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パラオ到着2 [2025年05月01日(Thu)]

昨日台湾経由でパラオに着きました。
飛行機が午後5時過ぎに着陸。

入管で長い列ができ、1件ごとの処理時間が3〜5分で、自分の番が来るまでに40分以上かかりました。過去最悪。

税関では、一人ひとり荷物を空けて検査され、これも大変時間がかかる。

台湾経由(アジア)だったからでしょうか。

着陸から空港を出るまでに1時間以上かかってコロール市内のホテルに到着。ここでのチェックインも時間がかかり、結局、部屋に入れたのが午後7時でした。

着陸から2時間弱?過去最悪の遅さでした。

近年パラオでは麻薬の密輸が増え、問題化しています。水際作戦を強化していると考えると、入管と税関のこの対応は良いことだと思います。

ホテル到着後、友人に弁当を買って来てもらいつつ、精算業務や各所との連絡調整をしていると午後10時。頭が回らず、締切の書類作成に手が及ばず、夕食をとり、風呂に入り、12時前に就寝。

4時に起きて、書類を作成し終えて、今7時過ぎという状況です。

今日はこのあと10時からのミニワークショップで始まり、夕食会議まで続きます。眠い。
今日は盛りだくさん [2025年05月02日(Fri)]

昨日午後、2月〜3月の沖縄環太平洋国際映画祭で協力させていただいたCinema at Seaの皆さんが到着しました。
目的の一つは我々が進めている地域密着型エコツーリズム笹川モデルのモニターツアーに参加していただくこと。

もう一つは、パラオの方々による映像作品製作を促すことで、我々は伝統文化の保存・継承とユースエンパワメントの観点から関わっています。

Cinema at Seaのメンバーは次の4人
1.黄インイクさん、映画監督、プロデューサー
2.東盛あいかさん、映画監督、俳優。
(最新では、先日札幌で観た「馬橇の花嫁」で主演をされていました。)
3.橘あいかさん、事務局長
4.ウェン・ホアンさん、プログラマー

ここに私とコーディネーター役のヴィッキーが加わり、一日中、表敬訪問をさせていただきました。朝7時半に宿を出て、夜9時過ぎに戻りました。

ウィップス大統領
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帰り際に背中をポンと叩かれ「good program」と言っていただけました。

ニライ大臣と人材文化観光開発省の皆さん
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パトリック・テレイ パラオコミュニティカレッジ学長
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ジェシカ・リー台湾大使
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写真はありませんが、折笠大使と中島専門調査員

そして最後に、グスタフ・アイタロー外務大臣
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大統領との話を皮切りに、不思議なことにに皆さん同じ方向を向いていて、人に会うたびにプランが具体化して行きました。

久しぶりに濃い1日でした。良い仕事ができると気持ちが軽くなります。
ペリリュー [2025年05月03日(Sat)]

今日は現地のボートオペレーターとペリリュー島の現地の方にガイドをお願いして、ペリリュー島の視察を行いました。
昨年9月の式典で訪問しましたが、内陸部に入るのは10年ぶりだと思います。かなり違いがありました。

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戦跡は平和な時代と、戦争が起こっている時代では意味が異なります。
ガラロン州パイロットツアー [2025年05月06日(Tue)]

5/4, パラオのバベルダオブ島最北端のガラロン州によるパイロットツアーに、Cinema at Seaの皆さんと参加しました。
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メディベラオの木がある島。初めてミクロネシア・メガポッド(ツカツクリ)の写真を撮ることができました。

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この島は平坦な部分はサンゴ石や火山岩で人為的に覆われており、小さなロックアイランドにつながっています。これまで考古学調査が行われており、おそらくこの平地部分は人為的に作られた島だと考えられるとのことでした。そこらじゅうに土器の破片があり、年代も2000年は遡れるとのこと。

水中を含め、島の周囲に人為的に火山岩で作られた石の壁の跡があります。現地では最初のストーンパスなどを作った人たちが定住した土地と言われているとのことでした。

しかし、目の前に大きな陸地があるにもかかわらず、先に石を敷き詰めて島を作ったというストーリーは今ひとつしっくりしません。大きな陸地ではなく、この少し離れた小島で生活しなければならない理由があったのではないでしょうか。

その後、ランチと工作。
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マリオンさんがいいキャラしてる。

東盛さんのバッタ。
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さすがプロ!

