物品訓練は、現場を想定して行っている。
職場では、様々な場面における状況の判断を
自分自身で決めることが求められるので
原則、口頭による指示(言葉)としているが
やはり発達障がいのある通所生にとって
不安からくる混乱が大きくなってしまった。
そこで、当日の作業の目標であったり
基準であったり、手順、工程、進捗状況などを
ボードに書き出し、全員で確認をしながら
訓練に入ることにした。
また、体調不良や不安になったときにタイムアウトを取るための『休ませてください。』
回復したときの『戻ります。』などのカードも用意した。
結果、先回の混乱は何だったのかというほどに落ち着き、
また他の通所生にとってもスッキリと情報が入った。
改めて、支援の基本となる『構造化』『視覚支援』に返る重要性と
その効果について再認識した。
更に彼らに学んでほしいのは
『言語による指示のみ』 と 『書き出すこと』
自分自身から 『申し出ること』 と 『カードを使用すること』
どちらが自分にとって理解がしやすか、相手に伝えやすいかを
体感してほしい。
自分で『自分への支援の求め方』をわかっているということは
職場のみならず、しんどくない生活をすることの
大事な要素だと思っている。
(中T)
2011年08月15日
再認識
posted by スタンバイ at 19:16| Comment(0)
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2011年08月02日
2011年07月06日
アッセンブリ その3
”アッセンブリ その1”、”アッセンブリ その2”からの続きです。
【作業開始】
ワークシステム(手順の構造化)にそって作業を進める。
左・材料、手前・容器(作業)右・完成品を入れるコンテナ
しかし仕上がりということが課題である。
手順は追うものの、見栄えとか仕上がりという
あいまいなものは、手順に書きにくく
書き出すときりがない。
例 皺、切れていないこと、曲がらないこと 等々
リンゴが曲がっている紙パッキンがはみ出ている
ビニタイを均等にひねっていない。ラベルが曲がっている。
袋の口の折り返し部分が皺になっている。
これらについては、一つ一つ丁寧にやり直しを繰り返し、
意識付けをしていく必要がある。
この商品を作成する個々の工程の体験と
仕上がり等への意識付けが訓練として行うものであり、
次の熟練という段階は「On The JOB」(職場で)
実際の商品を扱いながら経験値を積んでいく。
そこにジョブコーチの立ち会いや職場の上司、
同僚からのナチュラルサポート(職場における自然な支援)が
必要になってくる。
これは今回の課題のアッセンブリにとどまらず
先の課題ピッキング、荷造り、運搬においても同様である。
(中T)
【作業開始】
ワークシステム(手順の構造化)にそって作業を進める。
左・材料、手前・容器(作業)右・完成品を入れるコンテナ
しかし仕上がりということが課題である。
手順は追うものの、見栄えとか仕上がりという
あいまいなものは、手順に書きにくく
書き出すときりがない。
例 皺、切れていないこと、曲がらないこと 等々
リンゴが曲がっている紙パッキンがはみ出ている
ビニタイを均等にひねっていない。ラベルが曲がっている。
袋の口の折り返し部分が皺になっている。
これらについては、一つ一つ丁寧にやり直しを繰り返し、
意識付けをしていく必要がある。
この商品を作成する個々の工程の体験と
仕上がり等への意識付けが訓練として行うものであり、
次の熟練という段階は「On The JOB」(職場で)
実際の商品を扱いながら経験値を積んでいく。
そこにジョブコーチの立ち会いや職場の上司、
同僚からのナチュラルサポート(職場における自然な支援)が
必要になってくる。
これは今回の課題のアッセンブリにとどまらず
先の課題ピッキング、荷造り、運搬においても同様である。
(中T)
posted by スタンバイ at 08:14| Comment(0)
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2011年06月30日
アッセンブリ その2
”アッセンブリ その1”からの続きです。
【材料・道具の準備】
その次に手順書にある材料と道具の確認を行った。
商品、袋、パック、ラベル、台紙、ヘッタ、ビニタイ 等々の
在庫があるものとその数を書き出す。
在庫が無い物や数が足りないものを書き出す。
セロテープ、ホチキス、秤 他の道具を用意する。
商品別にまとめた。
足りないものは『ラベル』や『台紙』『ヘッタ』などの、
本来であれば業者に注文して
そこから印刷されて入荷して来るものばかりだが、
ここは訓練なので自分たちで作った。
金属の物差しにカッターの刃を当て、
それにそって刃を滑らせて切って行く。
物差しを抑える指の力があまくて、
物差しがずれてしまえば曲がって切れていくし、
カッターの刃を物差しに均等に沿わせなければ、
これも綺麗にシャープな切り口にはならない。
両方の手の力と動かすタイミングが重要である。
又こんな使い方もする。
通所生も失敗を繰り返し、
指や手だけではなく肩や腰も大事だということを
身体で会得して行く。
(中T)
【材料・道具の準備】
その次に手順書にある材料と道具の確認を行った。
商品、袋、パック、ラベル、台紙、ヘッタ、ビニタイ 等々の
在庫があるものとその数を書き出す。
在庫が無い物や数が足りないものを書き出す。
セロテープ、ホチキス、秤 他の道具を用意する。
商品別にまとめた。
足りないものは『ラベル』や『台紙』『ヘッタ』などの、
本来であれば業者に注文して
そこから印刷されて入荷して来るものばかりだが、
ここは訓練なので自分たちで作った。
金属の物差しにカッターの刃を当て、
それにそって刃を滑らせて切って行く。
物差しを抑える指の力があまくて、
物差しがずれてしまえば曲がって切れていくし、
カッターの刃を物差しに均等に沿わせなければ、
これも綺麗にシャープな切り口にはならない。
両方の手の力と動かすタイミングが重要である。
又こんな使い方もする。
通所生も失敗を繰り返し、
指や手だけではなく肩や腰も大事だということを
身体で会得して行く。
(中T)
posted by スタンバイ at 09:25| Comment(0)
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2011年06月21日
アッセンブリ その1
先に個々にまとめた手順書を1枚にまとめるための話し合いを行った。
目的は、だれが使っても分かるように、使いやすいように。
まず一人一人順番に読み上げる。
そして共通に記述してあったものと
その人しか記述していなかったものを整理した。
わかりやすく表記するには?
