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サマーキャンプを終えて[2011年10月19日(Wed)]
こんにちは、鳥取大学3年の柴沼といいます。
日本財団のウェブサイトに初めて小児糖尿病大山サマーキャンプについての記事を載せて頂いてから早いものでもう1年が経ちました。
今年の夏も大山サマーキャンプが行われました。このキャンプは今回で38回目となり、今回僕は学生チーフとしての参加でした。
今年は日程が8/7〜8/14と最後の2日間がお盆にかぶってしまったのですが、子供や多くの学生ヘルパーヤスタッフの参加があり、とても楽しいキャンプとなりました。
それでは、早速ですが今年のキャンプの報告をさせていただきたいと思います。



●8/7
キャンプ初日、1年ぶりに皆に会えるという楽しみと、これから1週間うまくキャンプを運営していけるかどうかという不安が入り混じった状態で会場の準備をしていました。
そうしていると、いつもどおり子どもたちがご家族と一緒にやって来ました。
1年ぶりに会った子どもたちは、とても成長していました。去年年長さんだった女の子は成長しすぎて妹さんを本人と間違えてしまう程でした!
子どもたちの成長に喜びつつ、開会式が始まりました。
開会式を終えると、いよいよバスで宿泊先の名和トレーニングセンター(以下トレセン)に向かう事になります。
子どもたちにとっては楽しいキャンプの始まりであると同時に、親御さんとのしばしの別れの時でもあり、やはり何人かの子どもは泣いてしまいました。
トレセンに向かうバスの中で、「一週間、彼らにとって楽しいキャンプとなるよう頑張ろう」と改めて決意したのをよく覚えています。
トレセンに着いた後、最初はキャンプのオリエンテーションです。
このオリエンテーションで、子どもたちは僕と3つの約束をしてくれました。
「物を大切にする、時間を守る、やる時はやる」の3つです。この1週間で彼らが約束を守ってくれるかどうか、とても楽しみです!
逆に僕は「皆より10分早く起きる、嫌いな物を食べる際鼻をつままない、おねしょをしない」の3つを約束させられました。
僕はキャンプでおねしょをしたことは一度もないという事を、僕の名誉のためにもここに記しておきます。
夜にはサマキャンで最初のイベントが行われました。昼の緊張した表情とは打って変わって、楽しそうな子どもたちの笑顔が見られて、とても嬉しかったです。

●8/8
この日は大きなイベントはない日で、子どもたちと自由に体育館で遊んだりしていました。
バドミントンをしたり、バスケットボールをしたり、と楽しそうでした。
昨日はまだ子どもと新人マンツーの間に溝があるようでしたが、この日でかなり埋まったんじゃないかなと思います。夜には楽しそうにマンツーと話す子どもの顔が見られました。
受け持ちのない経験ヘルパーとしては嬉しいような、若干寂しいような複雑な気持ちではありましたが、子どもたちが楽しそうなのでよしとしよう!という感じでした。

●8/9
今日は大山登山!天気も良好で登ることになりました!
早朝の5時30分に起床し、子どもと一緒に準備をして、朝食の後貸し切りバスで移動します。
大山のふもとの駐車場でバスを降りた時、天気が曇りだしたのがとても不安でしたが、みんなで準備運動をして登り始めました。
この日はとても暑いということもあってか、何人かの子どもたちは途中で山頂は断念して下山しましたが、それでも多くの子供たちが頂上まで辿り着き、満足そうな表情をしていました。中でも、小学校1.2年生の女の子たちが見事登りきったのは凄いの一言です!二人ともよく頑張ったね!
この日の夜は、学年ごとに色々な話をする時間(「話そう会」といいます)があり、僕は小学校5年生のグループと一緒に色々と話をするはずだったのですが、皆やはり遊びたい盛りで、この日は落ち着いて話をすることは出来ませんでした・・・。

