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フィジー・バイニマラマ首相の発言(3/24) [2020年03月24日(Tue)]

自分がフィジーにいた時期、大型サイクロンが迫り、災害発生が予測されると、バイニマラマ首相は「Brace(備えよ)」と言い、家庭では女性、お年寄り、子どもを守れ。避難所に移動せよ、などと端的に、明確に国民にメッセージを出していました。さすが元軍司令官。政府要人にも元軍人が多いため、淡々と合理的な動きがあったと記憶しています。

フィジーの災害時の動きというのは、小国、地域においては、いつか今回の災害を乗り越えたときに大いに参考になるのではないかと思っています。

先ほど、フィジーで、これまでの3人とは別系統の4人目の感染者が判明し、重要な局面に至っていると書きましたが、今日の午後、バイニマラマ首相が国民に向けてメッセージを発しています。

https://www.fijitimes.com/covid-19-all-fijians-should-avoid-all-non-essential-travel/

・フィジー国内にいる全てのフィジー人へ、不要不急の移動、地区(4つあり、州のような行政単位)を超えたり、島間の移動も避けること。
・子供はずっと家にいること。お年寄りもずっと家にいること。大黒柱は仕事に行ってまっすぐ家に帰ること。その他の人々は、全ての動きは自身と他者の健康のために。
・食べ物、薬、お金の引き出し、その他の必要なサービスを受けるために外出することは可能。
・野外で安全に運動するのも大丈夫、ただし、他者から十分な距離を置くこと。
・絶対的な必要性がない限り、友人や家族を訪問しないこと。
・パーティを開いたり、不必要な長居をしないこと。見知らぬ人とつるまないこと。

(私見)
こういった内容を読むと、各国の生活の匂いが少し感じられてきます。フィジーでは、このような災害時には、国の次の行政単位であるDivision(地区)単位で管理・対応します。

フィジーの行政単位であるDivisionを地区と訳しますが、意味としては州と同等で各DivisionにCommissioner(長官)がいます。その地区の下に全部合わせて14のProvince(県)、その下に市町村の行政単位があります。

うる覚えですが、これとは別に、先住民系フィジー人(イタウケイ)の伝統的社会構造には、3つのconfederacy(同盟とか連合とか)があり、その下にVanuaバヌア(土地)、Yavusaヤブサ(部族)、mataqaliマタンガリ(氏族)、tokatokaトカトカ(家族)の単位があります。各マタンガリには、トゥランガ、バティなど、マタンガリの酋長、戦士、大工であったりと伝統的役割が受け継がれています。現代社会においては、そのような伝統的役割に関わらず、職についています。


恐らく冗談だと思いますが、ある時、フィジー人の友人が、「スバ市からやや離れた山岳地帯に、非常に強い戦士のマタンガリがあり、治安が悪化したり、クーデターが起こる際には、底から伝統的戦士の血をひく人々が下りてくる」と話していたことがあります。
フィジー・スバ市で初の新型コロナ感染者判明(3/24) [2020年03月24日(Tue)]

これまでのところ、3/19に判明したラウトカ市在住のフィジー航空乗務員1名(LA〜ナンディ、ナンディ〜NZオークランド〜ナンディと移動)とその母親、甥の計3名がフィジーにおける新型コロナ感染者でした。これにより、ラウトカ市を含むラウトカ地域(仮)が封鎖されています。

今朝、4人目の感染者が判明しました。

https://www.fijivillage.com/news/4th-case-of-COVID-19-confirmed-in-Fiji-x58r4f/

https://fijisun.com.fj/2020/03/24/covid-19-fiji-records-4th-confirmed-case-in-suva/

感染が判明したのは、スバ在住の28歳男性。先週土曜(3/21)に豪州シドニー〜ナンディ便で帰国。

ナンディ到着後、スバの自宅に直行し(バスか自家用車か、陸路の場合は4時間程度)、14日間の自己検疫を行っていた。帰国時は何も症状が無かったが、日曜(3/22)夜に少し疑わしい症状が現れたため(咽頭痛に始まり、咳が出始めた)、本人が保健省に連絡し、緊急対応チームが対象者自宅へ急行し、診察と検査を行い、結果が出るまで自己検疫継続となった。

