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ストップ温暖化センターみやぎ
公益財団法人みやぎ・環境とくらし・ネットワーク(MELON)
気候変動と向き合う〜みやぎ気候変動シンポジウム開催〜 [2015年03月28日(Sat)]

昨年、7年ぶりに公表されたIPCC第5次評価報告統合報告書や、12 月にペルーのリマで開催されたCOP20をうけ、気候変動に関する最新情報を伝えるシンポジウムを開催しました。


--開催報告--
日 時:2月1日(日)13:00〜16:00
場 所:TKPガーデンシティ仙台勾当台
参加者:75名
内 容:
1.基調講演「気候変動のいま、そして私たちに求められること」
講師:江守正多氏(国立環境研究所地球環境研究センター気候変動リスク評価研究室室長)
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2.パネルディスカッション
(1)パネリストからの報告
@「気候変動政策の評価と新国富の提案」
馬奈木俊介氏(東北大学大学院環境科学研究科 准教授)
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A「COP20ユースからの報告」
青山ななこ氏、服部拓也氏(Climate Youth Japan) 
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B「東北地方の気候の変化」
池田友紀子氏(仙台管区気象台 地球温暖化情報官)
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(2)討議
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(3)質疑応答等

司 会:渡辺祥子氏


CYJのCOP派遣事業を通してCOP20開催地ペルーのリマへ派遣された現役学生の青山さん・服部さんからは、COPにあわせて開催されたConference of Youth(略称COY:世界から気候変動に取り組む若者が集いワークショップや情報交換などを行う場)などが紹介されました。

メディアではあまり報道されないサイドイベントの様子や若者の視点による国際交渉の報告はとても興味深く、若い世代からのメッセージに会場の参加者も大きな刺激を受けた様子です。

また、仙台管区気象台の池田さんからは、21世紀末の東北の年平均気温は約3℃上昇し「仙台が埼玉並みに」といった驚きの予測も。

なかなか実感のわきにくい気候変動問題も、自分の住む地域にも影響が及ぼされるかもしれないという話題には、決して他人事ではないという意識が一層強くなりますね。

当日は、10代から60代以上までと幅広い世代の参加者が集まり、また、参加者数も定員を超え
る満員の熱気こもるシンポジウムとなりました。

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参加者からは、「多様な視点や世代からの事例が紹介され、自分の視野を広げることが出来ました」「今後、地域や個人でできる対策を考えるヒントを得ることが出来ました」などの感想をいただき、参加者いただいたひとりひとりが、気候変動問題と向き合い、今後何をすべきか考えるきっかけとなったのではないでしょうか。


気候変動、誰が解決するの? [2014年02月28日(Fri)]

実施概要
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「CYJプレゼンツ!COP19報告会」

日 時:2月8日(土)14:00〜16:00 (交流会16:00〜17:00)

場 所:フォレスト仙台5F 501会議室

内 容:@COP19報告
    Aワークショップ
    B交流会

ゲスト:吉岡 渚さん(同志社大学3年、現CYJ代表)
    大橋 祐輝さん(国際連合大学 修士1年 環境ガバナンス専攻、CYJ所属)
    植原 啓太さん(東京大学3年 理学部地球惑星環境学科、CYJ所属)

参加者:8名

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11月16日に開催した『じぇじぇ!大学生が見た「国際会議のウラ側」入門ワークショップ』。

ワークショップでは、若者の国際会議への関わり方を考えアイデアを出し合いました。

その中で出された一つのアイデア『CYJの報告会を東北で開催する。

今回、そのアイデアが実現!!

東北ぴかぴか(新しい)ぴかぴか(新しい)となる、Climate Youth JapanのCOP報告会を開催しましたexclamation×2


ときは、寒さの厳しかった2月8日(土)。
お昼からしんしんと降りだした雪は、なんと78年ぶりの積雪量を観測したのでしたがく〜(落胆した顔)

そんな中、ゲストとして仙台にお越しいただいたのが、Climate Youth Japanの3名のみなさんでした。


吉岡さん.jpg
吉岡さん


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大橋さん


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植原さん


「そもそもCOPとは?」というお話から始まり、昨年ポーランドで開催されたCOP19の会場の様子や若者の関わり方などについてお話いただきました。

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特に興味深かったのは、COP開催前の3日間行われる「ユースの、ユースによる、ユースのための」ミーティング「COY(Conference of Youth))」(コイ)。

