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国と地域機関の違い [2024年05月02日(Thu)]

今日はツバルからフィジーに移動し、太平洋諸島フォーラム事務局を訪問しました。
久しぶりに受付に行くと思ったよりも雰囲気が良く、少し安心。

人を待っていると、何と表現すれば良いのか、アリシア・キースのような女性が降りてきて、PIF事務局も変わったなと思っていると、いきなり名前を呼ばれました。

10年前に良く仕事をしていた相手で、何年か前にポストにチャレンジするということで推薦状を書いたことがあった人でした。元気そうで何より。

面会相手は別の人でした。ここでいろいろ思い出しました。

太平洋島嶼国を回って、国の人と話すとやりやすいのですが、PIF事務局は疲れる。SPTOやPIDPなどの地域機関はとても良い雰囲気でやりやすいのですが、PIF事務局は政治的すぎるのかもしれません。

実際は違いますが、まるで加盟国の上位にあるような圧も感じます。国との対話に介入しようとする雰囲気があります。

日本の外務省は、島サミットを控え、太平洋島嶼国各国とPIF事務局が相手というのは、大変だと思います。いろいろ思い出しました。

最近はPIFの中心性が重視される状況にあり、地域の方向性をまとめるプラットフォームとしてのPIFの重要性はわかりますが、PIF事務局やPIF事務局の人が加盟国の立場の上位にいるわけではなく、ましてや加盟国の外交権を超える立場にはいません。日本と太平洋島嶼国との外交関係に介入する立場でもない。加盟国首脳が合意した指示に基づいて動くのがPIF事務局の役割。

それを知らないとおかしなことになります。弁が立ち、主張が強かろうが、基本を押さえておかないと間違ってしまいます。

例えば、ある加盟国に行き、PIF事務局でこういった話しをして合意が得られたと伝えたとしても、それは国との関係では通用しない。PIF事務局のレンズから太平洋島嶼国を見てしまうと、間違ってしまう。

一方で、PIF首脳会議の合意は重要です。

PIF事務局長の任期は3年で、今のプナ事務局長は5月までとなりますが、ワンガ元ナウル大統領がいつ就任するのかはまだ決まっていないようです。昨年11月に首脳が合意したものの、スムーズには行かない雰囲気です。ちなみにワンガさんは両親ともナウル人ではなくフィジー人だという話を聞きました。

事務局長が代わると事務局の雰囲気も変わります。

スレードさんの時は事務局は堅物で、メグ・テイラーさんの時は事務局はいきいきとなり、今はその中間のようなところでしょうか。いろいろ議論がありますが、本当にワンガさんが就任するのであれば、首脳の対話の場のPIFがあり、首脳の合意に基づいて活動するPIF事務局があるという本来の形に戻してほしい。

今日は、久しぶりにPIF事務局に来て、すっかり忘れていたPIF事務局とのやり取りの大変さを思い出し、自分は民間で逃げられるので良かったという1日でした。
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