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マーシャル大統領選出続報 [2020年01月10日(Fri)]

1/6月曜に行われたマーシャル大統領選出関して、今日1/10付現地マーシャル・アイランズ・ジャーナル紙が詳細を報じていました。

総選挙後、初めての議会では議員間の互選により、国会議長、副議長、大統領が順に選出されます。

議員総数は33。(事前に自分の現職議員の友人からは、彼らは20人前後のブロックを形成しているとの話がありました。)

まず、議長について。

ケーサイ・ノート元大統領が現職のケネス・ケリ氏を議長に推薦、対するハイネ暫定政権側はジョン・シルク大臣がブレンソン・ワセ大臣を議長に推薦。

結果は19対14で現職のケネス・ケリの勝利。

ここでハイネ暫定政権側は過半数に足りない状況であることが分かります。野党側はぶれず、20前後を確保。


次に副議長の選出です。

マイク・カブア大酋長の孫娘で新人議員のキトラン・カブア議員が、同じく新人のピーターソン・ジバス議員を推薦、対するハイネ暫定政権側はデニス・モモタロウ議員がワイズリー・ザカラス議員を推薦します。

結果は20対13で、新人ピーターソン・ジバス議員の勝利。

ちなみにワイズリー・ザカラス議員は、一昨年でしたか、ハイネ大統領の不信任決議の際、最後の段階でハイネ大統領支持に寝返り、16対16で不成立という結果を招いた張本人だそうです。

ハイネ暫定政権側の票が1つ減ったことが気になります。誰かが野党側に移ったようです。

そして最後に、大統領選出。

新人のサンディ・アルフレッド議員(出ました!薬剤師で、夫人も保健医療系ー自分はかつて現地保健関係NGOでお世話になりました。お子さんも優秀です)が、デービッド・カブア議員を推薦、暫定政権側はデービッド・ポール議員がハイネ大統領を推薦。

結果は、20対12、白票1票で、デービッド・カブア議員の勝利。

新政権側は安定多数20人を確保しているようです。ここでもハイネ政権側は1票減らしました。

ーーージャーナル紙の情報ここまで。


マーシャルでは酋長系が大統領になると平民に対する優先度が落ち自由度が下がる、平民が大統領になると規律がなくなるという大まかな傾向が、これまでありました。しかし、その酋長系の中心は変わったので、その傾向は変化するかもしれません。

ハイネ政権側は、船の運行や、ココナツオイルの原料になるコプラの買い付け(離島住民に取り貴重な収入源)、地方への補助金支払いに関して、とても不公平な運用を行っていたと現地の友人は話していました。ある離島では2年以上コプラの買取がなく、原料がダメになり(首都のココナツオイル生産工場では原料が足りないにも関わらず)、地方の警察官の給与も2年以上未払いが続いていました。選挙前には、離島を繋ぐ船の運行経路を強引に変更し、ハイネ大統領が劣勢となっていたアウル島に食料品などの物資を無料で届けたという話もありました。

このような状況にあって、さらに各地の酋長の声を無視したり、米国から金融主権取り戻すとして仮想通貨を導入しようとしたりしていました。これを米国が望むわけもなく、仮想通貨の技術は誰がどこから提供を受けようとしていたのか、背後関係も疑わしい。

台湾関係では、新政権側は、昨年9月のソロモン、キリバスの中国へのスイッチ後に、一早く台湾との関係を継続するとの超党派による決議を推進しました。

米国関係では、ケネス・ケリ議長が昨年12月の地域会議で、「我々は米国との関係を重視する」と公言しました。

コンパクト改定交渉、エネウェタックの核汚染物質保管ドームの問題などはありますが、基本的な傾向は、親米、親台湾と見て良さそうです。

組閣がどうなるか、関心が高まります。
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