今年も大阪で虐待死事件 [2011年08月27日(Sat)]
この夏も滋賀県を中心に「子ども虐待」についての
研修やケース会議を10本近く行いました。 来週も4本の「子ども虐待」の研修があります。 これだけ啓発活動をしていてもあざ笑うかのように 今年も大阪で子ども虐待による死亡事件が起きました。 小学校2年生の男の子。 いろいろ言いたいことがありますが 「スクールソーシャルワーカー」として 語っているこのブログではその視点で 考えを述べていきます。 地域としてのことは、NPOのブログで 「緊急アピール」として理事長として書きます。 あくまで報道されている情報をもとに書きますが 今回、まず小学校が6月の段階で虐待通告を 入れていることはまず評価にあたいすることと思います。 身体的虐待ということもこの判断につながったのでしょう。 ただ気になるのは夏休みの対応。 児童養護施設から戻ってきた子であり 1学期に虐待通告という実績もありながら 本当に学校は最善の支援体制で夏休みを 迎えていたのでしょうか? 死亡事件になることがわかっていたら もっともっと手を入れていたと思いますが 残念なことに私たちは未来を映す鏡はもっていません。 仮に報道されたことが事実であれば 8月は担任からの電話連絡2回はあまりにも 対応が薄かったようにも思えます。 もちろん夏は学校の先生たちも忙しいのは 重々承知していますし、担任だけが対応を 背負う必要はないと思っています。 ただもう少し学校の目が入っていたら 子どもを助けられたかもと思うと 残念で仕方ありません。 また夏休みは学校という目が入らないのは事実なので もっと地域と学校がつながって連絡をとりあえたらと 強く強く思います。 (そのあたりはNPOのブログでふれます) と、えらそうに言っている自分も スクールソーシャルワーカーで関わっていて 一番リスクの高いケースの担任さんに 会った時に電話連絡しかしていないのを聞いて 何らかの安否確認をする手をうたずに きているのも事実です。 そして虐待死に至らなかっただけで 楽しいはずの夏休みに子ども虐待で つらく寂しい思いをしている子どもは たくさんいます。 やはりこのような子どもたちにこそ 目を向けられる(参加できる)NPOに していかねばと思っています。 まずは来週からの研修で より多くの大人たちに「子ども虐待」への 意識を高めることに取り組んでいきます! |
Posted by
ゆっきー(幸重忠孝)
at 21:59