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訂正します!パラオ総選挙・大統領選・副大統領選日程変更なし! [2020年04月10日(Fri)]

今、より信頼できるソースから教えていただきました。

11月の議会選、大統領選・副大統領選の変更はなし。

憲法改正案について、11月の選挙の6か月前から6か月後の範囲に行われる「a Nationwide Election」で、住民が決定するという提案が議会から出され、大統領が5/1にこの「a Nationwide Election」を行うと大統領令を出したということだそうです。

この「a Nationwide Election」というのは、憲法におけるパラオの国境、とりわけEEZの変更(海上境界線)の変更に関するものということです。

確かによく読めば、「a Nationwide Election」と2020 General Electionは別扱いになっています。あとは438号に書いてあるJoint Resolutionを読むべきでした。

しかし、何かを選出するものではなくとも、Electionという言葉を使うんですね。Electionというから勘違いするんじゃん!と八つ当たりしてみる(現地の友人も勘違いしてたし)。

ああ、関係先に連絡しなくては。。。
パラオ大統領令438について [2020年04月10日(Fri)]

この選挙を2020年11月から前後半年以内に実施に改正し、5月1日に実施か?という話ですが、現地で混乱を招いているようで、まだよくわかりません。。

https://blog.canpan.info/spinf_shio/archive/1551

米国在住のパラオ人の人たちは、在外投票の問題から不満が噴出という話があったり、先ほどは、現地の友人から、この改正に関しては、11月に実施される選挙の際に投票されるのと大統領・副大統領選挙は含まれないとの話がありました。

パラオでは過去に何度か憲法改正が行われてきました。例えば、上院の議席数の変更とか、大統領と副大統領を米国と同様にパートナーとして行うか、分離するか(現在は分離)などですが、いずれも総選挙の際に、改正の是非について国民が投票してきています。

今、別の友人からは、5月1日に選挙日変更の憲法改正に関する投票を行うとのこと。国民が認めれば、選挙日程が変更になるとのこと。でも住民投票と選挙は違うし、よくわかりません。

今、また別の友人からは、5月1日に選挙日変更と海上境界変更に関する憲法改正にかかる住民投票を行うとのこと。でも海上境界については大統領令に書かれていないし、意味が分からない。

大統領令438号には、「Ordering a Nationwide Election to be held on May 1」とあるので、このNationwide Electionが、憲法改正案に対する住民投票という理解になっているようです。plebisciteとか、referendumとか、Vote for amendmentとか書いてないし。現地でも混乱したという話でした。a Nationwide Electionの「a」がポイントかもしれないですね。

改正案は、今年11月の選挙の実施を今年5月から来年5月の間の実施に変更できるというものなので、5/1に住民投票があり、これが認められれば選挙日程は流動的になります。←嘘です。すいません。

この日程改正は、議会選挙のみで、大統領・副大統領選は含まれないという話もあります(確認中です)。それが正しいとして、5/1に議会選挙の日程変更が認められた場合、5/1住民投票、2020年5月〜2021年5月に議会選挙、大統領・副大統領予備選(9月)、大統領・副大統領本選(11月)と、今年4回の選挙・住民投票が行われる可能性もあります。
←これも嘘です。すいません。

パラオの今年の選挙日程は、憲法における海上境界変更を住民投票にかけるかどうかの選挙(5月予定)→これで11月の選挙で住民投票、大統領・副大統領予備選(9月)、大統領・副大統領本選(11月)。

政府は財政危機と経済危機を迎えることは確実なのに、集約しないのは合理的な話ではないように思います。選挙をすると経済効果があるというのであれば別ですが。。。

そもそも大統領・副大統領選は、3人以上の候補者がいる場合には予備選・本選と規定されているので、このことが書かれていない以上、大統領・副大統領選の日程は今回の憲法改正案には含まれないということかな。本選の何週間前までに予備選という書き方だったかな。

混乱させて申し訳ありません。
もう少し、情報を探ります。
サイクロン・ハロルドによる被害(トンガ)(4/10) [2020年04月10日(Fri)]

現地、4/10付マタンギトンガ紙が報じています。
https://matangitonga.to/2020/04/10/tc-harold-demolishes-sunset-coast-beach-resorts

倒壊している建物は、トンガタプ島南西部にあるサンセットコースト・ビーチリゾートとのことです。

南西部ということは、ラピタ人が上陸したという言い伝えのある地域とか、ブタ君が漁をする習性がある地域も、大きな被害を受けたかもしれないですね。

カテゴリー3の予測でしたが、昨日見た図では、トンガ上陸時はカテゴリー4というものがあったと思います。

人的被害はまだ報告されていないようなのですが、全体でどれだけの被害となるのか、情報が出てくるのを待ちましょう。
サイクロン・ハロルド(ReliefWeb)(4/9) [2020年04月10日(Fri)]

