NPOで5年間取り組んできた「楽習サポート」事業について
初の東京での実践報告に行ってきました。
特に来年度、子どもの健全育成支援事業(貧困連鎖の防止)が
厚労省から53億円の予算提案されていることから
えらい注目を受けていたようで会場には200人近い
参加者が集まっていて正直驚きました。
18分間の発表時間にのまれてしまって
かなりぐだぐだの発表になったのですが(論点がまとまらない)
ただ学習の場を作ることだけでなく
地域を巻き込んでいくことと活動によって
社会全体を変えて支援者や子どもの貧困に
理解を深めていくことが大事だということを
いつもの映像を盛り込んで語りました。
発表の様子がNHKの全国ニュースで放送されていたようで
あちこちから「TV見たよ」の声いただきました。
ちなみに一週間程度だと思うのですが
NHKのサイトからニュース見られるので
幸重の必死に語る姿を見てみたい方はこちらからどうぞ。
NHK newsweb「
全国の学習支援団体 初の大会」
各地の取り組みには参考になる視点や手法が
たくさんありました。特にサポステとの連携については
うちはユースサービス協会との共動がやりやすいので
かなりの可能性を感じました。
楽習サポート事業で大活躍した元学生サポーターの
やっくんとそういう形でこれから一緒に仕事出来るかも
と思うとそれだけでワクワクします。
懇親会でもメーリングリストやホームページでしか
知らなかったあの団体やあの人に直接会えて
お互いに刺激をうけました。
チャイルドラインをしていた方やスクールソーシャルワーカーの方
みんなどこかで繋がっていることがうれしかったです。
ただ正直なところ気になったこと、心配ごともありました。
一つは中3勉強会という名称がよく使われるように
「高校受験」がゴールになってしまったり
学習の内容が受験色が強くなる危険性。
確かに義務教育のあとの出口は必要ですが
そこですべての問題が解決するわけではないので
いろんな団体とつながることでここを解消して欲しいですし
「学び」って何なのかを常に考えていってほしいと思いました。
二つ目はこの学びサポートのカラーについて
いい意味では若い人とベテランが混在している活動ですが
うちのNPOでもそうですが、本来強みになるはずの
年齢層の広さがボタンの掛け違いからマイナスになる危険性。
あくまで主観ですが、ベテランの方は自分の生活は
さておきの「運動」の雰囲気がありました。
一方若手は支援の一方で自分の生活もかかっている以上
支援者の雇用という視点を外せないところ。
ちなみにこの構造って学校現場の教員集団と似ていて
なんかおもしろいなと思ったり。
となると、やっぱりキーマンはボクもそうですが3、40代の
中間世代がどう緩衝材になれるか。
懇親会で同世代にその話をするとみな同じように
考えていたようでそこは心強かったです。
三つ目は委託などの関係もあるのですが
あまりに厚労省系のカラーが強いように感じます。
生保のワーカーなどはたくさん来ていましたが
教育委員会の人たちや組合系以外の学校の先生
教育系の研究者などは、たまたまかもしれませんが
あれだけの参加者の中に見つけること出来ませんでした。
内々で盛り上がるのは楽しいですが、「学びサポート」なら
学校抜きに教育を語ることは難しいように思えます。
だからこそスクールソーシャルワーカーの役割は
大きいと思っているのですが、
スクールソーシャルワーク業界では
あまり話題になっていない気がしていますが
このあたりは来月の九州でのSSW学会の全国大会で
確認してきたいと思います。
ん? 再来週は九州か!