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二日酔いと似ている [2025年10月01日(Wed)]

先ほどオンラインで米国の団体のセミナーにスピーカーとして参加しました。
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いつも参加してから気づくのだけれど、自分は本気のネイティブな英語には苦笑いです。ネイティブでも理系的というかナラティブ系でなければ、対応しやすいのですが。

今回、事前に質問事項をもらっており、英語で発言内容を用意していたのですが、始まってすぐ、メモは使えないことがわかり、その場での対応になりました。

もっと語学できるようになりたい。フランス語も話せるようになりたい。なりたいと思うなら、こんなところに書かずに勉強せい!

二日酔いと同じで、やってしまってから気づくんですよね。自分は英語得意じゃないんだって。飼い犬とか飼い鳥(?)が家の人と話せると思っているのに近いかもしれない。

今回は知識中心のシンクタンカーと、大きな視点で援助政策に関わっている方と、現実レベルで現地も政策も見て実践している自分で、噛み合っていたのかどうなのか。でも勉強になりました。

参加しながら考えていたのは2点(ホントはもっとあるけど)。

日本の国の協力スキームはJICAを通じたものだけじゃないこと。今回のイベントでは日本の援助はJICAのみのような理解だったようですが、ODAではJICA経由もあれば、外務省直轄もある。経産省も実効性のある取り組みをしているし、他省庁も行っているところがある。またODAとは別にOSAがある。

JICAは基本的に純粋に開発協力の視点が強く、地政学的情勢に煽られず、冷静に援助・協力を行うことができると自分は認識しています。一方で、他のスキームは外交的戦略性を持って行われうる。他の開発パートナーにはない強みだと思います。

もう一つは今年に入ってからずっと頭にあること。太平洋島嶼国は気候変動の被害者であるとか(これはある程度理解できるが)、地政学的競争に巻き込むなとかいっているのですが、地政学的競争を煽ったり、援助を引き出すために利用しているのは太平洋島嶼国の方で、外側からその状況が理解されはじめているということ。

その立場を続けるのは彼ら次第だけれども、発言力が強まれば、現実の状況も知られることになり、国の大きさに関わらず主権国家としてその発言と行動に責任を負うことになるだろうということ。果たしてその状況に耐えられるのか。パラオとフィジーは大丈夫だろうけれど。

それで今回のイベントには、フランス人の友達が傍聴していて、半年ぶりくらいに連絡を取り合いました。自分も含めてみんな忙しいので、こういったきっかけが大事です。
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