いじめ認知数の異常な少なさ [2012年09月12日(Wed)]
「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」が
先日、文科省から発表されました。 前から思っていましたし、よく児童福祉の授業の ネタに使わせてもらっていますが 「いじめの認知件数」の少なさは本当に異常ですよね。 ちなみに今回の調査では7万231件でした。 子ども視点にたった時にあきらかに少なすぎでしょう。 ちゅうかマスコミはここをわかりやすく突っ込んで欲しい。 余談になりますが全国の児童相談所での 子ども虐待の相談件数が約6万件。 とはいえ虐待対応の前線である市町村単位では 児童相談所が関わっていないレベルの 緊急性が低い虐待支援をしていて まあ児童相談所の倍近い虐待ケースを抱えているはずなので ※滋賀県の数値参照 県の児童相談所で961件 市町村の家庭児童相談所ので3206件 (児童相談所との重複936件含む) そう考えると虐待の相談、支援を受けている子どもが 約20万人もいるにも関わらず、子ども時代に あれだけいじめを受けている、したことある 見たことがあるという人がいるいじめが たったの7万件ってどういうことでしょう。 わかりやすく言うと全国の小中高が約3万8千校。 ということは年間1校2件もいじめが 認知されていないということですよ、奥さん! まあ学校現場でスクールソーシャルワーカー やっている立場から言えばみなさんの 受けてきた、してきた、見てきた「いじめ」は 「友人関係のトラブルで」実は処理されているはずです。 なぜか? おそらく「いじめ」は学級作り(部活指導)の 失敗の結果として認知されているのではと考えています。 「子ども虐待」も親の申告制なら約6万件になるわけありません。 うちの「しつけ」ですから。 だから これから「いじめの認知件数を増やしましょう」運動 ・いじめを早期発見できる凄腕先生になろう ・組織でいじめをたくさん発見して子どもをハッピーな生活に戻そう をキーワードに子ども虐待のように右肩上がりに いじめ認知件数があがる社会を目指して (件数は上がる代わりに問題解消率を高める) 今の子どもたちの置かれた環境を変えていきたいと考えています。 しかし それには相当な発想の転換を学校や教育委員会に求めるので かなりの戦略が必要になりそうですが スクールソーシャルワーカー仲間を中心に 考えていければと思っています。 |
Posted by
ゆっきー(幸重忠孝)
at 23:30