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パプアニューギニア総選挙(投票:7/2〜22) [2022年06月21日(Tue)]

5月中旬ごろから、太平洋諸島ニュース協会(PINA)による地域ニュース配信PACNEWS(毎日50本前後配信)では、パプアニューギニア総選挙に関係するニュースが目立つようになりました。その内容は、政治政策論争ばかりでなく、治安に関するものが半数を占める印象です。

近年のPNG首相は、2011年8月〜2019年5月がPeter O'Neill氏、2019年5月から現在がJames Marape首相が務めています。

今回の選挙は、投票期間が7/2〜22、選挙運動が5/26〜7/1。全118議席(前回2017年から7増)に対し、3499人(うち女性142人)が争います。議席の内訳は、小選挙区が96、20州に1議席ずつ割り当てられている州知事も兼ねる議席が計20、これにブーゲンビル自治州と首都(National Capital Distorict)の代表各1議席。

投票方法は、Instant-Runoff Votingシステムと言われるもので、投票者は好ましい候補者に順位をつけて投票します。最初の開票では、好ましい候補者1位の票数を数えますが、過半数を獲得した候補がいない場合、最下位の候補者がノックアウトされ、ノックアウトされた候補者を1位とした票の2位の候補の票を数え、残った候補者の1位票に加えるシステムのようです。

過半数を獲得する候補者が現れるまで、この作業が繰り返されるため、全体の最終結果が判明するまでに数週間かかるといわれています。

次に、政権樹立と首相指名についてですが、パプアニューギニアでは最大政党が総督の命を受けて政権を作ることになっており、首相も最大政党から選ばれます。ただし、パプアニューギニアでは過半数を超える政党が現れず、非常に多くの政党が議席を有しているため(現在は20数政党)、選挙後には、連立政権を樹立するためのさまざまなやり取りが行われます。

2019年のオニール首相辞任、マラペ首相就任の時にマラペ氏が与野党を行き来するトリッキーな動きを見せましたが、この最大政党が政権を作るというきまりが背景にありました。

個人的な印象(思い込み)では、オニール政権は経済優先で資源開発を進め、一部の権利を有する人や企業に利益がもたらした一方で、国内の経済格差が拡大。マラペ政権は、そういった資源開発などの利益をパプアニューギニア国民に還元しようとしていたり、開発を都市部だけでなく地方に広く拡大しようとしていたように思います。(間違っていたらすいません。)

さて、パプアニューギニア選挙は長丁場の戦いとなります。まずは治安が悪化しないこと、そして感染症が拡大しないことを祈ります。
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