●8/10
この日は登山の翌日で朝から話そう会があり、今日こそは話をするぞ!と意気込んで臨みました。
話は出来たものの、その9割が「ヘルパーの好きな人を当てるゲーム」に割かれてしまいました。。そんな中でも、彼らの夢を聞くことが出来たので、それはとても良かったです。
昼からは班ごとにフラッグを作りました。僕はA班だったのですが、A班はフラッグにみんなの手形を付けました。この頃には班の子どもたちは大分仲良くなっていて、上級生が下級生の面倒をしっかりと見ていて微笑ましかったです。
フラッグを作った後は、J2で活躍中のガイナーレ鳥取の方々に来てもらって、遊んで下さいました。子どもたちはとても楽しそうに走り回っていました。ガイナーレ鳥取の方々、本当にありがとうございました!
その後は、楽しい楽しいバイキング!今年も栄養士さんとベンチャークラブの皆さんがたくさんの料理を用意して下さいました!
僕は今年も大好きなおにぎりを大量にいただくことが出来ました!栄養士さん、ベンチャークラブの皆さん、本当においしかったです!ごちそうさまでした!

●8/11
ついに来ました!みんなが待ちに待った海水浴!
子どもを海へ投げ入れたり、一緒に浮輪でぷかぷかしたり、海藻を投げ合ったりと思う存分遊びつくした気がします。普段物静かな子も、この時ばかりは全力で遊んでいて、とても素敵な笑顔を見せてくれました。嬉しかったー!

●8/12
この日は朝から運動会が行われました!
班対抗!ということで燃える子ども、ヘルパー、そしてスタッフのみんな!
大人も子どもも、男女の区別なく全力を出しあった素晴らしい運動会だったと思います。綱引きでのスタッフさんの容赦ない引き方も、今となってはいい思い出です。。
A班は3位でしたが、子どもたちが一丸となって頑張っていて、とても嬉しかったです。でも勝ちたかったー!くそっ!
夜はキャンプファイヤーがありました。今年は2年ぶりのキャンプファイヤーだったので、不安もありましたが天気にも恵まれ、とてもいいものになりました。楽しすぎたのか、参加者の男の子が叫びながらおしりを振って踊っていたのがとても面白かったです。

●8/13
この日は「お楽しみ会」といって、みんなをグループ分けし、そのグループごとで出し物の練習をして、夜に発表する、というイベントがありました。そのため、みんなは朝から準備に大忙し。
お昼にはデザイナーの秋山さんが絵についてのお話をしてくださり、そのまま子どもたちとお絵かき教室が始まりました。海の絵を描く子やキャンプファイヤーを書く子、登山を書いたりする子などみんな自由に書いていて、とても楽しそうでした。秋山さん、ありがとうございました!
昼の準備も終り、いよいよお楽しみ会です。
小学校5年生以下のグループは「うさぎとかめ」をしてくれました。道具を作りすぎて、練習が出来なかったようで、セリフを見ながらやっていましたが、それがとても可愛かったです!最後に男の子がモノマネを披露したのも面白かった!
小6以上の女子グループはダンスを披露してくれました!かなり練習したのか、みんな動きがそろっていてとてもいいものでした。その後はクイズ大会も行ってくれました。
小6以上男子のグループは「さるかに合戦現代版?」みたいな劇をしてくれ、これも面白かったです!「仲間募集中なう」には笑わせてもらいました。
そんなこんなでお楽しみ会も終り、最後に今年卒業する2人のために卒業式を行いました。
この二人は長い間サマーキャンプに来てくれていて、スタッフ、ヘルパー、そして子どもみんなに好かれている2人でした。サマーキャンプでもう会えないのはとても寂しいけれど、またスプリングキャンプで会いましょう!2人とも卒業おめでとう!

