
スタンバイ開所時から、一週間に二日間。
そして、その二日間も、一日一時間だけ。
そんな参加の仕方から始められたS君。
表情は硬く、誰とも目を合わせることなく、トーンも一本調子で、キツキツ。
昼夜逆転の生活も長く、スタンバイの朝に合わせて起きることなどの調整も大変な日々が続きました。
あるときは、「深夜とは?」というソーシャルストーリーを作ってみたり。
つまり、深夜に働く人もいるから、絶対に誰もが寝ているわけではないけれど、基本的に深夜に人は眠っているものなんだってことを知ってもらいたくて。。。
睡眠表をご家庭で付けていただくと、どうやら一定の法則が彼なりにあるみたい。
S君がスタンバイに通う目的は、ご本人もなかなか見つけられない、こちらも見つけてあげられない。そんな時が流れ続けていました。
継続は力なり。
踏み台昇降で始まったBGM(音楽)が、S君の意欲を引き出しました。
ご家族の想いは、いつの日にかは一人で暮らせるようになることです。
意欲が出て来た。つまり、チャンス到来。
先回より、日課をボードに示しました。

スムーズ。スムーズ。
拒否がありません。
「掃く」を伝えるため、階段清掃は濡れた新聞紙をばらまいてみたら、GOOD。
S君のスタンバイ生活が、いよいよ始まったなぁ・・・と、感じてます。