世界中のユースが集まって、情報交換したり、ネットワーク作りをしたり、COPでの活動計画を話し合ったり…

特に先進国ではなかなか身近に感じることが難しいと思われる気候変動問題を、
自分たちの問題としてとらえ、行動している若者。

その場に日本のユースも参加しているということが、頼もしく素晴らしい活動だと思いました。


続いて行ったワークショップでは、気候変動問題の解決に関わる主体として
「企業」「行政」「市民」の3つをピックアップし、
それぞれどんな取り組みができるかをグループに分かれて話し合いました。

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発表.jpg

最後に、それぞれのグループで話し合ったことを発表しました。

「技術開発」「エネルギー政策の改善」「省エネ機器の導入」「選挙に行く」「ニュースを見る」…

たくさんの取り組みが出されました。

グルーピングしていくと、主体は違えども似たような取組がありますね。
様々な主体が協力して取り組むことで、より効果の高い取り組みができるのかもしれません。


気候変動は、ほかの誰でもない自分たちの問題だということを改めて感じるワークショップでした。


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参加いただいたみなさん&ゲストのみなさん

ありがとうございましたぴかぴか(新しい)






じぇじぇ!大学生が見た「国際会議のウラ側」入門ワークショップを開催しました。 [2013年11月29日(Fri)]
日時:11月16日(土) 14:00〜16:00 (16:00〜17:00交流会)
場所:フォレスト仙台5F 501会議室 (仙台市青葉区柏木1-2-45)
講師:廣岡睦さん(Climate Youth Japan創設メンバー、前副代表)、武田麻里さん(Climate Youth Japan副代表)、宮腰義仁さん(国際青年環境NGO A SEED JAPAN理事・事務局長)
参加者:大学生14名

 今回、ストップ温暖化センターみやぎは、フォレスト仙台5Fの501会議室で「じぇじぇ!大学生が見た「国際会議のウラ側」入門ワークショップ」を開催しました。内容は学生時代に国際会議に参加した方々をゲストにお招きして体験談を伺ったり、世界について学べるワークショップを開催したりなどです。

 まず、国際会議体験者からお話を伺いました。若者達は現地に行っていろんな行動で国際会議の進行を進めようと思ったが、なかなか効果がなくて、無力感だったとおっしゃっていました。

 廣岡さんからはCOP13~15に参加した時の状況の話です。
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 武田さんからはCOP17をに参加した話です。
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 その後、「来年ペルーで開催予定のCOP20でCYTはどうする?」をテーマにして、ワークショップを行いました。CYTとはClimate Youth JapanのTohoku版という意味で、講師の宮腰さんが命名したものです。
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 学生さんたちが話し合った結果、「Informal World Caféというイベントを開催し各国の情報を共有する」や「CYJの報告会を東北でやり、運営する」などの意見が出されました。
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 また、「未来は変えられる」を使って私たちの将来について考えるゲームをやりました。
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 最後は講師を交え参加者のみなさんで交流会をやりました。学生さんたちは積極的に聞いたりして楽しい時間でした。
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(インターン生 周)

日本の温暖化対策はどこへ向かう!?〜COP18報告会開催報告〜 [2013年03月25日(Mon)]

日時:3月20日(水・祝) 
会場:宮城県庁1Fみやぎ広報室
講師:平田仁子氏(気候ネットワーク東京事務所長)
参加者:66名

2012年11月26日から12月7日にかけて、カタールのドーハで
COP18(温暖化に関する国際会議)が開催されました。

そのCOP18の結果について、今年も気候ネットワークの平田仁子さんを講師にお招きし報告会を開催しました。
(COP17報告会はこちら)

平田さんは今年も現地・ドーハからタイムリーな情報発信をされており、
今回の報告会では、COP18の結果を踏まえた今後の日本の温暖化対策について、
NGOの目線からお話いただきました。

COP18報告会講師.gif
講師の平田さん(気候ネットワーク)

 気候変動枠組条約
1992年採択、1994年発行(194カ国参加)。温暖化防止のための初めての国際的な枠組みで、
CO2濃度の安定化が究極の目的です。
「共通だが差異ある責任」として、先進国と途上国をわけ、先進国により多くの義務を課しています。

 京都議定書
1997年採択、2005年発行(192カ国参加)。先進国に2008〜2012年の削減義務(第一約束期間)を
課しました。EUは8%、アメリカは7%、日本は6%の削減です。