●8/14
あっという間に最終日になってしまいました。
最終日はみんなが互いに寄せ書きをかいたり、感想文を書いたりします。限られた時間の中で、少しでも多くの友達にメッセージを書こうとみんな一生懸命でした。
そうこうしている内に時間は過ぎて行き、あっという間にトレセンを出発する時間になってしまいました。帰りの車内、みんな疲れてしまったのかほとんどの子が寝ていました。
そして鳥大で閉会式をして、子どもたちは帰って行きました。
1週間、思いっきり遊んで、勉強して、話をして、本当に疲れたと思います。みんな本当にお疲れ様!

こうして今年のサマーキャンプは幕を閉じました。
同時に、チーフとしてやってきた1年もここで終わることになります。
今年1年間チーフをしていて感じたのは、僕はやっぱり彼らがたまらなく好きなんだということです。1年間、色々と大変でしたが彼らのことを思うと頑張ることができました。それはきっとチーフが終わっても変わらないだろうし、他の学生も同じ気持ちなのではないかなと思います。

1週間親元を離れてキャンプをするということは、子どもにとってはやはり大変なことだし、集団生活のストレスもあったりします。それでも子どもたちがキャンプにやって来るのは、楽しい企画が組まれていたり、食事がおいしかったり、色々あると思いますが、やっぱり一番の理由は「友達に会いたいから」なのではないかなと思います。
今年のキャンプでは皆がさらに仲良くなれたでしょうか?新しい友達が出来たでしょうか?
そうであれば、僕はとても嬉しいです。

さて、いつまでも感傷に浸っていたいのですが、秋のピクニックがすぐそこまで迫ってきているので、そろそろ動きださないといけません。
次からは僕はチーフではありませんが、広報係として大山家族のことを広く広めて行けたらなと思っています。近々ホームページを作って公開する予定ですので、良ければご覧ください。
それでは、拙い文章でしたがここまで読んでいただきありがとうございました!またどこかでお会いできればと思います!

Posted by 堀田 at 11:21 | 成果物 | この記事のURL | コメント(0)
小児糖尿病大山家族 秋のピクニック[2011年01月24日(Mon)]
初めまして、もしくはお久しぶりです。鳥取大学医学部2年生の柴沼といいます。
前回に引き続き、日本財団様のウェブサイトに「大山家族」の活動のひとつである秋のピクニックについての記事を掲載させていただくことになりました。
前回同様拙い文章ではありますが、最後まで読んでいただけたら嬉しいです。
なお、大山家族の説明につきましてはサマーキャンプの記事の方に載せてありますので省略させていただきます。

そもそも、秋のピクニックとは?と思われる方が多いと思いますので、最初に秋のピクニックの説明を写真を交えながら少し・・・。


皆で撮った集合写真です。


食事イベント中・・・


外でお昼ご飯、おいしかったー!

秋のピクニックでは、大山家族の年間行事の一つです。サマーキャンプとは違い、1泊2日と短いですが、ご家族の方も一緒に参加できます。宿泊施設はダム湖の近くにある「緑水園」というところで、のんびりとしたいいところで、プログラムものんびりしたキャンプになっています。
サマーキャンプと大きく違うのは、学生ヘルパーや医療スタッフが子どもや家族と自由に付き合えることです。インスリン注射や血糖測定も各自が行い、その時出た医療廃棄物は各自が責任を持って管理する、という風に、かなり子どもに主体性を持たせたキャンプになっています。
私事ではありますが、今回から大山家族のチーフとなりましたので、自分がチーフになってからの最初のイベントということもあり、少し緊張して臨みました。
それでは、説明はこれぐらいにして、早速秋のピクニックの様子を記したいと思います。

