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塩澤 英之
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トンガの友人の話と駐日トンガ大使館の義援金口座開設 [2022年02月01日(Tue)]

トンガタプ島のヌクアロファ郊外に住むトンガの友人から、次の連絡がありました(時間は正確ではないかもしれません)。

1/15、午後6時13分ごろ、島の西側の海から雲が湧き上がるのを見た。同時に大爆発のような非常に大きな爆発音が聞こえ、雲が空を覆い始めた。数分後、空の半分ほどが雲に覆われ、爆発音から46分後、石が降り始めた。石の雨のような音だった。さらに7分後、暗くなり始め、暗闇の中、家族と共に隣人のところに避難した。

朴訥としたおじさんですが(おそらく自分と同じくらいの年)、それゆえにその当時の様子が伝わってきました。


1/28には駐日トンガ大使館が、義援金口座開設を発表しました。こちらは直接トンガ政府の復興支援にあてられるようです。(口座情報は下記からご確認ください)



上記発表では、「支援物資のトンガ王国への輸送については協和運輸株式会社様の温かいご支援ご協力により3月3日発、3月26日トンガ王国着を予定しております」とあります。

いろいろな方々ができる範囲で支援されている様子が伝わり、心が熱くなります。

トンガのGDPは600億円弱、国の予算は300〜400億円。国の債務は200億円ほどだったと思います。世界中から支援が集まるはずですから、この災害からの復興に加え、新時代のトンガ構築に向け、日本とトンガが手を繋いで協力できると良いなあと思います。

物資については、おそらく現地で捌くのに時間がかかるはずなので、衛生的なものや温かい気候でも日持ちのするもの、緊急支援物資は本体(国レベル)や近隣諸国が支援しているため、その先の生活再建や将来の災害対策になるものなどが役に立つかもしれません。
パラオ 2/1、キリバス [2022年02月02日(Wed)]

パラオ保健省発表、2/1 午後3:30現在の感染者数は次のとおりです。
新規 177
累計 1810
入院 9
回復 569

入院患者のうち、コロナによる方は2名のみ。7名は既往症による。


ワクチンの効果でしょうか、入院患者は増えていません。落ち着いて、ピークアウトを待つということでしょう。


一方、キリバスでは、感染拡大が続いており、2/1時点で、新規感染者がタラワで155名、ブタリタリ(マキン)で14名。離島に広がりつつあると見られます。累計629名、そのうちブタリタリが23。

ブタリタリはギルバート諸島に属し、タラワの北方にあります。マキン・タラワの戦いで知られるマキンのあるところといえば良いでしょうか。

保健医療体制は、パラオよりもキリバスの方が弱く社会情勢も異なるので、この1カ月で両国の情勢がどのように変遷していくか注視したいと思います。

キリバスにも友人がいるので、なんとか無事に乗り切って欲しい。
トンガの友人とパラオの友人 [2022年02月02日(Wed)]

今日もトンガの友人から連絡がありました。

トンガタプ島ヌクアロファ郊外の人ですが、「家は大丈夫だったが、落下物などで安全ではない。畑は普通の状態になり、緑が戻った。」とのこと。

それと、おじさんとその家族を気にして最初に連絡したのが自分だったらしく、言葉しか送っていないのですが、おじさんもその家族も平常心を保ち、強く、幸せな気持ちでいられたと、じんとくることを伝えてきました。

そのおじさんが凄いと思ったのは、以前サイクロンで被害を受けた時に、自分は5万円だけ送ったのですが、最初は施しなど受けないぜといった感じだったのですが、投資と考えてくれていいと伝えると、そのお金と彼自身の資金で家を補修し、さらに農業を始めたということがありました。パッと酒でも買って終わりそうなものですが、真面目。その後も子供が卒業したとか、収穫があったとか、連絡をくれていました。

大変な状況でしょうが、気持ちが大事なんだろうなと思わされました。さらに、こうして自分も言葉で力を得ています。


パラオからも、自分より5〜6歳下のパラオ人の仕事仲間から連絡がありました。精神年齢は自分より上なのか下なのか。おそらく上。酒を飲むと同じレベル。

コロナの感染爆発がおさまらない中で、一緒に進めているプロジェクトについて、丁寧に次の一歩を進めようと取り組んでいました。自分の方からは、コロナの感染拡大のペースが変わらない状況なので、安全第一で無理するなと言いましたが、国のコロナ対応ガイドラインを遵守しつつできることを計画しているとのこと。やはり真面目だと思います。

