エントリー選考最終局面 [2010年03月27日(Sat)]
2010年度も間近に迫ってきましたが、その第1期、来る4月からスタートするプロジェクトに向けて、NPOの選考も最終局面に入っています。
プロジェクトによっては、すでに採択を決定し、チーム編成に取り掛かっているところもありますが、選考のスケジュールによって、現在でも審査中の団体がいくつかあります。 が、そのプロセスもほぼ最終段階。 近日中に、今期採択のNPOが出揃い、このブログでも、もうまもなく発表できるタイミングが近づいています。 今期は数多くの団体から応募をいただきましたが、実際に選考を進めていく中ではいろいろな気付きがありました。 詳しい団体名等はその発表の際に譲りますが、今期は、すでに10年程度の活動を継続してこられたなかで、さまざまな試行錯誤を通じて、着実な成果(とその萌芽)を生み出しつつある団体が目立ったことが印象的でした。 NPO法の成立から10年余が経過し、一方で、NPOの担い手の高齢化や、団体が存続不可能な状況になっているという声を聞くこともありますが、今回の選考プロセスから見えてきたNPOの姿は、そうしたネガティブなものとは正反対に、「市民活動」から一皮もふた皮も剥けた「非営利事業」が、しっかりと足場を固めつつあるというものです。 しばしば、日本社会について「失われた20年」とか、無意味に自虐的な論調が聞かれることもありますが、少なくとも今回のプロセスを通じて感じたことは、ことNPOの分野においては、NPO法成立からの10年余という時間が、決して失われた時間ではなかったのだな、という思いを新たにしたところです。 というわけで、もうすぐ新年度の始まり。 新しいプロジェクトともに、do it pro bono! どうぞお楽しみに。 文: 嵯峨 |