当日、学生が準備にいそしんでいると、子どもたちが続々とやってきました。
今回のピクニックでは、サマーキャンプで会った子どもはもちろん、母親になられた方が子どもと一緒に来てくれたりと、色々な参加者がいました。
それでもやっぱり皆、最初は緊張してぎこちない笑顔でした(中にはいきなり満点の笑顔の子もいましたが・・・)
集合場所が体育館だったので、子どもたちは学生ヘルパーとバスケットボールをしていました。そうしてるうちにいい感じに緊張も解けてきたようで、皆楽しそうに笑っていました。
開会式を終え、いよいよ秋のピクニックが始まりました。
まずは体育館でのイベントです。イベントには、子どもたちだけでなく、学生ヘルパー、医療スタッフも一緒になって楽しむことが出来ました。
イベントが終わると体育館から宿泊施設へ移動し、いよいよ晩御飯です。
晩御飯は、ご飯、からあげ、サラダに味噌汁!とおいしくてバランスのいいものでしたが、1歳半の子どもには少し多かったらしく、チーフということもあり僕が2人分食べることに・・・。
・・・食べきれませんでした。すみません。(他の学生ヘルパーがおいしく頂きました)

晩御飯のあとは、学生ヘルパーと栄養士さんによる食事ゲームです!食事ゲームというのは、食事に関するゲームをして、皆で楽しみながら食事の勉強をする、というものです。
子どもと一緒にヘルパーも参加するのですが、食事の表分けはやっぱり子どもの方が詳しくて、学生ヘルパーは完敗でした・・・。もっと勉強しないといけないですね。
食事ゲームが終わった後は、大山キャンプの総責任者であるわかめ先生(武田先生)がサマーキャンプに関するお話をして下さいました。
多くの学生は、このおかげでサマーキャンプの意義を再確認出来たようです。わかめ先生、ありがとうございました。
先生のお話が終わり、お風呂に入って、いよいよ子どもは寝る時間です。
たくさん遊んだはずなのに、久しぶりに会った友達としゃべりたいようで、なかなか寝てくれなくて少し困りましたが、いつの間にか皆が学年を超えて仲良くなっていたことが、僕にはとても嬉しかったです。

2日目は6時半と早い起床でした。「緑水園」が山奥にあることもあって、何人かは早朝の紅葉した景色を楽しんでいました。
皆で朝ごはんを食べて、いよいよウォークラリーの時間です。
この頃には、2日目からの参加者も続々と集まり、またまた懐かしい顔ぶれに会えて嬉しかったです。
10時ごろに皆で集合し、説明を受けてからウォークラリーが始まりました。
ウォークラリーは、各チェックポイントでゲームをする他に、道中で葉っぱやキノコなどを拾って行くことになっていて、子どもたちは珍しいキノコや綺麗な葉っぱを集めるのに夢中でした。
ウォークラリーも終わり、お昼は近くの公園でピクニックみたく、草地に座って食べました。
食事の後は、皆で公園でゲームをしました。
これが秋のピクニックの最後の行事ということもあり、皆元気いっぱい遊んでくれて、嬉しかったです。
イベントも終わり、閉会式も終り、また別れの時がやってきました。
次は春まで皆に会うことが出来ません。とても寂しかったですが、最後まで笑顔で別れることが出来ました。さよならの手はいつもより長く振り続けていましたが・・。

そんなこんなで、長いようで短い二日間でした。天気にも恵まれたし、楽しかったし、何より、子どもがたくさん笑ってくれたので個人的にもいいピクニックだったと思います。



今回は参加者の中に子どもの時はキャンプ参加者で、かつ学生の時はヘルパーとして参加しておられた方が来られて、色々と話をすることが出来ました。
話している途中、その人をヘルパー時代から知っている子どもが来て、「あっ、○○がいるー!」と言って凄く喜んでいました。
キャンプを卒業しても、大山家族で出来たつながりはちゃんと残っているんだと思い、とても嬉しく思いました。
次の春のキャンプ、そして夏のキャンプ。チーフとしてそんな風なつながりが出来るキャンプにしたいなと思いました。

それではこの辺で秋のピクニックの報告を終えたいと思います。また何か活動がありましたら是非報告させていただきたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。またいつか!


