日々、多くの関心事項がありますが、今日はフィジー、サモア、台湾の件でメモ代わりに少し書きます。
フィジーでは新型コロナウイルスのインド株が入り込んでおり、感染爆発の局面が続いています。外から見ると感染者が判明した地域(ラウトカやスバ〜ナウソリエリア)でロックダウンが実施されているため、感染爆発には至っていないように見えますが、依然として、新規感染者が出ているようです。
今日は、4名との報道がありました。
https://www.rnz.co.nz/news/world/442702/fiji-reports-four-new-covid-19-cases次にサモアですが、4月に行われた総選挙で、50議席中40議席以上を占めていた与党HRPP(人権保護党)と元HRPPで副首相であったものの首相の政治手法に反対し離党したファターファ氏(女性)が設立したFAST党が争い、全51議席を25対25で分け、無所属議員1名が鍵を握る状態が続きました。
結果は同数であったものの、国民は明らかに変化を求めていることが分かります。
やがて無所属議員はFAST党に合流することを決め、政権交代、というところまで来ました。ところが、10%を女性議員が占めるという法律があり、実際には女性議員が5名当選していましたが、わずかに51議席の10%に届かないということで、6人目の女性議員が当選扱いとなりました。そして、その女性はHRPP所属。
これで全52議席を、HRPPとFASTが26議席ずつ分け合い、にっちもさっちもいかず、トゥイラエパ暫定首相の政権が続いていました。
この膠着状態を解決するとして、暫定首相が再選挙を主張し、最終的には国家元首が再選挙を要請し、5/22に再選挙か、という動きができていました。
これに対し、FAST党は、女性の6議席目は合法ではない、国家元首の再選挙指示は違憲であるとして、裁判所に訴えました。
その採決が今日あり、サモア裁判所は、6議席目の女性の当選を無効と判断、結果、FAST党26、HRPP党25となり、国家元首の再選挙指示も違憲と判断されました。
サモアは、まっとうな法治国家であることが分かります。
これにより、議会でおかしなことが無い限り、政権交代、初の女性首相誕生となります。
来月の島サミットには新しい首相が出席されるのでしょう。
トゥイラエパ暫定首相は、第1回島サミットから8回連続で参加していましたが、これで途切れることとなりました。
しかし、何故最後までトゥイラエパ首相は敗北を認めなかったのか。いろいろな手を使い、政権交代を阻止しようとしていたのか。
政権が代わると、まず最初の100日ほどは、前政権の行ってきたことを精査することになります。そこで、何かが見えてくるのかもしれません。
https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/442739/samoa-court-dismisses-call-for-second-election