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チューク! [2025年06月01日(Sun)]

今日午前1時にベッドに入り、変な夢のせいで3時過ぎに起きてしまい、二度寝できずに諦めて荷造りをし、8時半にマジュロの宿を出ました。
空港ではFacebookで繋がっている20年来の友人のアルソンと10年以上ぶりで対面で話し、彼の息子ガリックが駐日大使館にいるのですが、髪を切るように言ってくれと頼まれつつマジュロを出ました。

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少し遅延して12時過ぎに出発し、午後3時過ぎ、チューク着。PATAミクロネシア地域会議にでます。

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ホテルの部屋は4階。エレベーターがちょっと使えないと言われ、20キロのスーツケースを4階まで階段で運び、一気に疲れが出てしまいました。

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絶対、エレベーター直す気ない!

気を取り直し、マーシャルのエスケラとキンバー、ポンペイのジャスミンとレオニー、主催のチュークの観光局長マルセラス・アカピトさん(初対面)と夕食。

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手前のエスケラは彼女が4歳の時から知っているので安心感があり、そのエスケラと左奥のジャスミンは、いずれも鳥羽のインターンシップ研修参加者で、ミクロネシア地域全体でもジワジワと根を張ってきている感があります。

自分の隣のキンバーは、アルノに行ったり、ワークショップをやったり、フィジーでの地域観光会議で話したり、ケンカしたりで、なんやかんやで2年は一緒に仕事しています。

明日はパラオからも何人か来る予定です。
帰国 [2025年06月04日(Wed)]

グアムでDCの人とのオンライン会議、グアム大学のアンダーウッド先生との対面の意見交換、夕刻グアムに到着した台湾先史博物館の友人一行の空港出迎えを経て、先ほど夜便で帰国しました。
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今回、グアム、マーシャル、チューク、グアムと3つの案件でまわりましたが、それなりに得るものがありました。次の出張に向けた調整や、他の事案の議論もうまく行った感じです。

帰りの音楽は
カーティス・メイフィールド/So In Love
ヴァン・モリソン/And It Stoned Me
ザ・バンド/The Night They Drove Old Dixie Down

大阪ミッション終了 [2025年06月08日(Sun)]

万博ではないです。
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歴史ある南太平洋協会ASPAにお招きいただき、太平洋島嶼国の現在の地域情勢に関する話をさせていただきました。

ちょっと場違いな内容になってしまった気がしますが、この数カ月の状況から今話せる内容ということで選びました。先日のグアム大学での話に続く内容でした。

前回の出張から先週水曜夜に帰国しましたが、疲労を隠しきれず、木曜は在宅。金曜は代休を取り土曜の講演に備え大阪入りしました。新幹線か飛行機かで迷いましたが新幹線に決め、荷物もあるのでグリーン車に乗ると、なんと、隣に参議院議員の堀井巌先生がいらっしゃいました。簡単に挨拶をさせていただき、邪魔にならないように、自分はプレゼン準備。

今回は出張ではなく私用。前日入りの理由はプレゼン準備に加えて、大阪城ホールでのMassive Beats Osaka。10-FEET, 羊文学、パフューム、アジカンのライブ。やっぱりライブは良い。フェスも良い。羊最高。

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というわけで、心に重く引っかかっていたグアム大学と大阪でのプレゼンが終わり、次のステージに移ります。

やることリストを書いてみたところ、いろいろおかしいかも。できることをしっかりやりましょう。
モーリシャス [2025年06月15日(Sun)]

6/10夜に成田を発ち、ドバイ経由で6/11夕刻モーリシャス着。
まずは現地のユースによるNGO Sov Lanatirの皆さんとランチミーティング。

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Krishna, Aish, Shania, Shazia, Hicham, Luckeenarain, Diuyasheel

それぞれが専門家として職を持っている20代の若者。理想を語るのではなく、現実的な視点を持って課題解決のために実際に取り組んでおり、かなり良い印象を受けました。

次いで、バダル首相府大陸棚・海洋水域管理探査局長ら。東京大学と関係があるとのこと。

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首相府というので行ってみるといくつも建物があり、人に聞きながらようやく到着。