ReliefWebの方では、毎日情報がアップデートされています。衛星写真も使用されているので、把握しやすい。

各国の国家災害管理局が実際の現場での対応に直接かかわる一方で、UNOCHAなどが全体を把握し、情報を整理し、正確な被害状況の把握を支援しています。

各国の支援に関しては、事前準備、災害発生直後、復旧時の3フェーズがあるとします。

事前の警戒態勢については、例えばフィジー気象庁がサイクロン予測進路を自国および周辺国と共有しますが、その設備および技術支援を日本が行っています(機材、専門家派遣)。さらにその情報を住民に伝達するために、携帯電話、ラジオ、テレビ、SNSなどが活用されますが、離島に対してはラジオが効果的で、ここにも日本政府は設備強化支援を行っています。避難所建設も日本政府は無償資金協力で支援しています。

災害発生時には、これはもう、事前準備にかかっており、住民が如何に正確な情報を得て、備えるかにかかっています。必要であれば早めに近くの避難所に移動するなど。ここでは、国における首脳のリーダーシップも重要です。明確で、簡潔なメッセージを伝えられるか。

例えば、フィジーでは、「強大なサイクロン」「ブレイス(備えろ)」「女性と子供を守れ」「避難所へ」など明確です。

発生直後には、フィジーであれば即時対応として、フィジー政府の要請を受けたニュージーランド軍やオーストラリア軍が輸送機を派遣し、物資などを提供します。人的被害が発生していると予測される場合には、フィジー軍による災害救援が行われ、よりひどい場合にはニュージーランド、オーストラリアの支援を得る形になります。

その後、情報を集約する期間があります。この期間の長さは、短い方が良いのですが、島嶼国では、都市部では情報を取りやすいのですが、村落部や離島部の状況把握には大変時間がかかります。離島部には警備艇やヘリなどを派遣したり(この場合、豪州やNZになるものと思います)しますが、その範囲と距離とで時間がかかります。

ReliefWebの資料を見ると、UNTAR(国連訓練調査研究所)がそのプログラムであるUNOSATによる衛星画像データを基に、各地の情報を作成しているようです。

復旧支援期においては、各国の国家災害管理局により、UNOCHAとの関係性は異なると思いますが、UNOCHAのデータも活用し、被害状況、必要な支援を取りまとめ、開発パートナーに支援要請を行うこととなります。

自分が関係していた頃は、タイミングにより異なりますが、水を確保するための簡易ポリタンク、毛布、発電機、テントなどが要請されることがありました。

ReliefWebによるアップデートは下記のリンクから。

4/9付、バヌアツの状況報告
https://reliefweb.int/report/vanuatu/pacific-humanitarian-team-vanuatu-tropical-cyclone-harold-situation-report-9-april

バヌアツ第2の都市ルーガンビル(エスプリトゥサント島)の衛星データ
https://reliefweb.int/map/vanuatu/damage-assessment-luganville-municipality-sanma-province-vanuatu-9-april-2020

4/9付、フィジーの衛星写真を使用した現状被害解析
https://reliefweb.int/map/fiji/preliminary-satellite-derived-damage-assessment-central-division-republic-fiji-9-april-2020


自分が悪意のある勢力側であれば、このような災害時は影響力を強化できる機会でもあります。上記、ルーガンビルは、2年ほど前から港湾改良に関して話題になっていた土地でもあります。
サイクロン・ハロルドによる被害状況(フィジー)(4/10) [2020年04月10日(Fri)]

フィジーのスバでは、雷を伴う暴風雨がひどく、停電もあったようです。サイクロンハロルドの進路に位置していたカンダブ島(Kadavu)とオノイラウ島(Ono-i-Lau)では大きな被害が発生したようです。離島が含まれるため、正確な情報が集まるには1週間は必要かと思われますが、カンダブ島の写真を見ると、2016年のサイクロン・ウィンストンによる被害を彷彿とさせます。

位置関係をわかりやすくするため、グーグルマップに情報を加えたものを貼ってみます。

Fiji Harold.jpg

数字は、これからどんどん変わっていくので、リンク先記事の写真を見ていただければと思います。

https://fijisun.com.fj/2020/04/10/tropical-cyclone-harold-injures-26/

https://fijisun.com.fj/2020/04/10/cyclone-harold-winds-were-so-strong-it-uprooted-the-biggest-tree/

https://fijisun.com.fj/2020/04/10/cyclone-harold-ono-i-lau-islanders-prompt-action-save-lives/

https://www.fijitimes.com/stc-harold-15-homes-damaged-in-narikoso-kadavu/

政府が、事前に情報を発信し、警戒を高め、住民が避難していたことから、現時点で人的被害は出ていないようです。写真を見てわかるとおり、現地の建物は、トタン屋根のものが少なくないため、そのような家屋では屋根が吹き飛んでいたり、建物自体が倒壊しています。

例えば、自分が15年前に政府の草の根・人間の安全保障無償資金協力も担当していたときには、学校校舎や住民が利用する施設のプロジェクトの際には、このような自然災害に備え、臨時の避難所として使えるように堅固な建物を作ることが、現地が要請する理由の一つになっていました。日本は資金を供与しますが、実際に建設するのは現地の建設業者となるので(小さなコミュニティでは経済効果もある)、外部からの質の管理が必要になりますが、十分な資金により、ほとんどが丈夫な建物建設に繋がっていると思います。当時は災害にあうことはなかったのですが、やはり重要な備えだったのだと実感します。
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