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塩澤 英之
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チームプレイ [2021年01月14日(Thu)]

サッカー、ラグビー、野球などのスポーツを見ていると、例えば日本代表チームが選手の個人名がつく「○○JAPAN」と称される場合、それほど結果を期待できない印象があります。他の国でもリーグ戦でも同様で、中心選手にスポットライトが当たるチームというのは、あまり強くないように思います。サッカーで言えば、自分は選手が結節点としてグリッドを作る面として試合を見ますが、特定の選手が目立ちすぎないチームの方が、面としてグリッドが柔軟に変化し強い。

全てが期待通りの成果を上げているかと言われと難しいのですが、自分はこれまでのキャリアで、ODAや現在の職場での事業を合わせると80件以上のプロジェクトを経験してきました。案件形成まで進んだものの実現しなかった案を含めれば、100件を超えるでしょう。

そのうち、特にODAは国民の税金が原資ですから、どれだけ費用対効果の高いプロジェクト(十数段、巡り巡って日本にプラスになることも期待したりし)にできるかを重視しつつ、調査、対話、交渉、調整、モニタリングなどさまざまな役割を担いました。おかげでODA案件というのがどのように形成され、実現していくかというプロセスをよく理解できます。

これらのプロジェクトは、組織で実施する以上、表に担当官の個人名が残る(もしくは目立つ)ことは避けるべきというのが自分の考えです。当然ながら、原資は個人の資金ではありませんし、各案件とも、その事前調整、採択、遂行、完了まで多くの人々が関与して実現するものです。組織である以上、ODAであれば現地の日本代表である特命全権大使もしくは臨時代理大使が前面に立ち、当財団事業であれば、最終的には財団の名前が残れば良いでしょう。スポーツと同じで、実施側の個々のプレーヤーが目立ちすぎるのはどうかと思います。

もっとも、多くの事業を行い経験値と実績を更新していくわけですから、後生大事にいつまでも過去の事業を引きずるわけにはいきません(経験やエッセンスは新しい事業に反映されたりします)。

また、こんなこともありました。

フィジーでは、引き渡し式に出席した外交官の名前をプレートに残すという現地のしきたりがあります。「何年何月何日に、日本大使館の○○大使(公使、参事官、書記官。。。)により、開所された」など。ただ、いち公僕でしかない自分のような書記官(当時)が、税金を原資とするODAで、個人名を残すことに非常に強い違和感があり、自分に担当が回ってきた場合には事前に通常の「people and government of Japan」(だったかな)に修正してもらうことにしていました。現地の被供与側は少し不満そうですが、こればかりは容認できませんでした。(といって何カ所か残っていたらどうしよう)

また、ある国では、当時実現が難しく各国の建設業者が匙を投げたプロジェクトを日本のある建設業者が技術力を見せ、実現したという案件がありました。それ自体は大変すばらしいことでしたが、現地に行くと、何十年もの間、なぜかその建造物に一企業の名前がついているということがありました。ODAとしておかしいと考え、外交ルートを含め、さまざまなラインからアプローチし、日本という国が前面に出るように名称を訂正していただいたということがありました。

自分としては、調査、調整、調整、交渉、調整、採択、遂行、完了、大使や組織名を前面に出す対外的広報の仕込みなど、裏でいろいろ動き、表面には見えないのが理想です。歳をとったこともあり、最近は前面に出なければならないこともありますが。。

もしくは、表面的には、何か二国間でもめていたり、対話が進まなかったのが、気づいたらなぜか改善されているとか、そのような役割が好きですね。

何回かありましたが、例えばパラオで、何かのプロジェクトに関連するレセプションなどがあったときに、相手政府幹部が自分を見つけ、「やっぱり、ヒデが関わっていたのか」と声をかけられるということがありました。そういわれるときが最も幸せな瞬間です。

自分から見て反対のケースもあります。対象とする島嶼国側で、気づいたらいつも裏で円滑に動くように汗をかいてくれる人たち。そういった方々とは、言葉は交わさなくともお互いに共感できるところがあります。私を滅するといえばいいのでしょうか。

マーシャルの故デブルム大臣には(マーシャルにいたときに大臣とのタフな交渉を何度も担当しましたが)、フィジーの地域会議で何度か挨拶することがあると、毎回自分の上司に、自分のことを褒めてくれていました。交渉は厳しかったけれども、優しい方でした。。。

