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2011年11月17日

変化(芽生え)



スタンバイ開所時から、一週間に二日間。
そして、その二日間も、一日一時間だけ。

そんな参加の仕方から始められたS君。

表情は硬く、誰とも目を合わせることなく、トーンも一本調子で、キツキツ。
昼夜逆転の生活も長く、スタンバイの朝に合わせて起きることなどの調整も大変な日々が続きました。

あるときは、「深夜とは?」というソーシャルストーリーを作ってみたり。
つまり、深夜に働く人もいるから、絶対に誰もが寝ているわけではないけれど、基本的に深夜に人は眠っているものなんだってことを知ってもらいたくて。。。

睡眠表をご家庭で付けていただくと、どうやら一定の法則が彼なりにあるみたい。

S君がスタンバイに通う目的は、ご本人もなかなか見つけられない、こちらも見つけてあげられない。そんな時が流れ続けていました。

継続は力なり。

踏み台昇降で始まったBGM(音楽)が、S君の意欲を引き出しました。

ご家族の想いは、いつの日にかは一人で暮らせるようになることです。

意欲が出て来た。つまり、チャンス到来。
先回より、日課をボードに示しました。


スムーズ。スムーズ。
拒否がありません。

「掃く」を伝えるため、階段清掃は濡れた新聞紙をばらまいてみたら、GOOD。

S君のスタンバイ生活が、いよいよ始まったなぁ・・・と、感じてます。まる(C)
posted by スタンバイ at 10:48| Comment(0) | kobetsu

2011年08月30日

TTAP実施中

只今、TTAPを実施中です・・・。



厳かな雰囲気の中、粛々と進んでいます・・・。(C)
posted by スタンバイ at 10:35| Comment(0) | kobetsu

2011年02月22日

決まっていること

人の行動や考えには、「理由」があるものなので、あるメンバーさんのある行動パターンについて個別的セッションを持ちました。

例えば、指示書手順書など。
あらかじめ、決まっていること。決められていること。
あるいは、スタンバイで一緒に確認しながら決められたものも含まれます。

「もっと都合の良いやり方があるのではないかと、いつも考えながら行動してしまう」のだそうです。

その結果は、どうだったかな?

「良かれと考え動いたものの、ことごとく良くはならなかった」と、答えました。

指示書や手順書は、働く人たちを困らせようとして作られているものではないということを知って欲しいなぁと、思うのです。

24時間、365日、オールタイム、俺ルールや俺パターンでいいとは言えない。

効率的であることとか、合理的にとか、理屈ではわかっているけれど気持ちが添えないのだと言います。

折り合える力。

とても難しいテーマです。
posted by スタンバイ at 19:15| Comment(0) | kobetsu

2010年11月10日

問題解決能力[実行機能]

OK実行機能:問題をいかに解決するか・・・



自閉症の脳を持つ人たちは、この部分に大きな困難を抱えていると言われています。

お題
日直のお仕事
「朝登校したら、職員室に行って担任の先生から日直日誌を受け取る」
スタート
@職員室へ行った。担任の先生がいた。日直日誌を受け取り、完了。
A担任の先生がいなかった。どうしますか?

方法一つ目 「別の先生に聞く」
 (何を?)→「日誌を持って行ってもいいかと。」
 (日誌は、どこにあるの?)→「担任の先生の机の上辺り・・・」
 (じゃあ、まずはそういう前提で、そういう方法もあるね)

方法二つ目 「ひとまず、一旦教室に戻って、少し経ってからもう一回行きます。」
 (それも一つの方法ですね)

方法三つ目 「教室に戻って、同級生に変わったことがあったと伝える」
 (相談するのね?)→「そうですね。」

など・・・。

さて、二つ目について続けます。
教室に戻っているわけだから、もう一回、取りに職員室へ行きます。
先生が居られたら完了。
ところが、行ってまたしても、いなかった。さぁ、どうしますか?

問題は続きます・・・・。


ちなみに、写真はメンバーのAさんと、もう一度、じっくり取り組んでみた図です。
結果、一旦教室に戻ってもう一度出直すということが、合理的であることがわかりました。まる
posted by スタンバイ at 17:55| Comment(0) | kobetsu

2010年10月20日

認知とは?-思い癖-

先日、通所生のお一人と個別でお話を聞きました。
思い癖って、多かれ少なかれ誰にもあるけれど、その方は、幼児期〜学齢期までの継続的な辛い体験記憶から、今を生きられず、苦しくて苦しくてたまらないのです。

お話の中で、「認知のゆがみ」という言葉を使いましたところ、「認知障害」と受け止められたので、はてさて、認知とは?とか、認知障害と認知のゆがみについて調べて見て欲しいと伝えたところ、実に誠実に、また、簡潔明瞭にまとめたレポートをいただきました。

レポートから抜粋します。
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◎「認知」のゆがみとは、どういうことか?
 「ものの判断」の際に自らが定めた独自の指向性のみに偏った判断をし、その結果に伴う「ものの解釈」をしてしまうこと。

◎「ゆがみ」と「障害」の違いは?
 判断及び解釈の能力が欠損しているのではなく、持っている判断及び解釈が偏っているのが「ゆがみ」である。機能そのものが欠けているのではないので「障害」と呼ぶのは適当ではない。社会生活上で不具合がある場合は、自らの「ゆがみ」を補正することで適応を回復することが求められる。
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一つ一つの思い癖を、整理して、今そしてこれからを生きること。

それは、自分自身にも言えることで、いつも彼らに教えられることばかり。


posted by スタンバイ at 16:50| Comment(0) | kobetsu