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作品「漂流物」 [2007年01月31日(Wed)]
現在漂流物展を開催中ですが、
会場入り口には、流木をつかったオブジェが展示されています。



砂浜美術館のはじまりからのスタッフであるHさんの作品。
Posted by 村上健太郎 at 23:31 | 作品 「漂流物」 | この記事のURL | コメント(0)
作品「Tシャツ」 [2007年01月30日(Tue)]



「ひらひらの文化」の続きです。


先が見えないまま6月となり、私は東京へ出向く事にしました。
 「Tシャツプリントは、北出さんの作品をプリントした業者に
お願いするのが一番間違いない。」と考えたのです。
 「C・I.L」というその店は、原宿駅近くにあり、北出事務所の
すぐ前でした。

 北出さんも同行しての交渉となりました。応対してくれたのは、
店の副店長と名和田さんという方でした。
 まず私は、これまでの経過や砂浜美術館の事を写真を見せ
ながら説明しました。
 すると、名和田さんが非常に関心を示し、副店長を差し置いて、
どんどん前向きに話を進めだしたのです。途中で副店長が「名
和田さんちょっと待ってよ!」と止めた程です。

 その、副店長から、「それで、値段はいくらで引き受ければ
いいのですか?」とシビアな質問が出ました。「参加料は2,000円
で考えています。作品が増えても主催者の負担が増えない値段で
お願いできれば嬉しいんですが…。Tシャツ代、プリント代以外にも、
郵送料とクリ−ニング代が必要です。」と言うと、少し間を置いて
「いいでしょう…。」と言う返事、そして名和田さんから

「引き受けますけど、この企画、少なくても10年は続けてください。
10年続ければ文化になりますからね。」

と言われました。
この言葉はその後、私の心に強く残る事になります。
 
つづく

Posted by 村上健太郎 at 18:23 | 作品「Tシャツ」 | この記事のURL | コメント(0)
作品「Tシャツ」 [2007年01月29日(Mon)]



ひらひらの文化の続きです。



今年の夏、すてきな作品で「Tシャツア−ト展」に
御参加いただき
ありがとうぎざいました。
少し遅くなりましたが、かすかに潮風のかおりを
残してあなたのTシャツをお届けいたします。
1,000枚のTシャツが並び、風になびき、波に映った時…
世界に名高いア−チィストの作品より、あなたの
Tシャツが砂浜美術館によく似合っていました。

シ−サイドギャラリ−'90“夏”が終わり、
いま砂浜美術館には、砂と波と風が描いた常設作品
だけが静かに展示されています。
またいつか、あなたのすてきな作品と出会えることを
楽しみにしています。

砂浜美術館長

 「第2回Tシャツ写真展」は、1,000枚の
公募作品こそ実現できなかったものの、
将来への手応えを感じることができました。
 しかし、一つだけどうしても見逃せない
事がありました。それは、Tシャツプリント
の画質の問題でした。
 昨年展示した北出さんの作品と比較して、
極端に悪かったのです。
 プリント面の糊の部分が分厚く、中には
一部糊のはげている作品もありました。
 幸い応募者から、それ程の苦情が来
なかったので、胸をなでおろしましたが、
このまま続けては「Tシャツ写真展」の
命取りになると思いました。

 91年1月、私は「Tシャツのプリントを何
とか改善できないだろうか。」と高知市内
のプリント業者に相談に行きました。とこ
ろが「昨年はS会社から頼まれて引き受
けたが、手間がかかるだけだから、次回
は請け負う事ができない。」との返事で
「交渉決裂」となりました。

つづく
Posted by 村上健太郎 at 16:27 | 作品「Tシャツ」 | この記事のURL | コメント(0)
作品「漂流物」 [2007年01月27日(Sat)]
ただいま、漂流物展を開催しています。
ライターや浮子など人工物や、種子など動植物、
ロマンを感じるものなどいろいろですが、その中で、
見ていてふっとおもしろいなと思う事がありました。



