そして父になる [2013年09月28日(Sat)]
久しぶりに夫婦でレイトショーを見に行きました。
(実は映画館から徒歩10分のところに住んでます) すごく見たかったので公開初日に行ってきました。 めっちゃ良かったです。 ボクの好き系映画のど真ん中でした。 6歳の息子が実は生まれた時に 取り違えられた他人の子で・・・ という話なのですがホントいろんな切り口がありました。 個人的には他人の子どもを育てるという状況は 現在約4万人いる社会的養護が必要な子どもたちが 自分も仕事していた児童養護施設において 当たり前の日常なわけですが 映画という手法で子ども一人ひとりの心情に フォーカスするのでいかに施設では 一人ひとりの子どもの気持ちに寄り添えてなかったか (システム上難しいことなのですが) 自分自身も含め心が痛みました。 映画でもそうですが「家族再統合」というのは 本当に大変な手続きだと思うのですが あまりにそれをサポートする社会資源や専門家が 少ないことを感じます。 あと印象的だったのは取り違いがあった家庭は 経済的に対照的であったことです。 子どもの貧困を最近のメインテーマにしている 自分にとって改めて子どもたちを 「貧困+ひとりぼっち」にだけは 絶対にしてはいけないなと感じました。 どちらにせよ取り違いがなくても 経済的に豊かでも家族が孤立している家では やがて子どもは違うSOSを出していたと思いますし 経済的に苦しいけど家族のつながりのある家では 将来の進路などで子どもの選択肢が 減ってしまうことや貧困の連鎖は予想がつきます。 「家庭」では足りないものを「学校」「地域」で 補完していく子どもの環境づくりを感じました。 ということでお薦めです。 特に子どもたちの演技から伝わる 心情は台詞じゃない重みがずしっときます。 |
Posted by
ゆっきー(幸重忠孝)
at 23:30