その後、TODAIとストーンモノリスで終了。

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ガラロンは遺跡と自然と最強のランチ。ゆったりと地域住民の皆さんと時間を過ごせる楽しさがあります。

鳥羽〜成田〜ナンディ [2025年05月08日(Thu)]

5/6, パラオ〜グアム〜中部国際空港と移動し、鳥羽で1泊。現地海島遊民くらぶにおけるインターンシップの人選と実施内容について調整しました。
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特に3月〜5月のパラオでのパイロットツアーの際に、ツアー遂行上の基本的フレームがスキップされがちであったため、今後の研修では、その基本部分をしっかり叩き込んでいただくようにお願いしました。

5/7, 7時に宿を出て、鳥羽〜名古屋〜東京〜成田と移動。空港で駐日フィジー大使館一行と偶然会いました。

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U18のラグビーメンバー36名が2週間弱日本に滞在し帰国するため、来ていたそうです。そのラグビーメンバーの渡航に際し、彼ら自身がフィジー国内でファンドレイズを行い、日本円で700万円ほど集めて実現したそうです。素晴らしい。

あとは今後のフィジーとの日本国内での取り組みについて、意見交換し、先ほどフィジーにつきました。
ナンディ [2025年05月08日(Thu)]

今朝4時半ナンディ着、9時から同地で開催された太平洋観光機構(SPTO)理事会にオブザーバーとして参加しました。支援を求められないようにかわしながら。昨年11月以来の顔ぶれです。
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持続可能な観光という文脈では、SPTOとは2017年ごろから関わっており、当時のマスツーリズム一辺倒の状況から、今では地域としても持続可能な観光が主流化しています。

一方で、マーシャル、パラオ、グアム、スバ、東京との調整が断続的に続きました。

さすがに体力の限界なので寝ます。
ナンディ〜スバ〜ナンディ [2025年05月09日(Fri)]

今朝7時にナンディの宿を出て、国内線で9時にスバ着。
会議まで50分あったのでホリデイインで朝食…。ホテルのレストランは注文から出てくるまで時間がかかるのでエクスプレスブレックファーストとコーヒーを注文。しかし、35分経っても出て来ない。出発まで3分という時に出て来たので速攻で食べて、目的地へ。

フィジー開発銀行(FDB)でCEOのワンガンバザ前駐日大使に会い、今後の取り組みや、CEOの革新的なプラン、上流の政策議論と実際の現場の課題への対応をつなぐ考え方について意見交換しました。FDB面白いかも。

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ちなみに万博でのフィジーナショナルデーは9/25。東京でも何かやりましょう!

ついで、今年3月に招聘した南太平洋大学のMayren (FSM), Gavin (Samoa), Moana (Tonga) 、昨年7月に招聘したフィジータイムズのセラフィナ、立命館太平洋大学所属の協力者マリニとランチ。こういったネットワークを大切にしたいものです。

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その後、夕方の国内便でナンディに戻り、SPTE (South Pacific Tourism Exchange) のレセプションに参加しました。そこではマーシャル、ナウル、キリバス、サモア、トンガ、フィジー、NZの友人と合流し、マーシャル産のパンダナスウィスキー(Bob Whisky、ポップウィスキーと読む)とパンの木の実のウォッカ(Ma Vodka、メ・ウォッカと読む)を楽しみました。

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謎のキャラクターはチル・ポップ。ポップはパンダナスのことでチルは3なのかChillなのかよくわからない。

面白い時間でした。
ナンディ〜成田 [2025年05月10日(Sat)]