 ドーハの合意
京都議定書第2約束期間(2013〜2020)、議定書改正を採択し、2020年からの新たな枠組みを
2015年に合意するためのプロセスとその方向性などを決定しました。

 日本の交渉姿勢
京都議定書には残らず、アメリカ・カナダ・ロシア・ニュージーランドとともに削減義務を負わない
自主的な取り組みを行うこととなりました。

 国内動向
25%削減目標はゼロベースで見直しとなったほか、地球温暖化対策推進法は中長期目標なしの
改正案が閣議決定されるなど、消極的な動きです。

 NPOとしての今後
国の方針に依存しない自立的な地域づくりや、再生可能エネルギーと省エネの実践など、
地域からの地殻変動を行っていくことが重要となります。

COP18報告会.gif

国際交渉となると難しいイメージがありますが、
平田さんのポイントを絞ったお話はとても分かりやすく聞くことができます。

参加者からも
現状がよく分かり、大変有意義でした。
温暖化防止の取り組みの日本政府の温度差について考えさせられた。
といった感想が寄せられました。

今、世界ではどんな議論がなされているのか、どんな方向へ向かっているのか、
そういったことを知ることも温暖化防止に繋がる一歩ではないかと思います。

1人でも多くの方に関心を持ってもらえるよう、情報を発信していきたいと思います。


COP18の結果についてもっと詳しく知りたい方は・・・
気候ネットワーク 会議場通信kiko 

全国地球温暖化防止活動推進センターサイト(第18回締約国会議(COP18))

外務省HP COP18の概要と評価

COP18公式ウェブサイト(英語)

COP18報告会を開催します! [2013年01月30日(Wed)]
3月にCOP18報告会を開催します!

******************************
 COP18報告会〜日本・世界の温暖化最新動向〜(仮)
******************************

【日時】
 3月20日(水・
 15:20~16:30

【場所】
 宮城県庁広報室

【講師】
 平田仁子氏(認定NPO法人 気候ネットワーク)

【主催】
 ストップ温暖化センターみやぎ(みやぎ・環境とくらし・ネットワーク内)

【後援】
 宮城県
*************************************

私も以前2回ほど参加させていただいたのですが、普段何気なく見ているニュースでは知ることのできない詳しい話を聞く事ができ、とても勉強になりましたexclamation


まずは知ることからひらめき
どうぞお気軽にお越しくださいexclamation×2


(インターン生 谷浦)

MLEONロゴ.gif
ドーハ(COP18/CMP8)会合の行方 [2013年01月29日(Tue)]
当ホームページの「せかいとオンダンカ」ページを更新しましたexclamation

このページでは、2009〜2011年まで行っていたCOP派遣事業の結果報告や、近年取り組んでいるCOP事前勉強会や報告会について紹介しています。ぜひご覧くださいるんるん



さて、昨年11月26日〜12月7日にかけて、カタールの首都ドーハでCOP18・CMP8が開催されました。
今回の会議の目的と結果は、以下の通りです。

===*===*===*===*===*===*===*===*===*===*==
【COP18/CMP8 目的と結果(概略)】
@2015年までに、2020年からの新しい国際枠組みに合意することへ向けて、作業計画を作ること
A必要な.削減量と、現状、各国が誓約している削減量との間のギャップがある問題に対して、いかにして「野心」の引き上げ(排出削減努力の引き上げ)を行うかを議論する

…2013年3月1日までに各国やオブザーバーが提出する意見を基に、今後も議論を続けることが決定された。また、2013年にはワークショップやラウンドテーブルでの議論が継続される可能性が高くなった。
COP19では「必要削減量」と「誓約された削減総量」のギャップを埋める方策を打ち出すこと、COP20までには、交渉の基礎となる文書を用意することも決めた

B2020年までの緩和・適応・資金・技術分野での国際的取り組みについて、議論を詰め切り終了させる
…「先進国の排出削減約束・途上国の排出削減行動」「資金」「適応」の分野で主要合意がなされたが、実質的な議論は先送りにする形となった

C京都議定書の第2約束期間の詳細を決定し、2013年から開始できるように準備を整えること
…第2約束期間の長さは8年をするものの、2014年までに野心の引き上げのために目標を修正する機会を設ける(現状、先進国全体で2020年までに1990年比で18%削減の目標)



参照URL:http://www.kikonet.org/iken/index.html#international(認定NPO法人気候ネットワーク)
       http://www.wwf.or.jp/activities/2012/12/1106009.html(WWFジャパン)

===*===*===*===*===*===*===*===*===*===*==


さて、ここで気になるのが日本の立場。
日本は、アメリカ、ロシア、カナダ、ニュージーランドと同じく、第2約束期間に不参加とする立場をとりました。第2約束期間に参加しない場合、第2約束期間における共同実施や国際排出量取引に参加してクレジットの国際的な獲得・移転を行うことは認められません。

この状態が、今後の日本にどのような影響をもたらすのでしょうか?

