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第1回太平洋島嶼国若手実務者会議終了 [2023年09月02日(Sat)]

8/31、当財団でThe 1st Pacific Islands Young Practitioners Forum for Envisioning the Futureを開催しました。
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JICAプログラムのもとで国内大学院に留学している院生によるフォーラムですが、彼らは元々各国政府等の職員であるため、我々は彼らを「留学生」としてではなく「若手実務者」として認識し、我々は場を用意するとし、彼らに現地での実際の経験に基づく議論を行い、日本や太平洋島嶼国政府などに提出するためにポイントをまとめた結果を出すよう要請して、この取り組みが始まりました。受け身でないことを唯一の参加条件としました。

参加した留学生は、フィジー、ソロモン諸島、サモア、パプアニューギニア、マーシャル諸島の出身者15名ですが、この準備過程では、他にもトンガやミクロネシア連邦などを含め10名ほど関わりました。

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オブザーバーとしては、ワンガンバザ・フィジー大使、マンギシ・トンガ大使、ヘレン・サモア参事官、ロドニー・サモア書記官、外務省大洋州課、JICA、太平洋諸島センター、米国大使館、豪州大使館、上智大学の大塚さん、太平洋諸島研究所の黒崎さんらにご参加いただきました。

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事前の準備段階では、私からは例えば、すでに日本でも太平洋島嶼国にとっての最大の脅威は気候変動であることや違法操業問題など、大きな視点から見た課題は認知されておりさまざまな取り組みが行われていることを伝え、若手実務者のみんなには、現場での経験に基づく実際の話を我々に伝えて欲しいと要請しました。

今回のフォーラムでは、大きく見れば国同士の大きな政策の話ではなく、コミュニティレベル、住民の生活に繋がる議論が行われました。

例えば廃棄物管理に関して彼らは今の日本をみて話しています。一方、自分が子供だった40年前は空き缶も空き瓶もゴミもポイ捨てされ、タバコもどこでも吸われて吸い殻が捨てられ、川も海も空気も今よりも汚れていました。太平洋島嶼国に対して、どうやってここまで来たのか、どのような社会的チャレンジがあったのかを含めて、経験を共有することが重要だと思います。日本は戦後、世銀の融資を受けてインフラ整備を進めて国の開発に繋げました。そういった被援助国であった歴史も伝えることが大切な時期に来ていると思います。

また、自分としては開発パートナーの関与が増え、援助が増えている中、それをどうやって住民レベルの課題解決に繋げることができるかが今後大きくなる問題だと考えており、その問題への対応として産官学民の連携と開発パートナー間の連携が鍵だと考えています。今回はそのための一歩でもありました。

さて、今回は太平洋島嶼国事業としてコロナ前の2020年1月末のイベント以降、初めてのイベントでした。今後のための確認もさせていただきました。今後、日本太平洋島嶼国関係の重層化のためにさらに取り組んでいきます。招待ベースのイベントが中心となると思いますが、関心のある皆さんと協力できることを期待しています。
リズム [2023年09月03日(Sun)]

今日は、いきなり野外ライブでベースを弾くことになり、しかし曲も知らずにピックもなく、コード進行だけでも教えてくれと言いながらステージに向かうところで目が覚めました。夢で良かった。家で酒を飲むのは控えよう。

先日台湾でのエコツーリズムワークショップで会ったヨルダンのロンザから、レクチャーで使ったパワポと自分が作ったツアープラニングフォーマットと故郷の日立を対象に作った例、フェノロジーカレンダー作成ツールなどを送ってほしいとの連絡があったので送りました。笹川地域密着型エコツーリズムモデルがヨルダンにも伝わったのなら嬉しい。

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グアテマラのキャスリンとタイのノイナにも送らないと。いつか笹川地域密着型エコツーリズムのエッセンスが加わった彼女たちのエコツアーが実現したら、休暇をとって訪問してみたい。

そして夜はライブ。

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佐野元春。いつもより若い人もいた感じで広い世代で一緒に楽しみました。生のバンドであんな音が出るというのが凄い。ポエトリーリーディングではないのだけれど、言葉も乗せ方も巧み。何よりもカッコいい。自分の16上で、自分もカッコよく歳を取りたい。