5/9 23:55発のフィジー航空に乗り、先ほど5/10 6:30ごろ成田に着きました。約9時間のフライト。
フィジー航空の直行便のおかげで、
1日目、現地午前4時半着
2日目、現地午後11時55分発
の旅程が可能になり
1日目は午前6時から夜まで、2日目も終日夜まで、まるまる2日間仕事ができるようになりました。

太平洋島嶼国で、全体の出張日程4日、
しかも行きは午後4時台発なので
午前は都内で仕事ができ、
帰りは午前6時台着なのでノーカウント。
実質2日半の日程で、現地で2日間の仕事時間を確保できるのは驚異的です。

行きと帰りは機内で夜寝る形なので、この移動時間にどれだけしっかり眠れるかが重要になります。
出張 [2025年05月11日(Sun)]

今日から短期の出張です。
24時間自宅にいて、3回洗濯し、米を炊いて普通の食事をしてリセットしたので、とりあえずリフレッシュ済。
いくつかのポイント [2025年05月11日(Sun)]

先ほど、台湾につきました。今回は発表ではなく、招待していただいたアジア太平洋関係の民間研究所のイベントへの参加が目的となります。

毎年、年度初めの4月から5月中旬までは各事業の試運転の時期であるため、事業遂行のための準備、情報収集、人的ネットワークの構築、新たな課題の発掘などを目的として動いています。そして、たいてい5月下旬以降、各事業が本格的に走り出します。

今回は例年よりも出張が多くなっていますが、そのような中、この数か月で、大きく3つのポイントが見えてきました。それぞれ特に新しい話ではないのですが、辻占のようにさまざまな場面で耳に入ってくる言葉によるものだったりします。

1つは、太平洋島嶼地域の安全保障に関する捉え方。自分は2016年頃から対外的に多層的な地域秩序構造の話をするようになり、その最も底にあるレイヤーが伝統的秩序になります。このレイヤー自体がいくつかのレイヤーに分かれてきました。それは、もともとあったものが見えてきたという面もありますが、この5年間のさまざまな要因により作られてきたとみることもできます。

もう1つは、首脳レベルの意思と実際の現場における課題に対する行動の間にあるギャップをいかに埋めることができるのか。これは今に始まったことではなく、自分の記憶では少なくとも12〜3年前には存在していた課題です。よくポストMDGs、現在のSDGsの議論でThink Globally, Act Locallyという言葉がうたわれたように、太平洋島嶼国では強い関心事項でした。
 そこから派生して、どうやって厳しいODA基準を緩和させ、あるいは新たなスキームを作り、資金を獲得し、課題への対応に繋げるかという議論になりました。これは少しずつ実現されています。

さらに3点目は2点目と関係しますが、開発途上国、特に小島嶼開発途上国と言われる国々の経済発展レベルによる違い。これまで少なくとも自分としては、太平洋島嶼国では人口、陸域の大きさ、GDPの官民比率、旧宗主国の違い、サブリージョンなどを意識してグループ分けをしていましたが、各国を回っていると、やはりOECD-DACの基準は重要だと実感するようになりました。
 その基準では後発開発途上国、低中所得国、高中所得国(ここまでがODAの対象)、そして高所得国となり数字上はODA卒業となります。これに対し、人口の少ない小島嶼国では数値が実態に合わずに高く出ることが援助へのアクセスという面で課題となり、例外的措置が取られるようになっています。しかし、やはり一人当たりのGNIが10000ドルを超える国と4000ドル以下の国では、課題について話をしていく上での土台というか社会基盤というか、ガバナンスというか、そういったものが違うことが多いと感じます。そのため、仮に複数国を相手に何かの取り組みを行う場合、その違いによってグループ分けした方がより効果的な活動ができるように思います。

雑多な書き方になりましたが、こういったことを頭に入れておくことで、不正確な部分が修正されつつ、数週間後には頭の中でまとまることになるでしょう。

出張が続いているところですが、これから3週間の間に、内部の作業とは別に、外部でのプレゼンなど4〜5件発表等の機会があるので、その準備も進めていきます。
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