・袋やラベルについて
「表」と書くのがいいか「前」がいいか。
「セロテープを貼る。」がいいか「セロテープで留める」がいいか。
・材料の本数について
「6本」と書くか「3組」とするか。
・「ラベル」と「商品」のどちらを先に袋に入れた方がやりやすいか。
・「絵」で表記するか、「言葉や文字」で表記するか。
・「皺、破れ、ズレに注意する」と細かく書くか、 「見栄え良く」としておくか。
等々
それぞれにもう1回その部分を二通りのやり方で作り直したり、
また言葉や文章をトレーナーが読み上げ、
その時に目をつぶって聞きながら、
頭の中でどちらの表現が分かりやすいかなどを
確認しながら検討を重ねていった。
完成した手順書とサンプル商品
(中T)
目的は、だれが使っても分かるように、使いやすいように。
まず一人一人順番に読み上げる。
そして共通に記述してあったものと
その人しか記述していなかったものを整理した。
わかりやすく表記するには?
・袋やラベルについて
「表」と書くのがいいか「前」がいいか。
「セロテープを貼る。」がいいか「セロテープで留める」がいいか。
・材料の本数について
「6本」と書くか「3組」とするか。
・「ラベル」と「商品」のどちらを先に袋に入れた方がやりやすいか。
・「絵」で表記するか、「言葉や文字」で表記するか。
・「皺、破れ、ズレに注意する」と細かく書くか、 「見栄え良く」としておくか。
等々
それぞれにもう1回その部分を二通りのやり方で作り直したり、
また言葉や文章をトレーナーが読み上げ、
その時に目をつぶって聞きながら、
頭の中でどちらの表現が分かりやすいかなどを
確認しながら検討を重ねていった。
完成した手順書とサンプル商品
(中T)
posted by スタンバイ at 18:00| Comment(0)
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2011年05月26日
アッセンブリ
5月に入って、新しい訓練課題に入った。
「アッセンブリ」
エンジニアや部品担当者が使う用語で
”組み立てられたもの”という意味である。
ここでは、工場からおさめられる製品を袋に入れたり
ラベルやタグをはって販売用商品として組みたてていくという
設定で訓練を行っている。
中身の並べ方、ラベルの位置、
ホチキスを留める位置や方向
曲がっていないか、同じ向きであるか etc…etc…
そして更にそれをより効率的に組み立てるには
どういう手順がよいか?
組み立てに重要なポイントは?
自分で考えて手順書にまとめていく。
普段買い物をしてなんとなく手にしている商品がいかに
細かい注意をはらって組み立てられているかを
体験してもらいたい。
(中T)
「アッセンブリ」
エンジニアや部品担当者が使う用語で
”組み立てられたもの”という意味である。
ここでは、工場からおさめられる製品を袋に入れたり
ラベルやタグをはって販売用商品として組みたてていくという
設定で訓練を行っている。
中身の並べ方、ラベルの位置、
ホチキスを留める位置や方向
曲がっていないか、同じ向きであるか etc…etc…
そして更にそれをより効率的に組み立てるには
どういう手順がよいか?
組み立てに重要なポイントは?
