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トラック1とトラック2 [2023年05月06日(Sat)]

トラック1(政府)とトラック2(民間)を比較すると、当然ながらトラック1に圧倒的な量の本当の情報があります。トラック2側はそこから滲み出る情報や自ら現地や文献で調査したり、比較的広めの視野で俯瞰して分析するのが役割の一つだと思います。
平穏な時期には、トラック2が先を見据えて分析を行い、トラック1の役に立つよう情報を提供することもあり、どちらかというとトラック2が現実の少し先にいることが多いように思います。

しかし、そうでない時期には、現実の動きがトラック1と共にスピードを上げるので、トラック2側は後からそういった動きを分析したり、あるいは何とか遅れないように必死に現実の動きにしがみついていく状況になります。

今の太平洋島嶼地域の現状は、後者であり、トラック1が現実に立ち向かっている印象です。

トラック2側の自分の立場としては、トラック1の邪魔になったり足を引っ張ったりすることがないよう、気をつけなければなりません。その上で、トラック2ゆえにできることを追求するのが理想です。
深い [2023年05月09日(Tue)]

この2週間で意見交換が30件を超えました。
それぞれに自分用レポートを作成するのですが、全く追いついておらず、ややパニック。眠気と疲労と体調と時間との相談。
それぞれが大変意味の深く、多くの発見がありました。
一貫性 [2023年05月10日(Wed)]

昨日書いた話ですが、意見交換と会議の数は2週間で40を超えていました。それぞれ自分用に結果メモを作成していますが、まだ追いつかない。
今週残り3件でひと段落といったところ。それぞれに異なるテーマがあるので、準備も大変ですが、しっかり準備すれば得るものも大きい。

今日も一つはミニワークショップといったところで、ちょっと思いつき、直前にパワポ資料を作成して使ったところ、期待以上に意図が伝わりました。

ちょっとスタックしていたものもアウトソーシングで並行して解決。

しっかり備えれば、しっかり得るものがあり、油断すれば無駄になる(ただのおしゃべりで得られるものがあまりない)。

歳をとると時間や機会が貴重になってくるので、単なるごまかしのしゃべりはあまりいらないかな。
事前準備 [2023年05月11日(Thu)]

やっとメモ書きが追いつきました。これからまだ大物があり、終わりがないですが、一連の流れの中で見えてくるものがあります。
それらの中から、いくつかのキーワードが浮かび上がり、像を形成し、柱となり次に繋がっていく。その繰り返しで一貫性が生まれ、目に見える成果を示していくことで信頼してもらえる。

会議をしても知識の披露ではなく、本気で実践している人との間では、それが初めての会談であってもそれぞれの現場に戻った時に生かすことができるヒントが得られるような、そういった内容になります。

自分はたいてい、現地でも国内でも最初のまだるっこしい挨拶なしに核心部分から話し、それにより本気の話になり、ディグしていきます。

そのためには事前準備が必要で、油断すれば時間の無駄になり、相手の貴重な時間を無駄にしてしまいます。


そういえば、昨日、ミクロネシア連邦でシミナ大統領(チューク)、パリック副大統領(コスラエ)が選出されました。シミナ大統領は法学専門のパリック副大統領は経済・金融専門のバックグラウンドがあると聞きます。今後のミクロネシア連邦、日ミクロネシア連邦関係、米ミクロネシア連邦関係、北部ミクロネシア地域の安定と発展を期待しています。
メディア・バーン・ライブ [2023年05月11日(Thu)]

坂本龍一といえば、「メディア・バーン・ライブ」が一番好きです。

10代の多感な時に聴いたもので、初めて聴いた坂本龍一のアルバムでした。CDは持ってるのだけれどSpotifyにないので、簡単に聴けず残念。

今になって、BEHIND THE MASKがYMOでの作品だと知りました。また音楽に浸りたい。
ここから先に進む [2023年05月13日(Sat)]