今朝、陽性との結果が出たため、その男性は、救急車でナブア病院の中央地区隔離病棟へ緊急移送された。その男性の家族は、別の救急車でやはり同じ隔離病棟に移送され、経過観察となったが、現時点で症状は出ていない。

-----------
(私見)フィジー2つ目の潜在的クラスター源であり、フィジー政府が慎重に対応していることが分かります。最初に感染が判明したラウトカの方は、米国かNZ(感染者数を見ると米国の可能性が高そう)、今回の方は豪州で感染した可能性が高いと見られています。現状(3/24現在)、潜在的クラスター源を追跡できている段階になります。

フィジー政府は、例えばラウトカの感染者が搭乗していたフライトを利用し帰国したフィジー人のリストを居住地域と共に公表し、早急に検査を受けるようアナウンスしています。小島嶼国の強みなのか弱みなのか個人情報もへったくれもない。日本では不可能。

今回のシドニー〜ナンディ便で10数名がフィジーに帰国したそうなので、全体で80名程度を追跡する必要があるでしょう。

昨晩のNHKスペシャル「パンデミックとの闘い」を見た後で、これを書きながら思いますが、フィジーは少なくとも過去2週間のうちに海外からフィジーに入国した人々を追跡し、潜在的クラスター源を押さえなければならない状況にあると思います。それができずに、散発的にクラスターが発生し始めると、医療面ではなく人の追跡の意味で対応できるキャパシティを超えてしまうでしょう。そして遠からず、医療のキャパシティを超えてしまいます。

フィジーの人口は約90万人、スバ市には約9万、周辺を含むスバ地域(仮)として約18万人が居住しています。

フィジーは、今が踏ん張りどころ。
フィジー、国内取締りに関する記事(3/23) [2020年03月24日(Tue)]

フィジーでは、新型コロナウィルス感染者が判明した3/19以降、感染者一家の居住する西部ラウトカ市を中心とするラウトカ地域を封鎖していますが、この制限を破ったとして、12人が捕まったとの記事(3/23付)。

https://fijisun.com.fj/2020/03/23/12-people-front-court-for-breaching-lockdown-conditions-in-lautoka/

名前も写真も何を破ったのか記載されており、保釈金を払って次の裁判所出頭を待つ状況のようです。



もう一つは、やはりフィジーで、偽のニュースを広めた疑いで裁判にかけられるという記事。

https://fijisun.com.fj/2020/03/23/makoi-man-to-front-court-for-publishing-and-broadcasting-false-news/

3/20,21に、フェースブックを通じて、首都スバ市にあるCWM病院で新型コロナ陽性例について、嘘の情報を流したことで住民に恐れと心配を招いたという容疑。

(私見)
フィジーで生活していた経験上、現地の人たちは、新聞情報が全て正しいとは思っておらず、例えば政府が情報を隠していると見る人も少なくないため、個人が発するSNS上の情報を信用する面があると思います(実際にメディアにでないか、出る前の情報で、正しいものも少なくない)。

2つの記事とも、パニック防止、住民の統制を見据えた、見せしめの意味合いがありそうです。
ミクロネシア連邦、州による対応の違い(3/23) [2020年03月24日(Tue)]

ミクロネシア連邦は4つの州からなり、内政に関しては州政府の権利が非常に強い国です。
次の記事ではヤップ州とポンペイ州の対応の違いが述べられています。

https://www.pncguam.com/fsm-states-further-tighten-travel-restrictions/

ヤップ州は、方向で言えばグアムから西、パラオをグアムの間のパラオ寄りに位置しています。このヤップ州では、全ての上陸者(居住者・非居住者)が、指定施設で14日間の検疫を受ける措置を取っています。

ポンペイ州は、方向で言えばグアムから東、順番で言えば、グアム〜チューク〜ポンペイ〜コスラエ〜クワジェリン(マーシャル諸島)〜マジュロ(マーシャル諸島)の2番目に位置します。連邦の首都パリキールがあります。