専門調査員の時には、書記官の方に、「外務省では『オレがオレがの、オレガノフ』という言葉があるんだよ」と教えていただいたことがあります。「俺がやった」「俺の成果だ」と個人の成果を主張する人に対する言葉。一方、優秀な職員は一兵卒として役割に徹します。この人の下で仕事ができて光栄だと思えた上司の場合は、やはり腰が低く、意志が強く、自分の役割に徹していた方々でした。(分刻みで対応していたり、膨大な案件を抱えているので、責任はとるが、一つ一つに執着していられないという背景もあると思います。)

組織で働く以上、その役割に徹するということ。もし、個を出したいのであれば自分でNGOを作るなり、自分で資金を出してやればいいと、30代前半のころに、専門家の先輩に教えられました。


太平洋島嶼国に関わった経験がある人は、この20年で累積数百人にのぼると思います。

現在の自分は、研究員の立場で比較的自由に情報発信したりブログを書かせていただいていますが、表に声を出さない(もしくは立場上出せない)だけで、それぞれの分野に詳しい専門家・実践者が何人もいます。

そういった方々の貴重な知見を消さないような取り組みが必要な時期に来ているように思います。

最後はちょっとズレてしまいましたが、今日言いたかったことは、チームプレイ。
ランブカ元首相とソデルパ [2021年01月19日(Tue)]

※フィジーのサイクロン・ヤサ救済基金アピール
http://fijiembassy.jp/tropical-cyclone-yasa-relief-appeal/
https://blog.canpan.info/spinf_shio/archive/1785

少し前になりますが、フィジーの野党第一党ソデルパ内で内紛があり、結局ランブカ元首相がソデルパを去ることで収まったというニュースがありました。

2006年12月の無血クーデター以降、先進国側からの民政復帰圧力に屈せず、当時の暫定政権は、国内の村落部まで情報を伝達し国を改革させるという時間のかかる作業を行った後、2013年に新憲法公布、2014年3月バイニマラマ軍司令官の退任(暫定首相のまま)を経て、2014年9月に民政復帰となる総選挙が行われました。

新選挙制度では政党政治を推進する意図があり、全国区の比例代表制の仕組みとなりました。政党所属の候補者が獲得した票が党の票として積み上げられ、党の中では各投票により順位が決まり、割り当てられた議席数に応じて当選者が決まる仕組みです。総得票数の5%以上という閾値という、実数では大政党の最下位やブービーに計算上割り当てられる得票数より多くの票を獲得した政党が当選者を出せない仕組みがあるため、小規模政党は排除される仕組みになっています。

ただこの選挙制度は、カリスマ的人気を持つ候補者がいる政党が有利な仕組みであり、2014年の選挙ではバイニマラマ首相が圧倒的人気を誇り、フィジーファースト党(先住民系インド系アジア系が平等に機会を得て、国として結束するという考えの政党)が躍進しました。

他方、ソデルパ党(先住民系の伝統的権威を守る、インド系の躍進に警戒、ある意味保守政党)は、小選挙区では勝てる候補者でしたが、全国区の知名度や人気がある候補者が少なく、全体的な得票は伸びず、惨敗となりました。ソデルパ党支持者には急進的なインド系住民排斥思想を持つグループもあり、インド系住民にとってイメージが良くありませんでした。

フィジーでは最近の国勢調査では数字を出していませんが、概ね、先住民系5割超、インド系4割弱、アジア系・欧州系等が1割弱という民族構成になっています。ソデルパは先住民系の7~
8割の支持、フィジーファーストは先住民系の2~3割、インド系の6割前後、その他の人々の5割以上の支持といったイメージです。(他に、インド系インテリ層・先住民系インテリ層のNFP、インド系労働者を支持母体とする労働党などがあります)

要は、フィジーファーストに勝つには、ソデルパ党はインド系住民とも上手くやっていくこと、カリスマ性のある候補者を立てることが必須ということです。


そこで、2018年の選挙では、ソデルパ党はランブカ元首相を招くこととなりました。

ランブカ元首相は元陸将、80年代のインド系政権を転覆させたクーデターの首謀者であり、2000年のクーデター(やはりインド系政権を転覆し、先住民系優遇への変化を招いた)の情報を探るとどこかで名前が出てきたりもします。

一方で、バイニマラマ首相は元海将、2000年のクーデターを軍司令官として納め、暗殺未遂事件を経て、2006年には先住民系優遇の偏った国の形を民族関係なく国民として結束するものに変えるとして、1年間の交渉の後、無血クーデターが行われました。

ランブカ元首相は、先住民系住民にとってカリスマ的存在であり多くの票が獲得できる一方、ソデルパ内ではかつてのクーデターの件から、その思想を危険視し、またバイニマラマ首相を批判しにくくなるとして問題ありと懸念を持つ人々もいました。(自分は、実際にランブカ氏や支持者とカバを飲み、そのような話の中に座ってしまったことがありました)

