今日は思いがけず、トンガの神話と王国の歴史を辿るパイロットツアー的な1日になりました。
間違っているかもしれませんが、知らない人間がツアーに参加して記憶に残ったものを書いていきます。
トンガは約3000年前にはラピタ人が生活していた痕跡が残っているそうです。
ラピタ人が最初に上陸したと言われている海岸
海に入り魚をとる豚くんたち。顔が細い?
口伝であるため、その後の歴史は10世紀まで空白(もしくは神話時代)となるようです。
3柱の原初の神、タンガロア(空)、マウイ(地下)、ヒクレオ(夜)がおり、950年に即位したトンガの最初の王であるAho’eituアホエイトゥは、タンガロアの息子とされています。
そのアホエイトゥの王統Tu’i Tongaは、石のゲート、カレンダーとも言われるHaamongaハアモンガを作った13世紀の王Tu’i tongaを挟み、第39代Laufilitonga (1826-65)まで続きました(現在その家系はノーブル・貴族の地位にある)。
Haamonga
2つ目の系統Tu’i Ha’atakalauaは、1433年、Tu’i Tonga(King of Tonga)系統の24代Kau’ulufonua Fekai の息子であるMo’ungamotu’aが興し、1800年代の19代Mulikiha’ameaまで続きました。
そして3つ目の系統であるTu’i Kanokupoluは、1590年、2つ目の系統のTu’i Ha’atakalauaの6代Mo’ungatongaの息子Ngataが興し、19代Siaosi Tupou Iが1865年に統一して、現在に至るということでした。
Tupou Iには男子の子供がいなかったため、弟が第2代国王Tupou IIに、Tupou Iの長女が第3代国王(女王)Queen Salote Tupou IIIに、サロテ女王の長男がTupou IV、Tupou IVの長男はサモア人と結婚したため継承権をなくし、次男がTupou Vに。Tupou Vには子供がいなかったため、崩御により2012年、Tupou Vの弟が現在の第6代国王Tupou VIとなりました。トゥポウ6世は、Tu’i Kanokupoluの王統としては第24代となります。
現在の皇太子は、トンガ全体の王統の始まりの王、タンガロア神の息子の初代のTu’i tonga王の名前をとり、’Aho’eituと名づけられたそうです。この話を聞いて、感動しました。
その最初の王’Aho’eituが王となった土地はSiaといいSia Complexという遺跡として残っています。
2017.7
今日行ってみると残念ながら全く手入れがされておらず、円形の石積みが確認できませんでした。
Siaコンプレックスは10個前後の円形の石積みが広く平地に配置されており、プレアデス星団と配置が一致するという話もあります。
タンガロアが空の神であることを考えると、何らかの関連性があるようで、好奇心を掻き立てられます。
しかし、この大切な遺跡が管理されていないのはとても残念です。地域密着型ツーリズムを通じて将来世代に継承してほしいと強く願います。