植民地の夜、斜陽、君の宙、明日への誓い、詩人の恋、ポーラスタア、優しい闇、La Vita e Bella

La Vita e Bellaは、震災後に勇気づけられた曲で、震災で延期になった6月の東京国際フォーラムでの演奏と繋がった気がしました。そしてスウィート16。清志郎、PANTA、坂本龍一がいない1人の世界で、彼らの新しい音楽が聴けない世界で自分は歌っていくと歌ったサムデイ、最後はアンジェリーナ。

出張で夏フェスに行けなかったので、体が鈍り気味でしたが、体にリズムが戻ってきました。

明日は代休。そして、怒涛の日々がまた始まります。頑張りましょう。
不安だらけだが [2023年09月06日(Wed)]

一昨日の夜、シャツにアイロンをかけて力尽き、

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昨日の朝、早めに起きて荷物をまとめ、財団で会議に出た後(会議というよりも大変中身の濃い建設的な意見交換)、空港に向かいました。

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走りながら、同時に調整や複数の事業を進めながらの出張で、それぞれがやりっぱなしにならないように、しっかりと成果を出さなければならないとプレッシャーを感じています。

不安だらけですが、とにかくしっかりやる。
時差 [2023年09月07日(Thu)]

今、出張中で時差+4時間のところにいます。
昨晩10時頃に宿に着き、強烈な女将さんに圧倒され(最初怒られているのかと思っていたら違っていた)、午前1時過ぎにようやく就寝。

今日は豪州の研究者と日本時間午前11時からオンライン会議が入っていたので、「時差4時間だから朝7時だな」と思い、早めに起きて気合いを入れて準備するも相手の反応なし。

なんだよせっかく早起きしたのにと不貞腐れて日本時間のままのPCを見ると午前3時。

プラスマイナス間違えていました。稀によくある。時差ボケではなく、ただのボケ。

せっかく時間ができたので別の仕事を進めて、これはこれで充実した時間でした。ありがとう自分。

おかげで午後は忙しくなりましたが、通信環境の良い空間を探してオンライン会議も無事終了。ただオンライン会議でもこの土地でも英語が聞き取りにくく、話しても伝わりにくく、苦労しています。”map”も”reservation”も伝わらない。違う土地を回りすぎたのか発音が悪いのでしょう。明日からは舌巻きを意識して改善を図ります。
かなり厳しかった。 [2023年09月09日(Sat)]

今日は午前中よく晴れており、会議の後に市内を視察。昼頃に博物館でガイドの案内を聞く。
裏手に1時間弱のトレッキングコースがあるということで、あまり考えずに参加。それが間違いでした。

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途中で朝食をとっていないことを思い出し、水も持っていないことを思い出しました。

急な山道を1時間登り続けることは本当に厳しい。

暑いし汗だくになるしで、身の危険を感じるほどでした。ところが雨に救われます。

休み休みでようやく頂上へ。

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ただ、その後雨が降り続き、雨の中2時間びしょ濡れになって歩き続けました。今日も修行。

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アファさん [2023年09月12日(Tue)]

サモアのアピアからオークランドに向かう機内でのこと。右側に座っている人と、自分の左側に立っている人が、自分を挟んでずっと大きめの声で話しており、だんだんイライラしてきました。
やっと話が終わり、左に立っていた人が「日本人?」と聞くので、話し始めると、今度は自分とその人が大きな声で話を続けることに。

中部大学と春日丘高校?でラグビーのヘッドコーチをしていたアファ・ハニパリさんでした。現在の日本代表キャプテン姫野選手が高校の時の教え子だということで、たくさんラグビーワールドカップの話をしてしまいました。

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奥さんは愛知在住で、来年には日本に戻りたいとのことで、日本での再会を誓う。


しかし、オークランド空港の税関を抜けるのに1時間以上かかりました。国内乗り継ぎの場合は乗り継ぎ2時間はあったほうが安全そうです。窓口も多いし、さくさく進んでいるように見えるけれども、イミグレと同様に一人一人しっかり聞き取りをするので時間がかかるようです。