Posted by 堀田 at 17:42 | この記事のURL | コメント(0)
小児糖尿病サマーキャンプ報告(大山家族/島根)その6[2010年09月03日(Fri)]
こうして、8日間のキャンプが幕を閉じました。
8日間のキャンプのために学生ヘルパー、医療スタッフ、OBの方々、その他多くの方が長い間準備をしてきました。皆本当に大変だったと思います。何度も何度もこのときのためにミーティングし、時にはすべて投げ出したくなった時もあったと思います。
でも、子どもたちの楽しそうな姿、成長していく姿を見ることができただけで、もうすべて報われたと思います。
子どもたちの感想文の中に、「大山家族に入れて幸せでした。6年間ありがとう」という一文がありました。車の中でこれを読んでいて、涙が止まりませんでした。ありがとう。

子どもたちにとっても、8日間のキャンプは決して楽しいだけのものではありません。
嫌いなものも食べないといけないし、悪いことをすれば怒られる。友達同士でけんかもあるだろうし、しんどいこともいっぱいある。
ですが、それを帳消しにするぐらいの魅力がキャンプにはあるんだろうと思います。
たくさんの友達やヘルパーと遊んだこと、話したこと、しんどい登山をやりきったこと、皆で出し物の練習をしたこと。糖尿病の勉強もたくさんしたし、バカなことして笑いあったりもした。
今年のキャンプも色々なことがありましたが、その全てがいい思い出です。

今年のサマーキャンプは終わってしまいましたが、キャンプは来年、再来年、とまだまだ続いていきます。いつまでも今年の思い出に浸っていたいですが、そうもいきません。
来年も、もっと多くの子どもたちが楽しみ、学び、成長できるキャンプにするということをこの場で誓い、この文章の締めくくりとさしていただきたいと思います。


サマーキャンプの次は“秋のピクニック”、3月には高校生以上の子のための“スプリングキャンプ”があり、4月には“春のピクニック”など、様々な行事が予定されています。
その時々にまた報告させていただきたいと思います。

大山家族 柴沼栄希(鳥取大学医学部2年)

Posted by 堀田 at 11:45 | この記事のURL | コメント(0)
小児糖尿病サマーキャンプ報告(大山家族/島根)その5[2010年09月03日(Fri)]
8月7日
この日は、各学年による出し物の日です。僕は小学4年生以下の子供たちと同じ班で、色々な童話が混ざったような出し物を行うことになりました。
劇なんですが、皆演技の練習そっちのけで道具を作っていました。結局うらしま太郎は剣、盾などの装備のほかに、ヌンチャク、ハンドグローブ、靴などの重装備を身につけていました。そして練習は一回しかできず・・・。
本番は明らかな練習不足で、セリフを見ながらの演技でしたが、皆とても楽しそうにやっていたので大成功だったんじゃないかなと思います。
出し物が終わると、中学3年生の卒業式の時間です。
今年は3人の卒業生がいました。どの子も皆にとても好かれる子で、やはり卒業式では何人か泣いてしまいました。僕ももちろん泣いていましたが。
そしてこの日、僕の班の子が1人途中で帰ることになっていました。その子は泣くのが嫌いなので、今度こそ笑って送り出そうと思っていましたが、やはり涙が止まりませんでした。やはり別れは寂しいものです。

