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爆心地から25 〜理事長宅発見 [2011年03月30日(Wed)]
2011.3.20

宮城県石巻市 中里〜門脇町



水道、ガス、不通。


夜の咳が酷くなっている。





前日の夕方、町内の人の間で電気が通るという噂が走った。

暗くなり、ランタンの明かりで食事をしながら諦めていたところに、東北電力の方が玄関に来て、今夜中に電気が復旧するという。 ただし、夜中にかかるかもしれないため、通電は各自行ってくださいということで、安全上の説明をしていってくれた。


母、理事長の娘と三人とも、一気にテンションが上がり、楽しみだね、と会話もはずむ。

明日の朝には電気がついてるね、と、休もうとして戸締りに外を見ると、はす向かいの家の窓が明るい。


ドキドキしながら、我が家もスイッチを押してみると、ついた!


何日ぶりの電気の明かりだろう。

電灯とはこんなにも明るかったのかと、素直に感心する。







電気の復活した朝を迎え、この日は、リビングの絨毯や、座敷の畳を外した。

絨毯からはまだ汚水が滴り、畳は水を吸って信じられないくらい重い。







力仕事だが、電気復旧という明るいニュースに体はよく動く。










一息付いていると、理事長から電話があった。

自宅周辺を歩いてみた理事長の娘が、基礎を残して何もなくなっていた家の一部を発見したという。

まだ、何かを回収できるかもしれないので、これ以上荒らされないよう、窓などを板と釘でふさぎたい、ということだった。



さっそく自転車でNPO事務局へ行き、理事長と合流してふたりで、門脇町へ。



多方面に奔走する彼も、声は涸れ、顔は熱っぽく、一気に老けこんだように見える。

このままでは絶対に倒れてしまうと心配する。







瓦礫の撤去されていない川沿いの道を、家の残骸をくぐり、乗り越えながら進む。

日和山から俯瞰していた現場は、降り立って間近で見ると、やはり酷いものだった。










瓦礫の中から見つけた遺体を運び出す姿も見える。









本来の住所から、直線距離で300m以上はなれた菩提寺・西光寺の境内で、理事長宅の2階部分が瓦礫の上にのっかっていた。







画像の青い屋根が理事長宅-だったもの-である。





窓を板でふさぎたかったが、写真の通り足場が悪く、釘も壁にうまく打てず、棒きれでおもちゃのようなバリケードをこさえて、その日は帰った。

Posted by 石巻スポサポ at 20:10 | 爆心地から | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
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