何かのお面。
頭のところにある模様が似ているのですが、
材質はちょっと違うし、表情も違います。
兄弟でしょうか。



豚の貯金箱。
こちらは親子でしょうか。

流れ着いた時期はばらばら。
それぞれ、家族を追って、やってきたのでしょうか。
流れ着いた先で再会でしてよかったですね。

漂流物展は2月12日まで開催しています。
Posted by 村上健太郎 at 23:47 | 作品 「漂流物」 | この記事のURL | コメント(0)
作品「Tシャツ」 [2007年01月19日(Fri)]
「ひらひらの文化」の続きです。


 私は、休日を利用して高知市内の店舗を視察に行きました。
しかし、「Tシャツ写真展」の公募窓口がどこにも見当たりません。
店内をよく探していると、店の片隅にポツンと公募チラシが置かれていました。
それを見つけた時、私は相当ガッカリしました。
 でも、冷静に考えてみると、企業にとってどれだけのメリットが
あるのか分からないのに、期待し過ぎていた自分の方がおかしいのです。
むしろ「よくここまで協力してくれている。」と頭を切り替え店を出ました。
 
 7月15日の締め切りが終わり、集まった公募作品は371点でした。
 シ−サイドギャラリ−'90夏での「Tシャツ写真展」は、それに小・中
学生の作品と町の歴史写真、昨年の北出さんの作品をミックスして
1,000枚の展示を行いました。
 8月12日から15日まで開催された、シ−サイドギャラリ−'90夏は
テレビ・ラジオの事前告知や、その他新聞等も活発に報道してくれ
たために、かつてない程の人が砂浜を訪れました。その中の252人
からアンケ−トが寄せらました。

Tシャツア−ト展が一番気にいりました。ひとつひとつの作品も良い
のですが、遠くから見た時の風景が最高にステキです。
(広島県:21才/女性)

夏のおわりに…

続く

Posted by 村上健太郎 at 21:10 | 作品「Tシャツ」 | この記事のURL | コメント(0)
作品「Tシャツ」 [2007年01月17日(Wed)]
ひらひらの文化の続きです。


 

また、彼の提案は確かに重要でした。「町民参加の方法」です。

 この件は、「来年の約束と審査はしない。」という事で、
小学1年生と中学3年生に限定して、町内各校に参加を呼びか
けました。あえて、小学校1年生と中学校3年生を選定したのは、
「事前審査で展示作品を選定するのは、Tシャツア−ト展には
似合わない。」「予算的事情で全学年は無理。」「子どもの成長
の中で、一つの節目になる時期。」というのが大きな理由でした。

幸い、全校の協力がもらえる事になり、こちらの方はスム−ズ
に進みました。ところで、私はこの小・中学生の図画がTシャツに
プリントされ、砂浜に並べられた時、意外な事に気付かされました。
それは、北出さんの一言からです。

 シ−サイドギャラリ−の会期中、小学生の作品と中学生の作品
を熱心に見比べていた彼は、「これを見ると、いかに日本の美術
教育がまずいか良く分かる。中学3年生の作品より、小学1年生の
作品の方がずっといい…。」とつぶやいたのです。
 実は、私もTシャツにプリントされた作品を見ていて「小学1年生の
作品の方が面白い。」と思っていたのです。

 もし、教育を積み重ねるごとによって「豊かな表現力」が失われて
いるのであれば、それはなんと残念な事でしょう。
 さて、「一般公募」の方も一つだけチェックを入れておかなければ
いけないと思っていました。それは、「公募窓口」を開設していただく
S会社各支店の「公募インフォメ−ション」の確認です。
 
続く。
Posted by 村上健太郎 at 21:19 | 作品「Tシャツ」 | この記事のURL | コメント(0)
作品「Tシャツ」 [2007年01月16日(Tue)]
「ひらひらの文化」の続きです。


