全ビルマ学生民主戦線 [2007年10月03日(Wed)]
本日、10月3日(水)、東京・御茶ノ水の明治大学リバティータワー1114教室で日本ビジュアル・ジャーナリスト協会の主催による、
「ミャンマー(ビルマ)情勢緊急集会 〜 これまで何が起きてきたのか」 が開催されるそうです。詳しくは日本ビジュアル・ジャーナリスト協会のHPへ。 http://www.jvja.net/ この緊急集会にも出席される予定の、ビルマ近現代史の専門家である根本 敬(ねもと けい)上智大学教授がお書きになっているホームページ「ビルマ問題入門」を読みました。 ビルマ問題入門 http://www.burmainfo.org/analyse/nemoto-intro.html 「ビルマ(ミャンマー)の民主化運動はいつ、なぜ起きたのか」 「軍事政権下の人々の暮らしはどうなっているのか」 ちょっと古い(執筆は2001年1月)テキストですが、軍事政権の成立から1988年に起きた民主化運動と、それに対する軍政の弾圧などの経緯がわかりやすく解説されていて、とても勉強になりました。 1989年に起きた天安門事件は大々的に報道され、その後も私たちの記憶に残っているように思われますが、その1年前にビルマで起きた民主化運動への弾圧事件は日本ではそれほど大きくは報道されなかったのではないでしょうか。 当時、わたくし自身は高校の3年生で、受験勉強の最中だったと思いますが、ビルマからのニュースが大きく報じられ続けたという記憶はあまりありません。(単にわたくしが迂闊だったのかも知れませんが...。) 昨日、APF通信社代表の山路 徹さんが、ヤンゴンで日本大使館の職員の方とともに長井さんの銃撃現場を訪れ、お花と黙祷を捧げる様子が報道されていました。 実は、山路さん自身がAPF通信社を立ち上げるきっかけになったのが、1988年のビルマの民主化運動への弾圧事件です。 一時は旧体制の崩壊と新しい体制の誕生を予感させた民主化運動でしたが、国軍部隊による徹底的な弾圧が行なわれ、多数の市民が殺害されました。そして民主化闘争に加わっていた学生たちは、軍政による迫害を恐れ、隣国タイとの国境地帯に逃れていきました。 その後、国境地帯のジャングルに拠点を築いた学生たちは「全ビルマ学生民主戦線」を結成し、ビルマ国軍の攻撃に武力で抵抗しはじめました。 当時、山路さんはすでにテレビ番組の制作に携わっていましたが、彼らタイ・ビルマ国境に逃れていった民主化運動の学生たちの状況がどうなっているのか、非常に気になっていたといいます。それでビルマ取材を企画したところまったく周囲の理解を得られず、1989年、結局、会社に休暇をとり、自費でビルマ取材を行ないました。(ちなみにこの時の経験がのちにフリーとなってAPF通信社を立ち上げるきっかけとなったそうです。) その後も山路さんが取材を繰り返した「全ビルマ学生民主戦線」の学生たちの映像は、現在、APF通信社のウェブサイト(http://www.apfnews.com)から動画配信されています。 ドキュメンタリー「全ビルマ学生民主戦線」(約6分/APF通信社) |
Posted by
superkumaji
at 05:55