そのような懸念はあったものの、2018年の選挙では、ランブカ元首相のカリスマ性により、フィジーファースト支持であった先住民系がソデルパ支持に移り、感覚的には先住民系のフィジーファースト支持は2014年の3割弱が2割弱に減じました。結果、ソデルパ党は躍進し、与野党の議席数の差がわずかとなりました。

本来であれば、ソデルパ党は次の選挙では政権奪取となるところでしたが、ランブカ元首相をめぐり内紛が生じ、ランブカ元首相を追い出す形となりました。自滅です。

これで2022年の選挙では、フィジーファーストに首相の引退など致命的問題が発生しない限り、ソデルパが勝てる見込みは限りなく低くなりました。一方、ランブカ元首相は出馬すれば5議席以上獲得できる集票力があるため、別の政党を立てるという可能性はあるでしょう。その場合、フィジーファーストから離れた先住民票は依然としてランブカ元首相側に付くので、現在の3政党体制から4政党体制となり、フィジーファースト単独政権から、連立政権という道もあるかもしれません。ただ、その場合は、NFPがインテリ層だけではなく、労働系・貿易系のインド系住民の票を獲得しなければなりません。
Focus Flow [2021年01月21日(Thu)]

今日、フィジー大使館から、このブログを通じて同大使館のサイクロンヤサ情報にアクセスし、義援金を提供された方がいるとの連絡がありました。ありがとうございます。フィジーは決して脆弱な国ではありませんが、経済規模が先進国とは異なるため、災害時の復興には時間がかかります。ご支援していただいた方には、災害時だけでなく、フィジーとの関わりを持っていただければ嬉しいです(コロナがなければ国内でもいろいろイベントがあります)。

※フィジーのサイクロン・ヤサ救済基金アピール
http://fijiembassy.jp/tropical-cyclone-yasa-relief-appeal/
https://blog.canpan.info/spinf_shio/archive/1785


日々、さまざまな種類の業務を抱えています。異なる業種の方でも共感していただける方もいるかと思いますが、一つ一つ課題をクリアもしくは山を越えると、また次の山が来るといった終わりのない日々かもしれません。

従来、年間10〜15回、トータルで5カ月ほど太平洋島嶼国に出張していたわけですが、コロナ禍により出張がなくなったため、特に昨年の4月から8月までは如何に短期・中長期の将来に繋げるための仕事ができるかを考えながら試行錯誤を繰り返してきました。コロナが長期化することが共通理解となってからは、さらに腹を据えて取り組んでいるところがあります。

そのさまざまな作業の中で、自分の基礎作りとなるデータベース作りは、極めて個人的なものであるので優先度が低く、下手すると何週間も取り掛かれなくなります。

一昨日来、ようやく新たにデータベースの更新に取り掛かることができるようになりましたが、在宅で作業をしていると、波に乗るまで時間がかかることがあります。

そこで、以前も何度も書いていた某spotify。小さい頃のFMのような感覚で流すことができますが、英語であれ日本語であれフランス語であれ言葉が入っているとそちらに意識の一部をとられてしまうので、そうならないようなのを試しています。

以前は、〜カフェとかJazz Vibesが合っていましたが、この数日はFocus Flow。ミックスですが。ドラムとベースの音、リズム感が心地よい。いつかそういった音楽、自分にフィットする音楽を自分でも作れたらと思います。


在宅ワークが中心になっていますが、昨年3月〜4月に設備を整えたのは正解でした。また自宅では適宜休憩を取りつつ(2時間以上集中してPCで作業すると、目と頭が痛くなることがわかりました。ドライアイのせいかも)できることも良いですが、一番は作業中に音楽を流せることと美味しいコーヒーを飲めること。ストレス管理が大切です。
パラオ大統領就任式! [2021年01月21日(Thu)]

これは事前に紹介しておくべきでした。

まさに今、1/21 11時から、スランゲル・ウィップス・ジュニア大統領の就任式が行われています。

https://www.youtube.com/watch?v=ME7RbLBa81Y&feature=youtu.be

現地では新しい時代の幕開けという空気が生まれています。
オイロー前副大統領、ありがとうございました。 [2021年01月22日(Fri)]

昨日、パラオで大統領就任式が行われ、スランゲル・ウィップス・ジュニア大統領が誕生しました。新しい時代の幕開けです。現在組閣中だと思いますが、40代から50代の実力者が就任するのではないかとの噂も耳にしました。

パラオでは、大統領が通常民間(議員ではないという意味)から適任者を指名し、上下両院の承認を経て、閣僚が正式に決まりますが、これが結構もめることがあり、数カ月大臣が空席となる場合もあります。副大統領は過去何回かは法務大臣を兼務していましたが、センゲバウ・シニア副大統領は国務大臣(外務大臣)を希望しているという話もありました。