モーリシャスは先ごろ英国と合意したチャゴス諸島を含め約200万平方キロメートルのEEZ(マーシャル諸島やクック諸島と同規模)を持ち、自らをSmall Island Stateではなく、可能性に満ちたBig Ocean Stateと名乗っています。

セーシェルとの延長大陸棚共同管轄域も設置しています。海底鉱物資源の採掘と経済利用に積極的です。

人口約130万人、一人当たりGDPは1万ドル超。この人口規模なので、クック諸島やパラオのような人口による数字マジックではなく、実体経済が発展しています(ドバイからA380が定期便で就航しており、年の訪問者数は人口を超える)。

ブルーエコノミーという言葉にはさまざまな概念がありますが、太平洋島嶼国のもつ「持続可能な」経済よりの考えよりも、モーリシャスでは海洋資源の積極的な活用による経済という認識が強いように思います。それにより主権国家として地位を高めていく。

太平洋島嶼国との違いは、民族としての海との関わり方の違いに起因するようにも思います。太平洋島嶼国では人々が海洋生態系の一部というニュアンスがあります。

チャゴス諸島の件を考えると、戦後、国連の役割の一つである脱植民地化、先進国とその他の国々(彼らはグローバルノース、グローバルノースと言っている)、地政学的状況、それらが絡んでおり、次の秩序構造への過程にあると感じさせられます。

その次の秩序構造がどのようなものなのかは分かりませんが、いわゆる開発途上国・旧植民地の自立発展により先進国がリーダー?的な立場にある構造への反発は強まっていく流れにあり、その先進国側ではない側のリード役がBRICSであったり、中国であったり。そうすると開発途上国・旧植民地を一つのまとまりとするのではなく、その中の少なくとも過半数をこちら側のグループに確保しておくことが重要になる。そういった動きの中にあるという見方ができるかもしれません。

モーリシャスに戻ると、次いで、モーリシャス大学のナズラリー教授。北海道大学に関係があり、3回ほど来日経験があるそうで。わかしおの事故後の沿岸環境回復の話をしていました。

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これで初日は終了。

翌日6/13午前は、1988年設立のNGO Environmental Protection & Conservation Organisation(EPCO) で、創設者のパンレイさん、ハワイ出身インターンのワタナベさんらと情報交換をしました。

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彼らは環境、防災、コミュニティの経済活動参画などに関する活動を行っています。初日のユースNGO、モーリシャス大学のナズラリー教授、EPCOと協力して、モーリシャス、さらに西インド洋諸国と何かできそうです。

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さて、予定では6/14夕刻にセーシェルに移動するところでしたが、現地での会議がキャンセルになったことと、世界情勢が急速に変化する可能性を踏まえ、日程変更。6/13午後にモーリシャスを発ち、ドバイ経由で6/14夜に帰国しました。

短い滞在でしたが、次の展開へのきっかけを掴むことができました。モーリシャスは小島嶼国の自立発展を考える上で一つのモデルになるかもしれません。
太平洋島嶼国におけるパスポートの話など。 [2025年06月17日(Tue)]

昨日来、バヌアツ、トンガ、ツバルが、米国入国制限追加対象国36か国に含まれているとして話題になっています。

バヌアツは居住実勢のない人々に香港にあるバヌアツの出先機関などを通じて名誉パスポートを販売しており(1件1千万円以上、それが実際に使用されているケースがある)、それが引っかかっているように思います。

トンガについては、80年代から主に政治状況を背景とする中国からの移住者を受けいれることを目的としたパスポートが販売されたことがありますが、今は売られていないと思います。現在は販売ではなく市民権の取得に関して、懸念されるものがあるのかもしれません。

