過日、「発達障害者の特性と就労支援」をテーマに講習会にて発達障がいのある方々を就労支援する側の「支援者の感情コントロール」について少し触れさせてもらったところ、質疑応答の時間に、その点に共感していますという声をいただきました。
特に作業(仕事)場面で、こちら側が予測していない行動をした場合、その行動を瞬時に止めようとして咄嗟に出てしまう否定フレーズが実にたくさんあります。
普段、安易に使ってしまいがちなそれらの言葉を使用できないとしたら…。
スタンバイのリーダーは、こんなふうにメンバーさんに返しています。
「ダメ!」「違う!」→「手を止めます。」
「さっき、そうやったっけ?」→「見本をみせます。」
「自分で勝手にやらない」→「見本と同じようにやってください。」
「指示されていないよね?」→「待ちます。」
「どういう指示が出ていましたか?」→「もう一度、手順書を見ましょう。」
「こういうやり方をすると××だよね。」→「○○すると、(もっと)良くなります。」
おそらく、家族を含めて支援側にいる多くの人たちは、
その方の学歴や、年齢や、なめらかな喋り方に惑わされてしまうでしょう。
当然、理解できているハズと。
そして、期待通りで無いとき、想定外のとき、人は、感情を先に働らかせてしまうようです。
私たちスタンバイのスタッフたちも、もちろんそうなのです。
毎回、しまった…と、感じながらです。
いかに、自己抑制、感情コントロールのトレーニングが必要かというところです。
そのためにも、うまく返したい言葉集。うまく伝えたい言葉集。
あなたのツールボックス(道具箱)の中には、何が用意されていますか。
一緒に揃えて行きませんか。
2011年03月02日
うまく返したい言葉
posted by スタンバイ at 17:55| Comment(0)
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