「日本語多読研究会」クリエイティブ提案。すみません、クリックはまだできません... [2011年06月15日(Wed)]
![]() 日本語多読研究会のプロジェクトで、先日クリエイティブ提案が行われました。 これまで準備してきた中間提案の内容を、Webサイトデザインという目に見える形に落とし込み、見ていただく提案です。 今回は、あらかじめデザイン案の画像データをお送りしておきました。NPOの皆さんにも見ていただいて、当日はフィードバックや疑問をうかがいつつ議論して行く内容にしました。 デザイン案は、白背景の中に明るめの緑をサブカラーに随所に配置した爽やかな印象です。 この日のチームの主役はデザイナーとコピーライター ![]() トップページのレイアウトや各所のコピーについて意見や質問が出るなかで、取り入れるものもあれば、チームの意図や根拠を説明して納得していただくものもあります。 こうしてデザイン案の落としどころが少しずつ見えてきます。 たとえば、多言語対応の国旗アイコン。 国旗をクリックすると表示言語が切り替わる仕組みで、多くのWebサイトで利用されています。 NPOからは、アイコンではなくテキストで表記してほしいとの事でした。 「多読」を通して日本語を学ぶ方の国籍は様々です。英語圏でもアメリカもあればイギリスもあり、中国語圏でも中国本土があれば香港や台湾などの地域の方もいる。 同じ言語でも、それを使う人は様々な国と地域にいるのです。それらを平等に扱いたいとするNPOの姿勢が、このような小さなところにも垣間見えます。 ははぁ、なるほどね... と思って進行を見ていた横で、プロジェクトマネジャーの小林さんが画面の隅でカタカタカタ。この日は議事録取りを買って出ています。 ![]() ひとつずつ、丁寧に説明する篠崎さん ![]() 「あぁ、なるほどね〜!」「そういう仕組みだったんですね!」 原稿起こしを通して、Webサイトの像が徐々に見えてきたかも 一方で、サイトマップを元にしたページ原稿制作の進行状況も確認します。 各ページの原稿をNPOの皆さんに用意してもらい、安井さんがそれに校正を加えて、Web際と全体でのトーン&マナーをそろえて行きます。 「こことここのは、1ページにまとめられると思います」 「(別コーナーの)このページも、さっきのと同じなので、ひとつにまとめられますね」 と、サイトマップの一部変更提案がありました。 まとめるページが出てきて、若干ボリュームダウンです。 しかしそれよりも、実際にページごとの原稿を起こす工程を通して、ページ間の相関や遷移が少しずつ見えてきたかな?と思えたうれしい瞬間でした。 Webサイト制作を仕事にしている人たちや、こういうツールを使ったことがある人でなければ、サイトマップの表からWebサイト全体を想像するのは、簡単なことではないかもしれません。 チームのサポートを受けながら、NPOの皆さんも頑張っています! ![]() 「早くクリックしたい〜」 いくつかの確認事項や検討項目を確認してこの日は終了。 次回クリエイティブ提案第二回では、今回の持ち帰り項目を検討して反映させ、テスト環境に実装した内容を見ていただく予定です。 NPOの方からは 「何かね、楽しいよね。早くクリックしたい」 とのコメントをいただきました。 次回はクリックしていただけるように、チームメンバーも頑張ります! ※日本語多読研究会について (http://www.nihongo-yomu.jp/) 日本語多読研究会は、日本語学習者のためにやさしい読みものからレベル順に大量に読む「多読(たどく)」という学習法を通して、日本語能力の向上を支援するNPOです。2002年に日本語教育の現場で携わってきた方達を中心に活動を始め、日本語の読み物などの学習支援ツールの開発・出版や、それらを使った講義の実践、また「多読」の学習法の普及啓発を行っています。 今回、サービスグラントではWebサイトのリニューアルをサポートしています。 |