ふたつ目の見学先は、生協各店舗から集められたゴミの行き先である、
みやぎ生協リサイクルセンターです。
リサイクルセンターではみやぎ生協店舗、共同購入、
本部オフィスから出されるゴミの資源化を行っています。

ブルーになっている部分で、ゴミがたくさん積まれた
トラックの重さをはかることができます。
「資源を積んだトラックから、資源をおろしたトラックの重さを引き算して、
回収した資源の重さをはかっているんです。」と説明を受け、
参加者の方は「なるほど〜」といった様子。
回収されたプラスチック類やダンボールは手作業で異物を除き、圧縮機で圧縮加工します。
さらに、廃プラスチックは県内の業者に引き渡され、製紙工場などで使用する固形燃料に
加工されると聞いて、参加者の皆さんは「これが燃料になるんだ!」と驚いていました。

発砲スチロール箱は手作業でラベルをはがし、機械に入れられます。
機械の中で砕かれ溶解されたあと、のべ棒状になります。
固形のインゴットとして資源化され、プラスチックの原料として海外に輸出されています。
参加者の皆さんは「私たちの身近なプラスチック製品として
加工されて日本に帰ってくるんだ!」とひらめいた様子でした。

青果くずは細かく砕かれたあと、乾燥機に投入されます。
1トンの青果くずは乾燥して水分がぬけると、250s〜300sくらいになります。
その後ピットに投入され、1次発酵、2次発酵を経て堆肥となります。
事業所の取り組みでコンポストを行っているのは珍しいそうです。
最後の見学先は、JAみどりの田尻営農センターです。
平成21年度からみやぎ生協リサイクルセンターの堆肥受け入れを行っていて、
もみがらで酸度調整を行った後、田んぼに散布しています。
お米の生産には土作りが重要だそうで、リサイクル堆肥により
土の力が上がってきていることが実感できるそうです。

参加者の皆さんは、お米を生産している方々の直接の声を聞いて、
「食品の残さが堆肥に生まれ変わって、
それが私たちが食べているお米の生産とつながっているんだ!」
と感動している様子でした。
《参加者の皆さんの感想より》
・生ゴミが堆肥となり資源循環型で米作りの助けをしていること、発泡スチロールが
後でまた新たな商品となって私たちの身近で使われていること、プラが燃料物となって
役立っていることを子どもたちに教えていきたいと思います。
・今回は主食の米にスポットをあて見学させていただき、リサイクル堆肥の有効性を
確認することができたように思います。米以外の有効活用ができないものか、
できるとしたらどんな作物が適切かなど際限なく知りたいことが広がります。