文部科学省 大学教育・学生支援推進事業【テーマA】大学教育推進プログラム採択
『社会起業家養成の革新的教育プログラム開発』
関西学院大学人間福祉学部社会起業学科連続公開講座
「世界を変える社会起業家たち2010」
関西学院大学人間福祉学部社会起業学科では学科開設3年 目の今年も、過去2年に続
き、世界各地で活躍する社会起業家たちを招 き、連続公開講座を開催します。一般
視聴可(事前申し込み不要、参加費無料)で、時間はすべて16時50分から18時20分、
会場はすべてG号館202号教室、の予定です。なお、5月13日に関しては、通訳
がつきます。問い合わせは、関西学院大学人間福祉学部社会起業サポートセンター
(0798−54−4897)まで。
第1回 5月6 日(木) 「カンボジアの子ども達の笑顔のために〜28歳 女性が社
会起業で児童買春問題に挑む〜」
◇講 師 村田早耶香氏(NPO法人かものはしプロジェクト 共同代表)
かものはしプロジェクトは、世界中の子ども達に対して強制的な性的搾取を防止する
活動に関する事業を持続的かつ発展的に行 い、より多くの子どもたちが未来への希
望を持って生きられる世界を実現させることを目的としています。ソフトウェア開発
事業を行い、海外の現地とも連携し て進めることにより海外の現地のIT産業の発展
に寄与す るとともに人と技術の交流に寄与し、日本およびカンボジアその他の国の
情報化を促進させることを目指しています。 当 日は、こうした活動とともに、どの
ようにして村田氏がこうした団体を立ち上げたかの経緯などをお話いただきます。
第2回 5月13日(木) 「社会的企業の発展経緯―SHOKAYの 事例を通して」
◇講 師 マリー・ソー(Marie So) 氏(Ventures in Development創設者)
社会的事業を展開することで持続可能なサポートを提供するNPO、Ventures in
Development(ViD)の共同創設者マリー・ソー(Marie So)氏は、2007年、
ニューズウィークの特集「世界を変える社会起業家100」の一人に選ばれ、現在世
界的に注目をあびる 社会起業家。ViDでは、中国北西部に住むチベット族の生計支援
事業と して、ウシ科の動物「ヤク」の柔毛を使ったカシミアのような製品「ヤクダ
ウン」を開発し、世界10カ 国で販売する事業Shokay (www.shokay.jp) を展開中。
ViDの 最新の活動内容について話していただきます。
第3回 6月10日(木) 「変革は一歩ずつ〜対象者の自立支援のためにできるこ
とから始めること〜」
◇講 師 大森恵実氏(アジアアフリカ国際奉仕財団)
(財)アジア・アフリカ国際奉仕財団の活動は、奈良県にある寺が国内外で始めた支
援活動から始まっています。「思いやりの心を 広く、 深く」をモットーに、支援
分野は限定せず、その地域と対象者にあった活動を目指して、学校校舎建築、奨学金
事業、現地NGO助成などをインド5地域、ウガ ンダ1地域で展開しています。近
年では、寺の慈善事業から対象者を中心に考える自立支援への関わり方の転換によ
り、新規フェアトレード事業開始へ活動が広 がってきました。当日は、このような
活動の紹介に加え、仏教系NGOの特徴やメリット、難しさについてもお話しいただ
きます。
第4回 7月1日(木) 「サクラカフェと愉快な仲間たち 」
◇講 師 江崎智里氏(ヴェトナムの知的障害者就労支援カフェCafe HOA ANH DAO)
大学在学中、社会福祉関連のサークルとの出会いを機に、障害児者福祉に目覚める。
1998年、 日越友好障害児教育福祉セミナーへの参加で初めての渡越。以後、幾度も
の訪越の末、ベトナムで障害者の日にあたる2004年4月18日、日本とベトナムの架け
橋にと、ベトナム語で「桜」を意味する名のカフェ「HOA ANH DAO」 をオープンす
る。まだ、娯楽の少ないベトナムにおいて、カフェは人々が憩う日常的な場である。
障害のある人、特に知的障害のある人が地域の人々と接するこ とができ、彼らのと
びっきりの笑顔がもっとも生かされる場であることから、彼らとともに働ける場とし
てカフェを開くことになった経緯などをお話いただきます。
by 新米パパ