ちょっと忙しすぎてブレーキングニュースに取り掛かれないので、ポイントのみここに書き残します。
数年前からPIFコミュニケを1971年の第1回目から50年分調べ、ここ何年か、地域秩序構造について書いたり説明する時の一つの要素としていました。
今回の第51回PIFサミットは、2050 Strategyがまとめられました。どこまで遡ればいいか迷いますが、2000年代半ばから続いてきたさまざまな地域の騒擾を経て、未来に向け結束する場となりました。
1971年の第1回目から30年ほど続いてきた流れに、本流に戻ってきた部分と、2005年ごろから少しずつ積み上げてきた地域協力の議論が、ある意味とっ散らかっていたものが、シュッと集約されたイメージです。
PIF設立当初からのビジョンに立ち返り、さらに未来を見ている印象。20年かけて本来のPIFの姿に戻ったかのようです。PIF事務局も首脳を引っ張るのではなく、首脳の指示に基づいて首脳の合意事項の実現に向けた実務に取り組む立場が明確で、各国の主権尊重も確認されています。
地域として新たなフェーズに入っているところで、この数年の状況を一度まっさらにして、固定観念にとらわれないように、地域を捉え直すことが重要な気がします。
9年ほど前に今は亡きフィジーのマウィ大使と地域の未来について話していた日々を思い出します。遺志は共通意識として刻まれているのかもしれません。