パラオでは2/2も100名以上の新規感染者が出て、累計1900人を超えました。人口の1割。焦ることなく、安全にピークアウトを待つ。いずれ波が収まる時が来るというのが我々の共通認識。
トンガ 2/3 [2022年02月03日(Thu)]

今日はまたトンガの友人から連絡がありました。災害後初めての写真付き。
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コミュニティの仲間と、火山灰撤去に取り組んでいたそうです。

他にも室内でリラックスしている写真もありましたが、いずれも前向きな雰囲気を感じさせます。かえって元気をもらいました。

火山灰は灰じゃないので吸い込まないように気をつけてな、と伝えると、おう分かったと言いつつ、「また新しい生活が始まった。コロナ感染者が見つかったので、今日と明日の48時間ロックダウンだ。」と。

それでも、自宅で家族と良い時間を過ごしている。(自分に対して)気をつけてな。と。

この芯のある強さ。誰もがというわけではないですが、彼らが大きな手のひらの上で身を任せているような、達観しているようなことを、いろいろな太平洋島嶼国で感じることがあります。

そう言えば、若い時に、とても辛く深く落ち込んでいた時にも、彼らに静かに助けてもらったことがありました。

共通するのはキリスト教と聖書。自分は無宗教で、神道とお地蔵さんと毘沙門天を信奉している感じですが、島嶼国では日本の神道のようにキリスト教が生活に浸透しているように感じることがあります。

以前、ある豪州の友人と話した際、島嶼国の人たちはキリスト教を信仰していると言い、たとえ深刻な揉め事があったとしても、その点で一つの信頼感があるようなニュアンスがありました。自分には知ることができない何かがあるようでした。


今日はまたナウルの友達からも久しぶりに連絡があり、新しくパワーアップするために一歩踏み出したようでした。

パラオの10数年来の友人からも久しぶりに連絡がありました。

自分には、何かもう、そこまでのバイタリティは無くなってしまったけれども、少し体が軽くなった気がします。
パラオ 2/3 [2022年02月04日(Fri)]

パラオ保健省2/3午後3:30発表の情報です。

新規 175(検査数663)
累計 2115
回復 850
入院 14

入院数が2日前の9人から5人増えているのが気になりますが、13人が既往症の悪化によるもので、コロナが直接の原因の方は1名のみとのこと。

まだ時間がかかりそうです。経過を注視していきましょう。
トンガ被災状況 2/3 reliefwebなど [2022年02月04日(Fri)]

reliefwebに掲載されているUNOCHAの2/3付レポートhttps://reliefweb.int/disaster/vo-2022-000005-ton#overviewで、次の記述がありました。

・2月1日現在、ヌクアロファ埠頭の労働者2名がコロナ陽性、2月2日午後6時よりロックダウン開始。
・ロックダウンにより国家災害管理局とパートナーによる人道支援の実施が遅延する可能性あり。
・1月31日現在、2390人(人口の2.4%、465世帯)が災害3週間後の時点で避難している(IOMの分析による)。
・この465世帯のうち、54%が首都ヌクアロファのあるトンガタプ島、31%がハアパイ諸島、15%がエウア島。
・465世帯の60%の家屋が深刻な被害を受けたか全壊。
・新型コロナウイルスの国内での感染が状況を複雑化させている。
・降雨により空港滑走路の火山灰はほぼ流された。
・ほとんどの人道的ニーズは満たされているが、安全な水へのアクセスが依然として最も大きな問題として残る。

家をなくした人々が生活を取り戻すのにはまだ時間がかかりそうです。また、コロナに関しては、2/2付現地マタンギトンガ紙によれば、感染が判明した埠頭労働者の配偶者と子供2人(3歳と4歳)の3人が陽性で、国全体で5名の感染と報じられていました。2/3付トンガ政府発表では、累計6名、うち2名回復とのことです。
ソロモン、キリバス、パラオ 2/7 [2022年02月08日(Tue)]