8月8日
いよいよ最終日、いつものように朝起きて、ご飯を食べ、少し遊んで、お昼を食べて・・・・
そして1週間お世話になったトレセンともお別れの時間になってしまいました。
いつもと同じ時間が流れて、今日で本当に終わるのかな?と思うぐらい実感がありません。
バスの中で、卒業生の2人が僕の横に座っていました。
2人とも泣いていました。僕もそれを見て泣いてしまいました。
「なぜ一週間なの?この時間がいつまでも続けばいいのに。」と言われました。僕も同じ気持ちだったので、何も言うことが出来ず、ただただ頭をなでていました。
閉会式の会場につくと、親御さんたちがもうちらほら着ていました。
両親に会えて喜んでいる子、学生ヘルパーや友達と離れるのが寂しくて泣いている子、色々な子供がいました。僕のマンツーの男の子はお母さんに大山に登れたことを報告していました、とても嬉しそうに。
閉会式では、学生ヘルパーのチーフが挨拶をしました。
このサマーキャンプのために、どれだけ忙しい時も頑張って皆を引っ張ってきてくれたチーフ。挨拶の最中に泣いていました。
学生ヘルパーはチーフの頑張りをずっと間近で見てきたので、チーフの涙を見て皆泣いてしまいました。チーフ、1年間本当にお疲れ様でした。
そして閉会式もあっという間に終わり、いよいよ大山家族伝統の別れの儀式「帰れコール」が始まります。
これは、帰っていく子どもたちにヘルパーが皆で「帰れー、帰れー」と言って送り出すというものです。本来なら泣かずに笑って帰るためのものなんですが、多くの人が泣いてしまっていました。
僕は、もう子供たちとしばらく会えなくなるのがあまりにも寂しくて、ずっと泣いてしまっていてきちんと別れることが出来ませんでした。それが心残りではあります。
(次回に続く)
Posted by 堀田 at 11:43 | この記事のURL | コメント(0)
小児糖尿病サマーキャンプ報告(大山家族/島根)その4[2010年09月03日(Fri)]
8月5日
この日は海水浴です。このイベントは、子どもたちが一週間の中で一番楽しみにしてるのではないかと思います。
海ではマンツーの子の頭に海藻をのせたり、反対に僕の背中に海藻を入れられたり、水を掛け合ったりと皆思う存分に遊びました。子供たちの素晴らしい笑顔が印象的でした。
実はこの日、班のメンバーの女の子が誕生日でした。夜の班の時間に僕がお面をかぶり、ハッピバースディー〜と歌いながら登場し、サプライズパーティーをしました。このパーティーが成功したのはもちろん嬉しかったのですが、なにより嬉しかったのは班の子どもたちが自分たちからサプライズパーティーをしようと言いだしたことです。
班のメンバー内で子どもたちがどんどん仲良くなっていく姿を見ることが出来て、とても嬉しかったです。

8月6日
今日は現在JFLでトップのガイナーレ鳥取の選手が来てくれる日!ということで子どもたちは昼からそわそわしてます。栄養士の卵さんもそわそわしてました。
ガイナーレの選手が来て色々なイベントをしましたが、やはり子どもたちは大喜び!栄養士の卵さんはもっと嬉しそうでした、よかったですね!
この場を借りてガイナーレの選手の方にはお礼を言いたいです、ありがとうございました。
この頃になると、僕のマンツーの男の子は多少嫌なことがあっても泣くのを我慢できるようになりました。こういった成長を見れるのはとても嬉しいです。
また、この日に吹奏楽部の大会の事情で1人の子が先に帰ることになっていました。皆笑顔で別れようねということでしたが、僕はどうしても我慢できずに泣いてしまいました。他の子供たちも同じように泣いていました。
やはり一週間という短い期間とはいえ一緒に生活することで、子供同士、そして子供とヘルパーには強い絆が芽生えているように感じました。
(次回に続く)
Posted by 堀田 at 11:40 | この記事のURL | コメント(0)
小児糖尿病サマーキャンプ報告(大山家族/島根)その3[2010年09月03日(Fri)]
8月3日
この日は大山登山(標高1710.6m)がありました。僕のマンツーの男の子は今年が初めての大山登山で、前日からすごく楽しみにしていました。登ったことがある子は、楽しい反面かなりしんどいということも知っています。なので、前日にはテルテル坊主を反対につりさげてる子もいました。
バスでトレセンから大山のふもとまで移動し、いよいよ登山開始です!
登り始めは皆楽しそうでしたが。2合目あたりですでにかなりしんどそう・・・。僕のマンツーの男の子は「帰りたい」、「動けない」を連発しています。でも、班の皆の応援もあって何とか頂上にたどり着きました。
頂上では皆で楽しい“ご飯タイム!”この日のお昼ご飯は栄養士さん特製のお弁当でした。
相当お腹が減っていたので、皆一気に食べてました。
テルテル坊主をさかさにつっていた子も、「動けない」を連発していた僕のマンツーの子も、皆すがすがしい表情です。
しかし、下山してから夜、トレセンでマンツーの子がまた泣いてしまいました。
正直、この日は登山をやりきったから泣かないだろうと思っていたのでびっくりしました。やはり、まだまだホームシックが続いていたのでしょう。
こんな状態で、登山をよくやりきったなと感心しました。明日から、この子が笑って過ごせるようにもっと頑張ろうと密かに誓いました。