このような結果をもっと詳しく知りたいという方は、3月に開催する“COP18報告会”にお越しくださいひらめき
実際にCOP18に参加してきた方をお招きして、お話を聞く事のできる貴重な機会です。


COP18報告会の開催案内へ続きます!


(インターン生 谷浦)


イベント報告<あなたの知らない「オンダンカ」の世界〜身近なストップ温暖化〜> [2012年11月30日(Fri)]
【開催概要】
日時:  11月11日(日)13:00〜16:30(12:45 受付開始)
場所: フォレスト仙台5F 501会議室 (仙台市青葉区柏木1-2-45)
対象: 大学生/高校生 
参加費: 無料
内容:
@環境講座 
 「かくかくしかじかおんだんか」、「持てるかな?〜エネルギーのかばん〜」
  (講師:気候ネットワーク 桃井 貴子氏)
Aプレゼンテーション
 「温暖化に対する“日本”“宮城”での取り組み」
Bグループワーク
 「Share your Will and your Action!!」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


11月11日(日)に、COP18のプレイベントとして、
「あなたの知らない「オンダンカ」の世界〜身近なストップ温暖化〜」を開催しました。


COP18開催前に、まずは温暖化への関心を高め、COP18にも注目してもらいたい!
特に、まだ自分の興味を定めている段階である学生に興味を持ってもらって、今後も温暖化防止活動に自ら取り組んでほしい!

そういう思いから、今回のイベントが企画・実施されました。


最初の「環境講座」では、気候ネットワークの桃井さんに講師としてお越しいただきました。

導入として以下のような温暖化に関するクイズが出題されました↓↓
「これまでの100 年間(1906 年から2005 年)で、地球の平均気温は約何℃上がったでしょうか?」
「今のような生活を続けた場合、2100 年には地球の平均気温は最大何℃上がると言われているでしょうか?」

みなさんはおわかりでしょうか?


有名なようで、実は知られていないことも多い地球温暖化。

桃井さんは、温暖化の仕組みや原因などの基礎知識の確認から、
現在、温暖化防止に向けて世界ではどのような国際交渉が為されているのか?
という政治的・専門的な知識まで、様々なお話をしてくださいました。 


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↑「かくかくしかじかおんだんか」を通して、温暖化の仕組みについて勉強中。


温暖化の基礎知識、世界的な動きを学んだところで、
次は具体的にどのような温暖化防止活動が行われているのかを知ってもらいたい!

そこで、次に行ったのが「温暖化に対する“日本”“宮城”での取り組み紹介」です♪

特定非営利活動法人エコリーグに所属する佐藤さんと、センターが、それぞれの取り組みを紹介しました。

佐藤さんは、日本全国での取り組みとして“大学の温暖化対策活動”を調査・評価し順位をつける「エコ大学ランキング」、センターは、宮城での取り組みとして環境省委託事業である「みやぎグリーンカーテンプロジェクト」を紹介。


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↑プレゼンテーションの様子。




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↑プレゼンテーションの後は、桃井さんも交えて質問タイムを設けました!


温暖化防止に対する具体的取り組みも知ったところで、
最後にグループで「“自分”が温暖化に対して取り組みたいこと」を考えてもらいました。

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↑グループワークの様子。みんなの意見をどうまとめていくか・・・


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↑最後はグループでまとめた意見を共有。ここのグループは、自分たちの身近な人たちを徐々に巻き込んで環境問題について勉強しよう!という意見をまとめてくれました!!

参加してくれた学生からは、
「他大学の活動を知ることができた」
「他の方々の意見や考えを聞く事ができる機会になった」
などの声をいただきました。


ご協力いただいた桃井さん、佐藤さん、グループワークファシリテーターのみなさん、本当にありがとうございました!




さて、現在、地球温暖化対策を話し合う国連気候変動枠組み条約第18回締約国会議(COP18)が開かれています。

日本は2020年までに温室効果ガスを90年比25%削減の義務を負うのか?
途上国へは温暖化対策のためにどの程度支援するのか?