1月から感染爆発が起こっているソロモン、キリバス、パラオの2/7現在のWHOの情報を見ると、次のような違いが見えてきます。

ソロモン(1/19頃〜)人口約60万人
累計 3182人
死者 33人(他に家で亡くなっている方がいる可能性あり)
ワクチン接種 1回以上197,796人、うち2回済80,001人
ワクチン接種率(全人口比、目安)1回以上約33%、2回済約13%

キリバス(1/24頃〜)人口約11万人
累計 1543
死者 0
ワクチン接種 1回以上74,579人、うち2回済46,015人
ワクチン接種率(全人口比、目安)1回以上約68%、2回済約42%
※ただし、キリバスの場合、人口が密集する南タラワだけを見れば接種率は高いはず。

パラオ(1/7頃〜)人口約2万人
累計 2556
死者 0
ワクチン接種 1回以上19,335人、うち2回済17,048人
ワクチン接種率(全人口比、目安)1回以上約97%、2回済約85%

これを見ると、ワクチン接種率が極めて低いソロモン諸島では、死亡数が感染者数の1%ほどであり、デルタ株の感染爆発があったフィジーの死亡数の感染者数比である1〜1.5%と同等の犠牲者が発生しているように見えます。

ソロモンでワクチン接種率が低いのは誤情報や住民の意識による忌避感が強く、昨年来、ソガバレ首相が住民に推奨しても進みませんでした。現状がその結果を示しているかもしれません。

キリバスの場合は、まだ様子を見た方が良いかもしれませんが、感染の広がりに比べて、まだ死者は出ていません。


パラオの場合は、先ほど2/8午後3時30分時点の同国保健省発表情報を見ると、新規127人、累計2,843人と新規感染者数は高止まりを続けています。気になるのは入院数で、現在22人、うち9人がコロナが原因、13人は既往症の悪化となり、少しずつ増えています。ワクチンの効果で症状悪化が抑えられているけれども、時間をかけて状態が悪くなる方が増えているのかもしれません。入院患者10名でも医療逼迫との話がありましたので、社会的な影響は大きくなっていると思われます。

今日は久しぶりに古いパラオの友人と話をする機会があり、ある事例を教えてもらいました。プライベートクリニックにコロナ陽性と思われる患者が検査に訪れたことがあったそうです。その患者は検査の結果、陽性と判明し、その医院の看護師や職員は1名を除いて全員陽性になったとのこと。

怖いのは陰性だった方で、何度検査しても陰性でしたが、最初の患者が医院を訪れてから5日ほどで、その方の奥さんと子供は陽性になったそうです。その職員はそれでも陰性でしたが、最初のコンタクトから8日目に陽性に転じました。陰性とされた8日間に、その人は周りに感染者を増やしたことになります。

その友人は、今回の感染爆発についても同様のことが起こったのではないかといっていました。グアムからパラオへの渡航者は全員検査で陰性でしたが、8日後以降に陽性に転じ、その結果、市中感染に繋がり、感染爆発に至ったのではないかと。コロナフリー、コロナゼロを維持するには、厄介な性質だと言っていました。

現在、太平洋島嶼国は、世界各国が1〜2年前に経験したことを経験し始めていると言えます。救い
なのは、現在従来株やデルタ株ではなく、比較的症状が軽い(肺の深くまでウイルスが影響を与えない)と言われるオミクロン株が主流とみられることです。

今月どのように遷移しているのか、気になるところです。
米国NBRのインタビュー [2022年02月09日(Wed)]

昨年、米国のNBR(The National Bureau of Asian Research/全米アジア研究所)でプロジェクト・アソシエイトを務めている會田さんという方から広報を通じて連絡がありました。おそらく、太平洋島嶼国について調べているなかで、たまたま自分の名前が引っ掛かり、連絡をいただけたのだと思います。

昨年末、Q&A形式でいくつか質問に回答させていただいたのですが、その内容が公開されました。(日本語で回答したものを、會田さんが訳されました。)

6分程度で読める長さだそうです。

日本語版
https://www.nbr.org/publication/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%A8%E5%A4%AA%E5%B9%B3%E6%B4%8B%E5%B3%B6%E5%B6%BC%E5%9B%BD%E3%81%A8%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E7%AC%AC%E4%B8%80%E5%8E%9F%E7%99%BA%E4%BA%8B%E6%95%85%E3%81%AE%E3%83%AC%E3%82%AC%E3%82%B7/