8月4日
運動会とバイキング、さらにはナイトイベントとイベント盛りだくさんなのがこの日でした。
まずは運動会、朝から野球場に移動して、班対抗で色々なゲームをしました。
「班対抗」という言葉が子どもの心に火を付けたようで、小さい子から大きな子まで皆必死でした。
そして運動会が終わってから少し休憩して、夕食はバイキングでした。
制限はありますが、皆自分の好きな食べ物を選ぶのに夢中です。とても楽しそう!
もちろん、僕たち学生ヘルパーにとっても非常に重要なイベントでした!僕はおにぎりが大好きなのでおにぎりばかり食べて子供に怒られましたが・・・。
夜にはナイトイベントと言って、体育館でキャンプファイヤーに代わることをしました。
皆で光る棒を使って「サマキャン2010」という文字を作ったのですが、子どもたちはとても感動してくれていたようでした。
ナイトイベントが終わってから、中学三年生の女の子三人組が、光る棒で作ったハートの中で写真を撮りたいと言いだしました。
大山のサマーキャンプは中学生までなので、来年から高校生の彼女たちは今年で卒業しないといけません。写真を取りながらそんなことを考えていると、少し泣いてしまいました。
暗くて僕の涙がばれなかったのが幸いです。
(次回に続く)
Posted by 堀田 at 11:39 | この記事のURL | コメント(0)
小児糖尿病サマーキャンプ報告(大山家族/島根)その2[2010年09月03日(Fri)]
8月1日
この日は学生は朝から開会式の準備で、毎年学生ヘルパー一同大忙です。そのうち、段々と子供たちがやってきました。
去年までたくさん遊んだ子もいれば、今年から初参加の子もいます。
最初は皆緊張しているのか何だかそっけない雰囲気でした。
開会式の自己紹介の時、まだまだ緊張がほぐれず皆恥ずかしそうに挨拶をしていました。
開会式も終り、いよいよ名和トレーニングセンター(以下トレセン)へ向かうバスに乗り込みます。
子どもにとっては親としばらくの別れの時がきました、何人かの子どもはこの時泣いていました。これから一週間の間は自分たち学生ヘルパーが親の代わりになってしっかり面倒を見なくては、とういうことを改めて自覚したのはこの時でした。
僕のマンツーマン(以下マンツー)の男の子は、泣いてはいませんでしたがバスが出発して親御さんが見えなくなっても、手を振っていました。
バスが8日間過ごすトレセンについて、眼底検査やお風呂に入ってご飯を食べた後、最初のイベントがありました。
この頃には前に参加したことがある子どもたちはすでに緊張もほぐれ、楽しそうに遊んでいます。初参加の子はまだまだ緊張してうまくなじめていません。

