昨日、6時起床、午前は各方面との調整と資料作成に追われ、12時過ぎにホテル発。
午後1時から5時半まで、台湾にある民間シンクタンクCenter for Asia-Pacific Resilience and Innovation(CAPRi)の第3回年次フォーラムに参加しました。
CAPRiは2022年に民間企業からの資金により設立され、台湾と米国にオフィスがあります。今年3月シャーリー・リン会長らが当財団を訪問され、今回のフォーラムに参加することになりました。医療系の方が多い印象で、おそらくCOVID-19を受け、社会の強靭化のためにということで始まった機関なのだと思います。
フォーラムでは各セッションの内容、ロジ面、フォーラムの構成など大変勉強になりました。
台湾政府高官も基調講演を行っていましたが、全体的に民間企業関係者主導の内容となっており、興味深かったのは地政学的内容に関して、中国の話はほとんどなく、ほぼ現在のアメリカが議論の対象となっていました。感覚的には米国95%、中国5%。それは民間経済の視点から、現在の世界の混沌とした状況を見た場合、リスク要因はそこにあるということ。
キャシー松井さんに後で挨拶させていただきましたが、日本が経験してきた、バブル、ダンピング、プラザ合意、バブル崩壊、失われた30年の話は、学生を含む参加者に響いていました。
全体を通して、世の中は常に変化していくものであり、民間部門はこの変化をイノベーティブな取り組みを可能にする機会としてポジティブに捉えるという空気感があったと思います。
太平洋島嶼国関係では気候変動と保健医療ということ3人が登壇し、2人は太平洋島嶼国出身で、ひとりはコリン・トゥクイトンガさん、もうひとりはエミ・チュータローさん。
自分の日程がなぜかコリンさんを追いかける形となっており、台湾で捕まえた感じです。エミさんはSNSで繋がっているのでそれぞれ動きは見ているのですが、マーシャル時代以来20年ぶりに対面で会う事ができました。彼女は今、ホノルルでPacific Island Health Officers Associationの常務理事を務めています。
パラオのウィップス大統領、太平洋科学アカデミー、コリンさん、エミさん、先日の地域WHOワークショップなど、個別の動きがある中で、あるテーマで繋がりそうな感じがします。
ただ、アジア太平洋という枠組みの話の中で、太平洋島嶼国の話というのは、やはり内容的に微細なものと感じざるを得ませんでした。生活習慣病の話をしても、、、。
その後のレセプション、ディナーでは、シャーリーさんが、日本、アジア諸国、米国のいろいろな方に引き合わせてくれました。本当にありがたい。
また、会場にはパラオのオルケム大使夫妻がおり、久しぶりにお話しできました。オルケム大使は2010年以来、さまざまな立場で我々の活動に協力いただいています。
ディナーは夜10時ごろお開きとなり、自分は宿に移動(場所を間違ってホテルを選んでしまった)。