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日本政府、マーシャル諸島水供給プロジェクト承認 [2020年10月05日(Mon)]

なんと!15年進まなかったマーシャル諸島マジュロの水供給プロジェクトが動きました17百万米ドル(約18億円)のプロジェクト。マジュロの貯水容量が4割増える計画だそうです。

https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/426882/japan-to-expand-water-supply-in-marshall-islands-capital

2006年、自分が専門調査員でマーシャルに赴任した時には、すでに問題が発生しており、2009年に退任する前まで、手を変え品を変え、何とかできないものかと苦心していた案件です。給水パイプは交換されているのだろうか。2006年当時、給水パイプはすでに30年ほど経っており、漏水がひどく、新しい貯水槽を作って増える容量と漏れる量が同じじゃないか、それならばパイプを替えるのが先だ、といった議論もありました。

2014年頃には、ミクロネシア連邦に赴任しマーシャルのインフラ案件を担当していたキリバスの豪州大使館の友人(豪州外交官)が、もうすぐ何か動きそうだと言っていましたが、動かず(おそらくマーシャル国内政治のせいでしょう)。その後、何の音沙汰もありませんでした(おそらくマーシャル国内政治のせいだったのでしょう)。

自分が赴任した当初の問題は、例えば、日本側の質問に対してマーシャルからの誠実な回答がないように見えていたり、コストが想定と異なっていたり、その過程が不明確であったり。

こちらは日本のODA、すなわち国民の税金であるので、マーシャル側にポイントを説明しつつ、誠実な対応を求め、いろいろありました。敵も作りました。怖い思いもありました。どこまで書いて大丈夫だろうか。

島のODAでは土地問題が発生することが度々あります。国は良いと言っているが、地主と話がついていないとか。プロジェクトが見えてくると地主が増えるとか。それで代替案を求めたりとか、現地政治が裏で関係していたりとか。


直接の結果ではないですが、2007年末〜2008年1月に政変があり、その後、マーシャル政治は今年のデービッド・カブア政権成立まで混乱が続きました。まさにその政変の端緒から巻き込まれたところがありました。政権が変わると優先度が変わり、マジュロの話のはずが、クワジェリン環礁のイバイに移ってしまったり。

今の政権には、ケーサイ・ノート元大統領、キャステン・ネムラ元大統領がおり、ようやく主流に戻ってきたということかもしれません。

ここには書けませんが、本当にいろいろありました。当事者は何人かもう他界していますが、いろいろな場面を思い出します。

ともかく、ずっと心に引っかかっていたものが、一つクリアになりました。カブア公共事業大臣(元駐日大使)、アルフレッド財務大臣、ネムラ外務大臣なども動いたのでしょうか。

実際に生活していると、飲み水は買えますが、生活用水が不安定なのはかなりストレスです(トイレの水は海水)。家に雨水のタンクがある家であれば良いですが、無い場合もあります。隊員時代は、タンクの無い部屋に住んでいたので、雨が降るとまさに恵みの雨で、何とか水を集めようとしていました。

当時も今も、マジュロでは計画断水があるようなので、日本の支援により、住民の生活が向上することを願います。水の供給が安定すれば、じわじわと保健衛生面でも良い効果が表れていくでしょう。
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