで賑わっていました。

2日間のヒアリングや体験を通して、印象的だったのが、下川の取り組みを町内の人々があまり知らないということ。。。外部からきた人にとって魅力的でも、町内の人にとっては当たり前すぎて、何が魅力なのかわからない、という課題が浮かび上がりました。

「もりさんぽ」では、こんなエピソードも。
森林の深さとトドマツの香りに癒され満喫しているメンバーの横で、「トドマツの匂いなんていつも嗅いでるから珍しいものでもないし、あんまり好きっていうものじゃないのよね。。。」という町民の方。見渡せばいつでも目に入る当たり前の森が、東京からきたチームメンバーにとってはとても貴重なものに映っていることを知って、「私たち、贅沢なのね〜」という声もありました。


森の中で深呼吸。。。


たしかに、自分の「ふるさと」や自分が住んでいる町の取り組みを知っていますか、と言われて答えられないかもしれません。田舎でも都会でも、自分が生まれた町や住んでいる町のことをよく知らない、広く考えると日本の良さを知らないという、今の日本全体に共通する課題なのかも知れません。改めて「ふるさと」ってなんだろうと考えさせられる、そんな2日間だったと感じています。


2日目の最後にはチームメンバーでミーティングを行いました。東京でもなかなか全員が揃わないチームメンバー。計4日間の合宿、東京でのヒアリングを経て、記憶が鮮明なうちに議論したことで密度の高いミーティングとなったと思います。

具体的には、ヒアリングや調査から出てきたあらゆる関係者洗い出し、ウェブサイトのターゲットを丁寧に抽出していきました。企業やNPOと異なる行政の特徴として、そのステークホルダーの幅がとても広いことが挙げられます。その中から、ウェブサイトのターゲットを選定し、コンセプトを固めていく難しさは、普段のお仕事とはまた違った視点が必要となってくるようです。それでも、チームメンバーが意見を出し合いながら、少しずつ見えてきたコンセプト案に、ワクワクする気持ちも膨らんでいきました。



ミーティングでは、仕事の進め方の違いが明らかになる場面も。一つ一つ丁寧に検証していくタイプと定めたゴールに向かって取り組むタイプ。進め方は違うけれども、「達成したいゴールは同じだよね」と確認しつつ、MKのリーダーシップが発揮された進行となりました。専門も違えば、仕事の仕方も違う、そして扱うテーマの専門家な訳でもない。そんな人達が集まって行うプロボノの難しさと面白さ、その両面を垣間見ることができました。
マーケティングフェーズの集大成、中間提案では、それぞれのスキル・経験を活かしたナイスな連携プレーが期待できそうです。

この後は、東京でのチームミーティングを経て、7月中旬には、ウェブサイトのコンセプトを提案する、中間提案を行います。どんな風にまとめられていくのか、乞うご期待です。


〜おまけ〜
2日目に参加した下川麺サミットでは、プロボノ代表としてMKの河野さんがプリンの早食い競争に参戦!!なんと、750ccのプリンを1分20秒で完食し見事優勝★
優勝商品は、下川の新商品「雪降りプリン」9個!「さすがにもうプリンは、、、」という河野さんに変わって、チームメンバーみなさんで美味しくいただきました♪


750ccのプリンとツーショット


(文: 吉原)
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