それに、私には「有料では参加者が少ないのでは…。」
という北出さんの心配に対して、不思議な程の「自信」が
ありました。月明かりの砂浜で見た「幻想的な光景」が
よっぽど強烈だったからかもしれません。
 「第2回Tシャツ写真展」は「シ−サイドギャラリ−‛90夏」
という企画の中で実施する事になります。
 私達は、その打ち合わせの段階で「今年のTシャツ写真展
は、公募形式で1,000枚並べる。」と公言していました。
 「恐ろしいことを言う。」との声もありましたが、言ってしまった
方が目標も決まり、すっきりするのです。やるのは自分達なのですから。
 ただ、第1回目の公募数はわずか23点だったのですから、何もしなけ
れば「つまらないホラフキ」で終わるのは目に見えています。
 90年4月9日、私は高知市内のレスランで、隅田さんという広告代理店
の人と会うことにしました。「私達の企画に協賛してくれる企業はないだろ
うか。」と打診するのが目的でした。
 その5日後、フットワ−クの良い隅田さんから「Sという会社が協賛してくれ
そう。」という嬉しい連絡がありました。
 ちなみに、このSという会社は、昨年私と畦地が「県内で最も砂浜美術館
のような活動に理解がある企業。」と目をつけ、協賛依頼に押しかけたこと
のある会社でした。
 その時は「企業が協賛するのには様々な条件が必要…。」と色々アドバイス
を受けて、手ぶらで帰ったものですが、その道プロの隅田さんが接触すると一
味違ったのでしょう。
 話はトントン拍子に進み、直接S会社の担当者と打ち合わせとなりました。
 そこで…
@テレビ・ラジオでの告知料の提供をする
ATシャツとプリントを破格の値段(…円)で受ける
B県内のS会社の各支店で「Tシャツ写真展」の受付窓口を設ける
という、すばらしい内容の協力を約束してもらいました。
 当時「公募成功の最大ポイントは、Tシャツ作品の制作費を押さえ、
参加料をできるだけ安くし、公募告知をうまくやること。」と考えてい
ました。その上にBの協力は願ってもない事でした。
 私はこの時、「これで公募1,000枚のTシャツ写真展が実現できる。」
と思った程です。
 一方、公募方式に慎重だった北出さんには「審査員」として参加を
お願いする事にしました。「はたしてOKしてくれるだろうか?」という
私達の不安はすぐに無くなりました。
 そして、これを機会に、北出さんは「第9回Tシャツア−ト展」まで
連続して「審査員」をする羽目になってしまったのです。

続く。
Posted by 村上健太郎 at 22:43 | 作品「Tシャツ」 | この記事のURL | コメント(0)
作品「漂流物」 [2007年01月14日(Sun)]
本日より、漂流物展が始まりました。
説明をつけて並べてみると、いろんなことを
語りかけてくる作品に見えるから不思議です。

砂浜美術館で仕事をするまで、「漂流物」という
存在自体を知りませんでした。というか、
その楽しみ方を知らなかったことは、もったいなかった
ように思います。
漂流物でまず思い浮かべるのは椰子の実。
椰子の実で思い出すのは、柳田国男。
この間から、柳田国男の「海上の道」を読み始めました。

漂流物の世界が広がります。
Posted by 村上健太郎 at 21:57 | 作品 「漂流物」 | この記事のURL | コメント(0)
作品「Tシャツ」 [2007年01月11日(Thu)]
「ひらひらの文化」の続きです。



 「Tシャツ展については、かなり根本的に考え直した
ほうが良いのではないかと思われます。企業その他の
主催でやっている写真コンペ等の場合では、まず入賞
賞品(金)にかなり多額のものが支払われており、それを
励みに応募するというパタ−ンです。
 賞品(金)のほとんど無い場合は、全国的に配布されて
いる媒体に掲載されるという名誉を与えて応募欲をあおっ
ています。
 それでも上記、両方ともそれほどの数が集まりません。
結構長い期間の根回しと、広報活動の上にやっと成り
立っているという状態です。そして、その上参加料の徴収は
有りません。参加料についてはTシャツ制作料であるという
言い分がありますが、写真を応募したい人とTシャツを欲しい
と思う人とは必ずしも一致しません。等々そこで、もっと大方町
の町民が参加できる方法を考えた方に意味が出てくるのでは
ないかと思われます。
 例えば、大方町内の小・中・高生の日常の作品をTシャツに
プリントする。
 ただし、この場合は当然プリント費用は主催者が負担する。
という風にしたほうが、町のお祭りとしての意味合いも深くなり、
当然町民の関心も高まると思います。
 全国的な公募作業は、これらのお祭りの延長として、何年か
後に自然拡大していった方が無理なくできるような気がします。
いずれにしても、イベントや企画が独り歩きしないように、
我々が考えているイベントや企画がそもそも何の為に行われ
るのかという事を根元にいつも戻って考えなければと思います。
ご一考ください…。」
 (このアドバイスは「Tシャツア−ト展」が確実に全国規模に
なった現在、もう一度考えてみる事かも知れません。)

