ギャラクシー賞受賞「行き場のない障害者〜入所施設 定員削減の陰で〜」 [2024年06月29日(Sat)]
ABCテレビが制作したドキュメンタリー『テレメンタリー2024 行き場のない障害者〜入所施設 定員削減の陰で〜』が、ギャラクシー賞5月度月間賞に選ばれました。
ギャラクシー賞は、日本の放送文化の質的な向上を願い、優秀番組・個人・団体を顕彰するために1963年に創設された賞です。 YouTube動画でご覧になれます。 https://www.youtube.com/watch?v=SuDsnqmHCNU 【内容】 大阪府岸和田市の『山直ホーム』。最重度の知的障害者40人が暮らす『入所施設』だ。施設は満床で、待機者が123人もいる。そのため山直ホームでは、短期入所のベッドを10床設け、親の介護が受けられなくなった障害者を、緊急的に受け入れている。10 床のうち4床を長期滞在者が占めている。自宅にも帰れず、入る施設も見つからない人たちだ。山直ホームでの1年間の密着取材で、受け入れ先のない知的障害者の実態と家族の苦悩を描く。 【選評】 「老障介護」という厳しい情況が更に深刻化した、障害者施設へのやむなくの入所対応。 しかし「地域共生の促進」の美名からの強引無体な施設定員の削減で、福祉面での露骨な経済効率化を図り、障害者たちを困難へと追い込む行政の暴挙。 この国の障害者施策が「無策」から積極的「棄民」へシフトしている残酷に愕然とする。 |
Posted by
全国LD親の会井上
at 06:14