8月2日
この日はたくさんの検査がある日で、あいている時間を利用して子どもたちが貸切の体育館で遊んでいました。体育館でドッヂボールやバトミントンなどで楽しそうに遊んでいます。
この日は検査だけだし、平和に終わるのかなーと思っていたら寝る前に僕のマンツーの男の子がホームシックで泣いてしまいました・・・。
(次回に続く)
Posted by 堀田 at 11:30 | この記事のURL | コメント(0)
小児糖尿病サマーキャンプ報告(大山家族/島根)その1[2010年09月03日(Fri)]
今年も小児1型糖尿病サマーキャンプが、全国46か所で開かれました。
1型糖尿病を持つ子どもたちが、医療スタッフとともに合宿をして、海や山で遊んだり、糖尿病や食事のことを勉強したりと、楽しい時間を過ごしました。
日本の小児糖尿病サマーキャンプは、約40年の歴史を持っていますが、最古参のひとつである「小児糖尿病大山サマーキャンプ」から、今年の報告が届きました。複数回に分けて
お伝えします。

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初めまして、鳥取大学の柴沼と申します。

私は鳥取大学医学部にある「大山家族」というサークルに所属しています。
これは、1型糖尿病の子どもたちとキャンプやピクニックを行い、登山・海水浴・運動会など楽しいイベント交流と同時に、運動療法・食事療法・インスリン療法を子供たちと一緒に実践・勉強していくサークルです。
今回、日本財団様のウェブサイトに「大山家族」の活動のひとつであるサマーキャンプについての記事を掲載させていただくことになりました。
拙い文章ではありますが宜しくお願いします。

「大山家族」のサマーキャンプは8月1日から8日までの7泊8日で、1型糖尿病の子どもたちが学生ヘルパーや医療スタッフとともに大山の見える名和トレーニングセンターで共同生活を行うというものです。
8日間の中で登山や海水浴、運動会などかなりハードな運動もあります。また、栄養士さんによる栄養教室、医師による糖尿病教室も行われます。
また、子どもたちにとって楽しみで大事な食事はすべて栄養士さんたちが献立て調理したもので、大好評です。食事のたびに子どもたちが食事の栄養バランスを確認します。
食事を食べる前の自己測定器による血糖値の自己測定やインスリンの自己注射は、毎回医師による確認や指導があります。これによって子供たちが正確な血糖測定、インスリン注射の方法を勉強していきます。
以上がサマーキャンプの簡単な説明です。これからは、キャンプ中の日々のことと、それから僕がマンツーマンとして8日間共に過ごした男の子のことを書きたいと思います。(次回に続く)


Posted by 堀田 at 11:05 | この記事のURL | コメント(0)
小児2型糖尿病ミニキャンプを始めます[2010年07月09日(Fri)]
生活習慣の変化から日本における糖尿病有病率は上昇の一途をたどっていますが、この傾向は大人のみならず子どもにも見られるようになりました。 
 
学校検尿・糖尿病検診で発見される小児2型糖尿病の有病者数は、昭和55年当時は年間10万人あたり1.74人だったものが、昨今は2倍以上の数字に上っているとされ、学校や医療現場で小児2型糖尿病の広がりに対する危機感が高まっています。

日本糖尿病協会は、創設以来50年に亘る糖尿病対策の蓄積をもとに、本年度より小児2型糖尿病にも重点をおいた施策を展開することになりました。

まず、今年の8月29日に、東京都江戸川区で「お子さんと一緒 スリムミニキャンプ」と銘打った日帰りの講習会を行います。 

簡単にできる調理実習やエクササイズを親子で学んでもらい、日頃の生活習慣を見直すきっかけを提供する予定です。

このキャンプには、小児2型糖尿病や肥満の子どもと保護者のほかに、養護の先生や医療職の方もオブザーバーとしてご参加いただけます。

 興味のある方は、日本糖尿病協会のホームページを訪ねてみてください。
Posted by 堀田 at 19:20 | 新事業 | この記事のURL | コメント(0)
H21年度サマーキャンプ実施状況(統計)[2010年06月25日(Fri)]
H21年度サマーキャンプ実施状況(統計) が公開されました。

平成21年度に実施した小児糖尿病サマーキャンプについて、開催数、日数、参加者数、参加者の内訳などの基本データをまとめました。



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Posted by 堀田 at 20:06 | 成果物 | この記事のURL | コメント(0)
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