サモアではなんでスッキリした印象があるのか気になっていました。

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気づいたのは家の周りできちんと草刈りがされ、パンの木がただ生えているのではなく、その周りも綺麗にされていて木が丁寧に育てられているということ。土地の広さの違いかもしれませんが、マーシャルでのごちゃごちゃ感とは違いがあります。
Sir Collin Tukuitonga [2023年09月13日(Wed)]

今日NZのオークランドでトゥクイトンガさん(Sir Collin Tukuitonga)とお会いしました。

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本来、自分のレベルで会える方ではないのですが、今進めている計画に関連してご助言をいただきたいと連絡したところ、時間を調整していただけました。

10年前に挨拶しただけで、ほぼ初対面でしたが、医師であり公衆衛生の学者でもある方で、優しくご助言をいただくことができました。

感謝!
布石 [2023年09月16日(Sat)]

確かリスは保存食として木の実を隠すけれども、どこに隠したのか忘れると聞いたことがあります。

自分も仕事をする中で、将来のために布石を置くことがありますが、どこに布石を置いたのか忘れてしまいます。

そして、知らないうちにその影響を受けていたりする。
Gwen [2023年09月19日(Tue)]

サモア〜NZオークランド〜サモア〜NZオークランドに続いて、今ニューヨークです。
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一昨日の晩、仲間とメキシコ独立記念日にかけてメキシコ料理の店で夕食を摂ったのですが、調子に乗ってハラペーニョを食べたせいで、昨日は一日中はらぺーにょ。腹痛で眠れず、熱っぽくなり、夕方まで水しか口にできませんでした。

それはそれとして。昨日は嬉しいサプライズが。

うちの理事長とパラオ、フィジーの代表団との夕食会に参加したところ、なんと!もう会うことはないと思っていたグウェン!

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2010年来の友人で、彼女は環境系の政府ポストを歴任していたのですが、昨年、政府から離れ、ハワイに移ってしまいました。おそらく大変な事情があってハワイに移る前も、移ってからも連絡も無く、もう会うことはないんだろうなと。

グウェンの人生を思い、とても有能な人なのにもったいないなと、残念な気持ちが心に引っかかっていました。

ところが、今日、パラオ一行にいるじゃないですか。ハワイからアリゾナに移り、数カ月生活していたところでウィップス大統領が見つけて、国連代表部に勤めるよう要請したそうです。

ありがとうウィップス大統領!

グウェンの表情も雰囲気もポジティブなバイブに溢れていて、本当に良かった。環境系の深い経歴があり、国連機関ともやりとりしていた人物なので、まさに適任。

グウェンが元気なのがわかっただけで、今回の長い出張が報われました。
完全休養 [2023年09月22日(Fri)]

昨日、帰国しました。
これを書いている時点で完全休養ではないとつっこまれそうですが、少し疲れが取れたので、ちょっと書きます。

今回の出張は、30数時間後の移動の果てにたどり着いたサモアの宿泊先のおばさんの罵声から始まり、昨日のニューアーク空港のセキュリティの人たちとの面白いやりとりで終わりました。

今回は、若手のような出張になってしまい不満が残りますが、一方で自分が抱える課題(克服できるかはわからん)と限られた時間をどこに注ぐべきかはっきりさせなければいけないということがわかりました。

従来、シンクタンクなどは研究分析に基づいて数歩先に行っていなければならないものと考えていますが、太平洋島嶼地域に関しては、遅くとも昨年の9月に現実の動きと外側のシンクタンクの位置が並び、現在は現実が先に行っています。この状態をどれだけ認識し、どれだけ自分たちが持つ役割を担うことができるのか。

今回の出張では、少なくとも現地の空気感を更新することができたので、しばらく読み書きに重点を置ければと思っています。

また、出張で不透明な現実のゲルの中をもがいて歩いている中で、メディア関係者に(取材というわけではなく)連絡をいただけたことは、それがきっかけとなって道が見えるようになり助かりました。メディアではありませんが、出張中に豪州と台湾の方々から個別に連絡をいただけたこともありがたかった。

というわけで、月曜まで完全休養させていただきます。

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米海軍USSジャクソン(サモア外務貿易省ロビーから撮影)
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