震災ボランティアが遠い世界のわけ [2012年02月07日(Tue)]
採点の祭典「メディアにみる福祉」が終わりました。
履修生の3/4が単位取得ということで ほぼ例年通りの結果となりました。 (ちゃんとレポートを書いておけば通るし 手抜きや感想文のレポートでしかも 提出していない回がちょくちょくあるとアウト) この講義の最終回であつかったテーマは今年ならではの 「震災支援における福祉」でした。 ミニレポートではこの春休みに何か東日本大震災に 関わる活動に参加する予定があるかレポートしてもらいました。 結果はほとんどの学生が予定なしとのこと。 現地のボランティアについての回答の多くが、 「自分たちがボランティアに行っても迷惑にしかならない」 「軽い気持ちで震災ボランティアに 行ってはいけないと言われているから」 「行きたい気持ちはあるが交通費や滞在費がネックになっている (その間にバイトを休まないといけないも含む)」 そして予想外に多かったのが 「正直なところ放射能が怖い」 「家族から放射能のことがあるから 行ってはいけないと言われている」 という放射能への恐怖が理由であることにまた驚きました。 そしてもう一つ印象に残ったキーワードが 「同じ日本のことながら震災のことは遠い世界の話に思える」 「テレビとかでも話題にならないので実は忘れていた」 「寄付をする気持ちもかなり減っている」 など、もう終わったことや 別の世界のことになっていたことでした。 レポートの採点をしながら学生の率直な声にふれ これからの震災支援の大事な役割に 被災者が一番恐れている 「みんなが忘れる」ことへのアクションも 実は大事な役割だなと思っています。 もうすぐあの震災から一年が経ちますが 今一度自分が何をすべきか振り返って そしてアクションに向かおうと考えています。 |
Posted by
ゆっきー(幸重忠孝)
at 21:19