今日、台湾、パラオ、ミクロネシア連邦(ポンペイ)、マーシャル(マジュロ)、ハワイを巡った出張が終わりました。(レポート除く)

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最後はある機関の理事会に招かれ、パワポなどの資料なしに口頭で発表し、質疑も活発なものとなりました。今回の出張の中で最も緊張するものでした。

現在4つの事業を走らせていますが、結果的にそれぞれに繋がる成果が得られ、すでにフォローアップも始めています。

今回はあまり写真を撮りませんでしたが、いくつか。

台湾(4年ぶりの再会!新しい仲間も)
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パラオ
ベナリーがガイドのツアー案検証
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メンバー会議
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ミクロネシア連邦ポンペイ
(部屋の鍵を持ち帰ってしまった)
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マーシャル
OCITの若手職員
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マーシャルアイランズジャーナルのギフ・ジョンソン(14年ぶり!)
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ハワイ
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太平洋島嶼国出身大学院生との意見交換2 [2023年05月18日(Thu)]

昨日、大分に出張し、太平洋島嶼国出身の大学院生と意見交換を行いました。今回はマリニさん、マバエさん、Dr.ホラ、ナニセさん、メレさんの5名。なぜか女性ばかりになってしまいましたが、事前にこちらのコンセプトを共有し、自ら関与してみたいと言ってくれた皆さんです。
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大学院生ではありますが、それぞれ国では、民間あるいは政府で、経済財政、人材開発、保健医療の実務に関わってきている社会人であり実務者であるので、学生ではなく若手実務者として参加していただきました。

皆さんの実際の経験に基づく意見や問題意識がとても参考になり、2時間の予定が、気づくと4時間を超えていました。

それぞれ2〜3年の滞在ではありますが、日本にこのような人材がいるのに、彼女らの知恵や経験を引き出さないのはもったいない。それぞれが日本と太平洋島嶼国の大切な架け橋になり得ます。

何とか形にしていきたいと思います。
共通の現実的な課題 [2023年05月21日(Sun)]

これは身近なレベルから国、地域レベルまで共通することだと思いますが、それぞれに細かなもめごとを抱えているとき、自分はよく「共通の敵」といっていますが、現実的な共通の課題や目標を持つことで結束できると話します。例えば、ばらばらのクラスが共通目標を持つことで団結したり。

決して細かなもめごとや差異は解消していないのですが、それどころじゃない状況が団結させます。

職場レベルの話であれば、コロナ時代のように動きが少なく、考える時間が十分にあると、より深堀りすることで、細かな差異や課題にどんどん目が向くようになり、ややこしくなるとか。

国レベルでは、平和な時代には理想を追求でき、それぞれ先鋭化し細かな対立も生じますが、有事の時代に転じると、それどころじゃなく、現実の危機に対して結束に向かう。

G7の報道を見ていてそういったことを思い出しました。


そういえば、先日の日米首脳会談の時に、今後の日米関係について「重層的(multilayered)な関係〜」といった話があったと思います。

6年ほど前から太平洋島嶼地域について、multilayered、多層的とか、ここ3年ほどは重層的な関係と話してきていたので、日米首脳会談には全く関係ないですが、全体的なとらえ方や表現は間違っていなかったな、と勝手に納得していました。数年前は、論考などを書くときにmultilayeredとか多層的とか重層的とかそういった表現が受け入れられにくかったのですが、普通に報道でも使われたので、今後、堂々と使えそうです。
太平洋島嶼国出身大学院生との意見交換3 [2023年05月26日(Fri)]

5/22, 笹川平和財団で太平洋島嶼国出身大学院生との意見交換を行いました。3回目です。
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大学院生といっても実務経験者であり、意見交換が概念的でなく、あっという間に2時間過ぎて行きました。


この2〜3か月、結構立て込んでいて、なかなかブレーキングニュースに時間を割けない状況が続いていますが、6月には再開したいところです。