様々な重要事項が検討されるこの会議。どのような結果が報告されるのでしょうか?
ぜひ注目してみてください!!

基礎から学ぶ国際会議2 [2012年02月02日(Thu)]
引き続き1月28日(土)に行われた「基礎から学ぶ国際会議」についてです。



質疑応答の内容を一部ご紹介します。

Q.京都議定書の第1約束期間で、各国の成績は?

A.2008年から2012年までの排出量で、京都議定書の目標が達成できたかどうかを
把握する。2012年の排出量を把握できるのは2013年なので、京都議定書の遵守を
最終的に確認するには、約1年半ほどの時間がかかる。


Q.京都議定書の第1約束期間の目標が守れなかったら?

A.京都議定書は義務がある目標なので、義務の達成をチェックする「遵守委員会」
というものがある。達成できていないことが明らかになれば、国連の管理下で
「遵守行動計画」という計画づくりを行う。また、第2約束期間の削減目標に対して
削減量を3割り積み増しするという義務がかかってくる。
日本やカナダのように遵守できないかもしれない国が、第2約束期間の義務を
負わないといったとき、次の目標に3割積み増しができなくなるので、議論が必要になる。



会場に展示した写真(南アフリカの街の様子や
会議場の様子など)を、見ている参加者の方もいました。








******************************************************************
アンケートの結果から参加者の声の一部をご紹介します。(回答者数18/21名)

Q.今日、特に印象的だったことや気づいたこと・学んだことは?

(日本が)京都議定書に参加しないということがとても印象的でした。
国際的な義務がなくなるということで、今後日本が気候変動問題に対して
どのような取り組みをしていくのか、大変興味がわきました。(20代・男性)


世界各国から集まった若者たちが活動している姿が印象的でした。(20代・女性)


気候変動を止めるためには、産業構造の変化、ライフスタイルの転換が必要ということ。
(50代・女性)

******************************************************************
基礎から学ぶ国際会議1 [2012年02月02日(Thu)]
「聞く・話す・知る わたしと世界とオンダンカ〜基礎から学ぶ国際会議〜」を開催しました!

日時:2012年1月28日(土)13:30〜16:00
会場:仙台青葉カルチャーセンター
講師:平田仁子氏(NPO法人気候ネットワーク)
報告者:佐藤剛(ストップ温暖化センターみやぎ運営委員)
     江刺家由美子(ストップ温暖化センターみやぎリーダー)
内容:昨年の11月末から約2週間開催された、地球温暖化に関する
   国際会議「COP17」について、会議の目的や話し合われている内容、
   COP17の結果などを紹介
参加者:21名


はじめにストップ温暖化センターみやぎからCOP17に行った2人より、
現地の様子や他国のNGOの活動について紹介しました。

普段は見る機会の少ない、南アフリカの町並みや人々の様子。
また、若者のパフォーマンスやカナダに対する抗議の様子などの紹介もありました。

「若者の活動している姿を見て衝撃を受けた。
自分がCOP10に参加したときよりも参加している若者が多く感じた。」(20代・女性)















次に、地球温暖化の国際交渉の専門家で、気候ネットワーク東京の事務所長である平田仁子氏から、COPや国際会議の基礎的なお話、COP17の結果や今後の見通し等についてお話をいただいた内容をQ&A形式でご紹介します。





■気候変動問題は今どのような状態?
気温上昇を産業革命前から「2℃」未満に抑えることは各国共有の目標ですが、
各国が示す2020年目標では大きなギャップがあり、このままでは4℃上昇の
破局のシナリオとなってしまいます。「2℃」未満の目標を達成するためには、
各国が示す2020年目標プラス60〜100億トンの削減が必要です。


■COPではどのようなことが話し合われている?
京都議定書をもとに下記の論点で会議が行われています。
 ・先進国の削減義務・・・先進国全体で40%の削減に届く目標に合意すること
 ・途上国の削減行動・・・中国やメキシコ、ブラジルなどの主要な途上国の
               排出抑制を進める方法
 ・森林減少の抑制・・・途上国の森林減少によるCO2排出を止めること
 ・技術開発・技術移転・・・途上国の発展を「低炭素型」の発展に切り替えるため
 ・適応・・・特に影響を大きく受ける低開発国に、すぐに支援できる仕組み
 ・資金メカニズム・・・膨大な資金を捻出する仕組みと「立ち上げ資金」の確保