 しかし、私にはこのアドバイスにどうしても従えない「現場
監督としての見解」がありました。
 それは、「主催者が全て費用を負担して、町の小・中・高生等
の作品を無料で制作し、展示するというような展開では、この
企画が長続きしない。」と考えたのです。それは「理念」からの
発想ではなく「現実」から感じる事でした。
 例えば、1,000人の学生に作品を提供してもらい「Tシャツ作品」を
作成すれば、少なくても170万円必要です。それを継続して予算措
置する程、この町は文化的事業に寛大ではないのです。
 また「無料だったら参加する。」「町の行事はタダが当たり前。」
という意識を持たれるのは、それが町民であろうと、町外の人で
あろうと、「汗を掻く者」としてたまらなく嫌でした。そこから「Tシャツ
ア−ト展」の将来は見えなかったし、第一私達の「やる気」が起こり
ませんでした。
 「参加料を取って、参加者が増えれば、あわよくば儲けるかもしれ
ない…。」と考えた方が楽しかったのです。
 
つづく
Posted by 村上健太郎 at 23:17 | 作品「Tシャツ」 | この記事のURL | コメント(0)
作品「Tシャツ」 [2007年01月10日(Wed)]
「ひらひらの文化」のつづきです。


サントリ−夢大賞企画(抜粋)------------------------
今回の私たちの企画する夢は、この砂浜を全国から募集した
Tシャツ作品10万枚で埋め尽くすことです。さざ波洗う砂浜美
術館で24時間、しかも無数のTシャツがなびく風景は、想像を
超えた幻想的なム−ドをつくります。 さらに、私たちはその
移動展を太平洋隔てた隣の浜辺、アメリカはベニスビ−チで
開催したいと考えています。
------------------------------------------------
 幸い、この案はみごと落選し、スタッフ一同も「ことなき」を
得ました。さて、「Tシャツア−ト展」に魅せられた私は、
次回の企画構想を考えました。
ただ、気になる事が有りました…。
 『企画の組み立て』において、私たちの考えている方向と、
北出さん、梅原さんが考えている方向とに大きな違いが
あったのです。発案者と実施する者との意見が違うわけ
ですから大問題です。それは、「一般公募での実施」につい
てでした。
 
 私は、89年の11月頃に第2回目の企画案を北出さんに
提案しています。方法は「一般公募方式」でした。
その件で、私は11月20日の夜、梅原さんと長い口論を
電話でしました。1時間ほど話しても結論が出なかったた
めに、「今から事務所まで行きます。」と言って切りました。
梅原さんの事務所は、車で1時間30分程かかる十和村
にありました。梅原さんの事務所に着いたのは午後11時
30分頃になっていたと思います。
 その場に至っての話は、私の方から「私達は公募でや
ります。」という事を伝えるだけのごく短いものでした。
梅原さんもその事について、あまりこだわらずお茶をごち
そうしてくれました。
 後日談ですが、年を越した90年の初夏、私は再び梅原さん
の事務所に呼ばれました。「砂浜美術館・シ−サイドギャラリ−
‘90夏”」のポスタ−が完成したので直接見に来て欲しい。」と
いう事でした。
 そのポスタ−が「僕も行きたい」という薄赤紫とでもいうような色に、
黄色い鯨の切り絵というポスタ−でした。 
 そして、梅原さんが私に「おそらく、自分の作品の中で最高。
こんな仕事をさせてもらってありがとう。」と頭を下げました。
私は目の前の想像を超えたポスタ−と、予想外の彼の言葉に
返事が見つかりませんでした。
 
 一方、北出さんの見解は厳しいものでした。12月中旬ごろ
次のようなアドバイスが送られてきました。
 
つづく
(※砂浜美術館の設立当初からのスタッフ松本さんが書かれた
文章です)
Posted by 村上健太郎 at 22:29 | 作品「Tシャツ」 | この記事のURL | コメント(0)
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