自分で考えて手順書にまとめていく。
普段買い物をしてなんとなく手にしている商品がいかに
細かい注意をはらって組み立てられているかを
体験してもらいたい。
(中T)
posted by スタンバイ at 16:10| Comment(0)
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2011年02月10日
荷造り訓練
バックヤードトレーニング担当のNakajoトレーナーから
訓練の様子が届きましたので紹介します。
商品の形状や量を考えながら箱に詰めて行きます。
重いもの大きいものは箱の底に、小物は上部に、
先の尖ったものはくるんで、重さが偏らないように
バランス良く商品が中で動かないように注意して
詰めていきます。
箱の上の部分が空くときは切り込みを入れて箱の高さを調整します。
横方向にガムテープをはります。
箱を変形させた場合はこの貼り方の方が強度があります。
☆・・★・・・☆・・★・・・☆・・★・・・☆
始めた頃は、重さを偏らせて詰めてしまって、
そのアンバランスさから持ち上げたとたんに
ダンボールを落としそうになったメンバーさんも、
着々と力(スキル)を身に付けています。
訓練の様子が届きましたので紹介します。
商品の形状や量を考えながら箱に詰めて行きます。
重いもの大きいものは箱の底に、小物は上部に、
先の尖ったものはくるんで、重さが偏らないように
バランス良く商品が中で動かないように注意して
詰めていきます。
箱の上の部分が空くときは切り込みを入れて箱の高さを調整します。
横方向にガムテープをはります。
箱を変形させた場合はこの貼り方の方が強度があります。
☆・・★・・・☆・・★・・・☆・・★・・・☆
始めた頃は、重さを偏らせて詰めてしまって、
そのアンバランスさから持ち上げたとたんに
ダンボールを落としそうになったメンバーさんも、
着々と力(スキル)を身に付けています。
posted by スタンバイ at 21:13| Comment(0)
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2010年12月14日
■バックヤード■ダンボールの組立て
今日も寒空の中、バックヤードのトレーニングが進んでいます。
冷暖房無しのプレハブは外気温と同じだから、
この時期からしっかりとした防寒着は必須アイテム。
そしてもう一つの必須アイテムは、腰ベルト。
ここに、カッターを差します。
バックヤードでのお仕事で、とても多い作業はダンボールの取り扱いです。
カッターでダンボールを開くことや畳むこと、しまうこと、そしてまた、ダンボールをガムテープで作ること・・・など、一連の流れ(動線)が身に付くことが大事です。
メンバーの皆さん、頑張ってるねぇ
とっても頼もしいです。
冷暖房無しのプレハブは外気温と同じだから、
この時期からしっかりとした防寒着は必須アイテム。
そしてもう一つの必須アイテムは、腰ベルト。
ここに、カッターを差します。
バックヤードでのお仕事で、とても多い作業はダンボールの取り扱いです。
カッターでダンボールを開くことや畳むこと、しまうこと、そしてまた、ダンボールをガムテープで作ること・・・など、一連の流れ(動線)が身に付くことが大事です。
メンバーの皆さん、頑張ってるねぇ
とっても頼もしいです。
posted by スタンバイ at 13:54| Comment(0)
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2010年11月16日
バックヤード
■バックヤード・トレーニング■物品・物流管理
スタンバイでは、火曜日と水曜日の午後は、バックヤード業務のトレーニンク゛をしています。
担当は、Nakajoトレーナー。
機械製造工業の品質管理15年、物流関係で15年のキャリアを持ち、なおかつ、ジョブコーチ(第一号職場適応援助者)の認定資格を有するトレーナーです。
職場で必要とされる身のこなし、ホウレンソウ、アバウトさ・・・など、現場を知る人ならではの指導力です。
本日の訓練は「運搬」。
・身体で重さを感じること
・呼吸を合わせて荷物を手渡しする
・腰を支点として荷物を相手の対角線上に渡す※膝や腰に負担をかけない動き方
・効率良くダンボール(荷物)を積み上げる※立体テトリスのように
☆荷物の運搬での正しい持ち方
・片手でダンボール箱の底を掌で支え、もう片方を対角線の位置で支える。
★危なっかしい持ち方
・荷物をお姫様ダッコの形で受け取ってしまう。
→次の人に手渡しするとき、
膝と腕全部を使って受け取ることになり、
疲労感、負担感が増す。
・両手でダンボール箱の側面の上部を持ってしまう。
→落としやすい。指に力が入るため、指を痛める。
引越し屋さんや宅配便の人たちの荷物の持ち方がお手本になるそうです。
スタンバイでは、火曜日と水曜日の午後は、バックヤード業務のトレーニンク゛をしています。
担当は、Nakajoトレーナー。
機械製造工業の品質管理15年、物流関係で15年のキャリアを持ち、なおかつ、ジョブコーチ(第一号職場適応援助者)の認定資格を有するトレーナーです。
職場で必要とされる身のこなし、ホウレンソウ、アバウトさ・・・など、現場を知る人ならではの指導力です。
本日の訓練は「運搬」。
・身体で重さを感じること
・呼吸を合わせて荷物を手渡しする
・腰を支点として荷物を相手の対角線上に渡す※膝や腰に負担をかけない動き方
・効率良くダンボール(荷物)を積み上げる※立体テトリスのように
☆荷物の運搬での正しい持ち方
・片手でダンボール箱の底を掌で支え、もう片方を対角線の位置で支える。
★危なっかしい持ち方
・荷物をお姫様ダッコの形で受け取ってしまう。
→次の人に手渡しするとき、
膝と腕全部を使って受け取ることになり、
疲労感、負担感が増す。
・両手でダンボール箱の側面の上部を持ってしまう。
→落としやすい。指に力が入るため、指を痛める。
引越し屋さんや宅配便の人たちの荷物の持ち方がお手本になるそうです。
posted by スタンバイ at 15:04| Comment(0)
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