ツバルはパスポート販売はしていないので、理由はパスポート発行に関する不明な部分があるのでしょうか。

米国コンパクトの下で、パラオ、マーシャル、ミクロネシア連邦のパスポート保有者は、米国領内で米国市民と同等の権利を持つことができます(市民権ではない)。そのため、かつて、第1次コンパクト(〜2003)の時に、マーシャルではフィリピンや中国の方々がマーシャル市民権を取得し、マーシャルパスポートを持つことで米国に移住するという流れがありました。マーシャルでは5年現地で生活していれば市民権取得を申請できました(今はわかりません)。当時パスポート1冊3万ドルという話も聞いたことがあります。もしくはマーシャル人と結婚したり子供ができると市民権を得やすいという話もありました。パラオは現地の血筋でない人は基本的に市民権をとることはできません(ミクロネシア連邦については確認していません)。

この米国自由煉獄国というのが一つの米国移住ルートになっていたわけで、第2次コンパクト以降、米国の要請に基づき、米国自由連合国出身でない人が米国自由連合国のパスポートを持っていたとしても米国ビザ必要というように協定の内容が変わりました。

上記の36か国には、カリブのセントキッツ・ネービスも含まれていますが、この国でもかつてパスポート販売が行われていたそうです。セントルシアも含まれ得ており、4月に訪問した際に、やはり投資と引き換えに市民権を得られる仕組みがあるとのことでした。

現在、サモアでは2億円前後の投資をする人には優先的に市民権を与える法律があると聞いたことがあり、ナウルではパスポート販売を開始していたと思います。パスポート販売が理由であれば、この2国も今後調査対象になるのかもしれません。


少し話は変わりますが、この数年の太平洋島嶼国では、気候変動、環境、被害者としての先住民といった文脈で声を上げる方々が増えているように見えます。背景には大国に抑えられてきた状況に対する反発、主権確保、といった要素もあります。個人的に気持ちはわかりますが、ただここ数年それが行き過ぎているように感じる場面もあります。気候変動活動家として活動している人が、実は現地ではなく米国に住んでいたり、国際会議で目立つことが目的になっていたり、そういった人々も目に入るようになりました。彼ら自身、先進国の経済成長がなければ自らの首を絞めることになるし、理想とは離れて、そもそも石油燃料なしには安定した生活を送ることはできません。
 そういった国々が対等な国として声を上げることは妨げるべきではないし、真剣なものであれば真剣に伝えるべきであると思います。しかし、その結果として、これまで被援助国、小さな国々として、心理的に優しめに見られてきたこれらの国々が、しっかりと主張することにより対等な国として対等に扱われるようになる、その厳しい環境に置かれることになります。
 先日、ある会合で、「地政学的競争について被害者として批判を続けている一方で、太平洋島嶼国の中には自らのメリットを拡大するために地政学的競争を煽っている国がある。日本など開発パートナーの国民・納税者の気持ちをもてあそんでいる国がある。そのようにシビアに見られ始めている。」という話をしました。

これも各国が独立国家として真に自立していく過程の一つとみることもできるのでしょう。
PCフリーの週末! [2025年06月20日(Fri)]

ようやく怒涛の出張の日々がひと段落しました。例年、新年度、ゴールデンウィーク明けまでが仕込みの時期になるのですが、今年は手を出しすぎた事もあり、1か月長引きました。これからは、もう少し対象を絞ります。
久しぶりに長く家にいることができ、しかも今回はメンテナンスのためPCフリーの週末。強制的にPCを使えないので解放感があります。

先週土曜に帰国しましたが、今週はどうも調子が悪く、月曜が午前休、水曜が在宅ワーク、昨日は代休。昨日は最悪。何をやってもだめで、それが底なのか、もっと深い底があるのか分からない状況でした。

今朝も調子が今ひとつでどちらに転ぶか分からないところでしたが、酷い頭痛があったので風邪薬を飲んだところ、状況が改善していきました。

どうやら帰国してから風邪をひいていたようです。

というわけで、久しぶりに何もない(やらない)週末なので、自由を楽しみます。