■COP17(ダーバン会議)で決まったのは?
1.京都議定書第2約束期間の合意
  ・・・法的拘束力ある削減の仕組みである京都議定書を続ける
2.包括的な法的文書(議定書)づくりへのプロセス
  ・・・2015年までに米中を含む新しい議定書(あるいはそれに類するもの)を作り、
    新たな枠組みは2020年からスタート
3.カンクン合意の運用化
  ・・・削減目標を立てたり、報告書を隔年で提出したりはするものの、
    自主的な取り組みを行う


■日本はどのような立場?
日本は京都議定書の義務を負わない「フリーライダー」の仲間入りです。
京都議定書の下で義務を負わず、2020年から新しい議定書が始まるまでは
途上国と同じ「自主的な取り組み」やっていくという方針です。
アメリカ、カナダ、ロシアも同様に、削減義務を拒否した先進国です。


■日本はどうするべき?
・「フリーライダー」となることのリスクを認識する
・原発CDM(クリーン開発メカニズム)の方針の取り下げ
・先進国の責任として国際義務を引き受け、率先行動をとる
・野心的な目標達成へ向けた排出実態の把握と評価への対応


平田さんのお話が始まると、参加者の皆さんは大変熱心に耳を傾けていました。
会場からは笑いが起こることも。


基礎から学ぶ国際会議2に続きます。

カタヌキのじかん [2012年01月30日(Mon)]
「聞く・話す・知る わたしと世界とオンダンカ〜カタヌキのじかん〜」を開催しました!

日時:2012年1月28日(土)10:30〜12:30
会場:仙台青葉カルチャーセンター
講師:阿部眞理子氏(NPO法人国際ボランティアセンター山形)
内容:留学生など仙台在住の外国人の方と一緒に
   お互いのライフスタイルについて楽しく学びあうワークショップ
参加者:22名

この「カタヌキのじかん」は、「カタ」のちからを「ヌキ」ながら、
他の国について知ることを通して自分の国やライフスタイルについて考える時間です。

「地球温暖化とは・・・」といった内容よりも、
他の人々のくらし・・・食べているものや住んでいる家の様子などを
知っていただくこと、私たちはどんな暮らしをしているかな?などを
考えていただくことがメインテーマです。

世界の人口など、様々なデータが数字で出ていますが、
なかなか数字から世界を想像することは難しいですよね。

このワークでは、ロープを使って世界の陸地の面積をあらわしたり、クッキーを使って世界の貧富の差をあらわしたり、100枚の黒いシートを用いて、どの国が二酸化炭素をたくさん出しているかをあらわしたりしました。




参加者の皆さんの様子は・・・
「わー!こんなに差があるの!?」と言った驚きの声や、

「2050年の世界の人口は○○人だと思います!」
と講師の質問に元気に答えている方もいました。







その後はグループワーク。
各グループに1枚の写真が配られ、グループごとに
写真に写っている人々の国を予想しました。
写真には、ひとつの家族とその家族の1週間分の食料が写っています。











グループ内では「これは豆だと思う!」「飲み物が豊富だね。」「家電が全くない!」
「家族の後ろに写っている飾りは、宗教に関係していると思う。」など、様々な意見。


最後に話し合った内容を、発表しあいました。

発表の中には、モンゴル出身の留学生の方から、シャーマニズムという宗教についての紹介もありました。

実際に留学生からお話を聞くとその国がぐっと身近に感じられるし、「日本とは全然ちがう!」というような新鮮な発見もありますね。




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アンケートの結果から参加者の声の一部をご紹介します。(回答者数13/22名)

Q.今日、特に印象的だったことや気づいたこと・学んだことは?

データで知る、見える化することでなんとなくしか知らなかったことがわかって
とても面白かったです。また、問題点が明らかになりました。
アメリカ、日本・・・やばいですね。(40代・女性)


最後に、世界の家庭の一週間分の食料を知り、その差におどろきました。(20代・女性)


いくつかの国の写真を見て、どのような国であるかなどを当てることが
印象的で楽しかった。“幸せ”というのは持っている“モノ”によって決定
されることではないが、ある程度基本的なモノは必要であろう。しかし、
写真を見たら、その“持っているモノ”の差が大きすぎる。資本主義システムの
中では仕方のないことであるが、“持っている者”がそうではない者のために
何かをやらないといけないというのを改めて感じた。(30代・男性)

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