パラオの大統領・副大統領は、かつては米国と同様にセットで選ばれたり、分離されたりしていましたが、2012年でしたっけ?そのころからは、やはり政府が多様な意見を取り入れられるようにと大統領・副大統領を別々に選ばれる形となりました。そのため、必ずしも大統領と副大統領が同じ支持母体を持つわけではありません。大統領候補、副大統領候補が、それぞれ実力で勝つという形です。

退任されたオイロー前副大統領ですが、法務大臣を兼任していたため、我々の海上保安事業で大変お世話になっていました。オイローさんは弁護士でもあり、パラオ国内では副大統領・法務大臣の立場に関係なく、以前から、その温厚な人柄と正義感とで大変評判の良い方でした。

今回の大統領選でも、オイローさんにはもう一度副大統領選に出てほしいという声が強くありました。スランゲル大統領が強いという点、国民が今度こそスランゲルさんにチャンスを与えるべきという声が強く、当選が確実視されていたことや、オイローさんの副大統領・法務大臣としての手腕が高く評価されていたためです。

政治の流れの中でオイローさんが大統領選に出馬することになりましたが、緊急事態管理局の責任者でもあることから、選挙活動よりも、災害やコロナ対応に取り組んでいました。

パラオにとって、これからも必要とされる方だと思います。


さて、スランゲル政権の顔ぶれが決まるのは来週以降となるでしょうか。楽しみです。
思い込みとスパイスと [2021年01月24日(Sun)]

※島嶼国はほとんど関係ありません。

孤独のグルメというドラマ?がありますが、昨年4月頃からネット配信で流し見していました。ずっと、自分よりも年長の方(松重さん)が無理して食べながら店を紹介するものだと思っていたのですが、つい数日前、「もしかして食いしん坊という設定か?」と気づき、それ以後、印象が変わりました。思い込みというのは危険です。。。

通常土日は、運動と食事を丁寧に行うことで、心身のバランスを整える時間にすることが多いのですが、この土日は天気が悪いこともあり、あおむけでオヤジ寝をしている猫のように、ぐだついていました(それに備えて、火、木金と走り溜めをしました)。

最近分かったのは、気温が5度以下だと、走った後に風邪を引く可能性が高いということ。11月までは雨の中でも走っていましたが、今回は我慢。

この土曜は一歩も家を出ないことに決め、食事も家にあるもので済ませることにしました。通常、夜は炭水化物を控えて、野菜スープを作ることが多いのですが、気持ちは何となくカレー。

そこで、キャベツ、しめじ、カボチャでスープを作り、サバ缶の水煮を加え、家にストックしてあるフィジーのPunjas社のカレーパウダーでサバカレーの完成。しかし、食べてみると今一つで、土曜日は不完全燃焼のまま寝ました。

今朝、少しゆっくりめに起き、最初に考えたのはカレーをどうするか。正直、もう食べたいと思える味ではありませんでした。しかし、捨てるにはしのびなく、薄味でコクやうま味が決定的に足りないのだと気づき、スパイスや調味料をいろいろ加えて整えたところ、大成功。無駄にすることなく、無事昇華。

思い込みの怖さと、少しの工夫で物が変わる可能性があることを気づかされる週末でした。

今週1週間も、コロナに気をつけながら頑張りましょう。
[2021年01月29日(Fri)]

今日、ネットで見つけた名古屋の魚屋さんに注文した魚が届きました。
一人暮らしなので、一尾まるまるがむずかしい魚の半身とか、丸物とかいろいろ。

キハダ、タイ、サーモン、さわら、カマス、イカなど。

早速、捌いて、ちょっとだけ手を加えて、このために買っておいた給水シート的なもので包み、1時間ほど冷蔵庫で。

その間に美味しい日本酒を近所で調達。

刺身でいけるものは、刺身にして…、ねっとりして美味しい。一手間加えて成功!

タイは半身ですが皮付きで、アラの部分は簡単なあら汁に。ネギを加えて完成。塩だけで美味い!刺身で引いた皮は塩焼き。最高に美味い。

食べていて気づいたのは、近所のスーパーで買う魚とは味が違うということ。近所のは鮮度のせいかもののせいか味が薄いし水っぽいし、時に消毒臭い。

外の居酒屋で食べる魚の味がします。魚屋さんのプロが選んで捌いたものなのでしょう。

後味もよい。


まだまだ下手くそ過ぎますが、時々魚を捌かないと、生きてる実感が薄くなってしまう感じがします。

明日は鯨が届く予定。