英語版
https://www.nbr.org/publication/japans-role-in-the-indo-pacific-following-the-fukushima-nuclear-disaster-through-the-pacific-islands-lens/

自分としては、どのような経緯であれ、自分よりも若い世代の方に太平洋島嶼国について関心を持っていただき、さらに直接聞いていただけたことが嬉しくもありました。
米国バイデン政権による「インド太平洋戦略」 [2022年02月12日(Sat)]

米国政府が、新たに「インド太平洋戦略」を発表しました。

https://www.whitehouse.gov/briefing-room/speeches-remarks/2022/02/11/fact-sheet-indo-pacific-strategy-of-the-united-states/

第二次世界大戦後の経緯から、近年のブッシュ政権、オバマ政権、トランプ政権に続く戦略と位置付けられるようです。

トランプ政権時代の「自由で開かれたインド太平洋戦略」との違いは、気候変動の優先度を上げたところで、全体的には変更ではなく、むしろより深く具体的に実効性のある戦略となっている印象です。

個人的には、次の点に注目しました。

・9ページ目、5つの目的の1つ「2. BUILD CONNECTIONS WITHIN AND BEYOND THE REGION」の第2段落後半部分にある、「We will work in flexible groupings that pool our collective strength to face up to the defining issues of our time, particularly through Quad.」

・17ページ目、「INDO-PACIFIC ACTION PLAN」の「PARTNERS TO BUILD RESILIENCE IN THE PACIFIC ISLANDS」。とりわけ最初の部分「The United States will work with partners to establish a multilateral strategic grouping that supports Pacific Island countries as they build their capacity and resilience as secure, independent actors.」

個人的にこの1年、色々な機会に、地域を面として捉えるのではなく、また枠組みもミクロネシア、メラネシア、ポリネシアなどではなく、共通課題毎の細かなグルーピングのアプローチとそれに応じた開発パートナー間の協力(日米豪NZだったり、+インドや英仏だったり)の重要性を話してきたこともあり、同様の考えを米国政府が持っているようであり、方向性は間違っていないと勇気づけられました。

全体的には、米国が太平洋島嶼地域に外交使節(大使館、領事館)を増設すること、ピースコー派遣を拡大することなど、地域への関与を再強化する点が特徴的だと思います。2000年代に引き気味になったものが、戻ってきたという印象。ある意味、中国のおかげかもしれません。

追記として、トランプ政権時代の自由で開かれたインド太平洋戦略では、CCP(中国共産党)と表現していましたが、今回のものではPRC(中華人民共和国)としています。台湾についても中国のワンチャイナポリシーを尊重しつつ、台湾関係法などの文脈で台湾の自主防衛強化について言及しています。

太平洋島嶼地域については、さまざまな地域枠組みとの協力の文脈で、太平洋諸島フォーラムを明記しています。
真剣な海外メディア [2022年02月13日(Sun)]

地域情勢に関して、ある海外メディアから質問があり、さきほど回答しました。
ブリンケン国務長官のフィジー訪問の件やPIFなどを含むもので、相手は決して地域に詳しいわけではありませんが、質問内容がとても深く、真剣に地域を捉え、地域を理解されようとしていることが伝わってきます。
質問内容が非常に的を得ているし、興味本位ではなく真剣に聞いてくれるので、こちらもしっかりと回答ができます。回答する中で、こちらの頭も整理できます。


話変わって、現在の世の中の空気感は、米国の消費者物価指数7.5%上昇、石油価格高騰(1バレル100ドルに迫る)、緊迫するウクライナ情勢と、過去30年間で2〜3度あった不穏なものに似てきています。日本国内でも、ついに粘りきれず、感覚的には1年遅れて物価が上がり始めています。海外との流通の流れ、世界的な物流網における日本の位置を確認した方が良い気もします。

いずれにせよ、2年ほど前から、歴史的な流れの中におり、次の安定状態、平衡状態がどこにあるのか、いつなのか見えませんが、視野を広く調査研究を続ける必要があります。
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