そのポンペイ州は、3/21、居住者・非居住者に関わらず、全ての人々の上陸を禁止する措置を導入したとのこと。

これが、グアム在住のミクロネシア連邦市民が空港で足止めとなったというSNSの記事に繋がったようです。実際には、ポンペイ州が上陸を禁止したため、グアム在住のポンペイ出身学生などが、飛行機に乗れなかったという話です。その方々は、空港にいるのではなく、グアムの親類宅などに戻ったとのこと。飛行機に乗れなかったという事実はあったということですね。。
ハワイ、州境封鎖、自宅待機要請(3/23) [2020年03月24日(Tue)]

昨日のハワイに関する記事2つ。

22日には自宅待機要請の話がありました。どのような活動は良くて、何がだめなのかが明確でなく、住民は混乱している。ただ、状況が悪化すれば、より明確に自宅待機を求めることになるといった内容です。

https://www.hawaiinewsnow.com/2020/03/23/watch-mayor-kirk-caldwell-announces-citys-latest-steps-stop-coronavirus-spread/

記事中、ハワイ州の非常事態令が、4月30日まで延長されたとあります。


次は米国でハワイ州が最初の州境封鎖を行ったとの記事。外国人にとっては国境になります。

https://www.pncguam.com/hawaii-first-us-state-to-seal-borders-for-everyone/

ハワイ州は、26日(木)午前0時1分から、ハワイに入域する人々を14日間の検疫対象とし、行動も追跡され、これに反すると最大5000ドルの罰金および1年以下の懲役が科せられるとのこと。

イゲ知事は、訪問者にハワイに来ないこと、既にハワイにいる観光客については帰国・帰郷すること、海外にいる居住者については木曜までにハワイに戻ることを求めています。
米国軍医総監「今週、状況は悪化する」(3/23) [2020年03月24日(Tue)]

今回の新型コロナウィルス関連の情報を見ていくと、米国本土の動きは、ハワイ(LAとの繋がりが感じられる)、次いでグアム、北マリアナと影響が広がり、パラオ、ミクロネシア連邦、マーシャル諸島に及んでいくことが分かります。

最初の局面では、中国から始まり、日本、韓国、台湾と影響が出始めたことで、米国自由連合国で独立国のマーシャル諸島、ミクロネシア連邦が急ぎ対応を進めました。経済が観光産業に強く依存しているパラオは中国のみを対象に入国制限も、先の2カ国よりは弱めの対応でした。

局面が変わり、米国本土で感染爆発が起こり、非常事態宣言が出され、ハワイ、グアム、北マリアナがより危機感を強め、これが更にこれらミクロネシア3国、特にパラオとミクロネシア連邦の危機感を高めました。

マーシャルは当初からより厳しい見立ての下、もともと観光部門が弱いこともあり(2017年の政府支出はGDPの7割程度)、政府系のお金でサバイブできるので、早急に国境管理を強化しました。対外的な関係よりも、国内重視の対応。

対外的にはミクロネシア連邦がいち早く入国制限を発表しましたが、約2カ月経過し、民間部門が非常に厳しい状況に置かれ、議会と大統領の静かな対立につながりました。それにより、特にヤップとチュークが制限緩和、連邦政府とポンペイが制限強化と州による対応に差が出始めたところ、米国本土、グアムの危機感を受け、連邦政府、ポンペイ州側の対応が正しいと認識された状況。

パラオは、グアムとフィリピンの状況を受け、危機感を強化。

前置きが長くなりましたが、何を言いたいかというと、現在の局面では、米国本土も当事者となったことで、米国政府の対応がミクロネシア3国の対応もしくは住民の認識に波及するということ。それを踏まえると、米国の動向というのは、太平洋島嶼地域を見る上で重要になります。

そこで、このニュース。
https://www.nbcnews.com/politics/white-house/surgeon-general-has-coronavirus-warning-week-it-s-going-get-n1166421

米国の軍医総監が、人々が真剣に状況を認識していないため、今週、状況はより悪くなる、と発言しているというニュースです。


先週の3連休を機に、都内でも危機感が大きく和らぎ、まるでコロナウィルスの危機が去ったかのように錯覚しましたが、感染者数はじわじわと増えています。また、日本の場合は、より感染可能性の高い人(症状が出ている人、陽性の人の濃厚接触者、クラスター対象者など)が検査対象であったので、リストに出ている数字よりも数倍の潜在的感染者がいると見た方がいいのではないかと思います。今が次の波の手前にあるのかどうか、今後、1〜2週間の日本の感染者数動向が気になります。
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