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失礼なことをしてしまった [2024年02月27日(Tue)]

月曜にサモア外務貿易省で、外務次官補と面会しました。
会った瞬間、何か親しみを感じ、相手も10年以上に渡り、こうやって日本人の友人と交流が持てて嬉しいといったことを言ってくれていたのですが、昨年、外貿省で別の人と会ったときにしょっぱい経験をしたので、こちらはガードを固めにしていました。

ただ話し終わって帰るときに、何か胸の奥に懐かしさがあり、でも、じゃあまたと言って自分は帰ってしまいました。

1日半経ち、その人の名前を知っているぞと。

調べると、2012年から2015年、彼女はPIF事務局職員、自分はフィジーの日本大使館の一等書記官で、必死こいてPIF事務局と日本の関係改善に取り組んでいた相手の1人でした。何度も何度も何度も連絡して、一緒に話をしていた相手。共に障害を乗り越えるために戦った仲間。

8〜9年ぶりの再会だったのに、何て失礼なことをしてしまったのだろうと泣きたくなります。ハグすればよかった。今になって懐かしさが込み上げてきます。

でも、今回新しい連絡先を教えてもらったので、きっとこれから新しい関係を作っていけるはず。
サモア!! [2024年02月27日(Tue)]

暑い。湿度があり、暑い。
時よりそよぐ海からの風がありがたい。

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クルーズ船も来ていました。
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転覆
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アートもあり
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タトゥーの意味を知りたい
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そして、今日はようやく昨年8月の若手実務者フォーラムで協力してくれたサモアチームのメンバーに会えました。

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現地食をご馳走になりました。

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オカ、フィジーのココンダとほぼ同じか。フィジーのココンダは酸味が強めで、ここのオカは塩味がしっかりしていてビールに合いました。

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ヤシの葉で編んだカゴにブレッドフルーツの葉っぱを敷いたもの。

タロを主食にしている島ではあまりブレッドフルーツを食べないと思っていましたが、サモアはマーシャルと同じくらい食べます。民家の庭にたいてい1本ブレッドフルーツの木が植えられており、生活に密着しているとのことでした。

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小学3年か4年の子供の頃、本が好きでよく読んでいましたが、ある物語に「パンの木」が出ていて、子供の自分は「パンが木になっているのか?」などと想像を膨らませていたことを思い出します。子供たちにサモアを体験させたら一生の宝になることでしょう。

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マーシャル時代のダンサーとしての血が騒ぐ。20年前のマーシャルでは、サモアのダンスを真似て踊っていました。男はスラップダンス。女性はフィアフィアな感じで、心臓の後ろ側がくすぐられます。

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右からファアフェタイ、レシ、ヴィクトリア。昨年9月にJICAのグローバル〜の日本での修士課程を終えて帰国しましたが、日本が恋しいと言っていました。彼女たちはもっと日本人にサモアに来て欲しいそうです。

サモアは日本人が持つ南の島のイメージに最も近いかもしれません。
サモア! [2024年02月25日(Sun)]

昨晩9時にトンガを出て、オークランド経由で先ほどサモアに着きました。
オークランド便ではトンガのU20ラグビー代表がおり、隣にでっかい若者が座り、3時間、彼が動くたびに圧迫されていました。そのせいか体が痛い。
オークランドでは6時間のレイオーバーでしたが深夜なのでホテルで1泊。朝6時過ぎにホテルを出て、アピア便。

この頃わかってきたのは、離陸時が最も睡眠に入りやすいということ。そこで、15分でも30分でも寝ることで多少、体が回復します。


今回のNZ航空の機材はボーイング787でしたが、8〜9割埋まっていました。乗客の7割以上がサモアパスポートの人。NZパスの人でも見た目はサモアの人っぽいので、親戚に会いに来たとかなのかもしれません。

ちなみに自分のパスポートは10年ものの9年目。ページを増やしていますが、現在ビザの部分が31ページ目。そのため、最近、行くところ行くところ、入管で質問されることが多くなりました。良いのか悪いのか。

それで、サモアですが、暑い。ものすごく暑い。日差しが強い。思い起こせば、トンガは涼しかった。

トンガで会ったSPTOのコッカー事務局長は、フィジーがすごく暑いと言っていましたが、その意味が分かった気がします。

NZオークランドが南緯41度、トンガのヌクアロファが南緯21度、ここサモアのアピアが南緯13.5度。かなり赤道に近い。

そういえば、先日トンガの非常事態管理室で会議を行った際、2年前のフンガトンガ・フンガハアパイの噴火が地球の軌道に影響を与え、それが気候変動をさらに進めているという話がありました。

ただ、サモアが暑いのは、夏のせいだと思います。
角南理事長、サモア国立大学で講演! [2023年10月29日(Sun)]

昨日、10月28日土曜日、サモア訪問中の笹川平和財団角南理事長が、サモア国立大学で講演を行いました。
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角南理事長

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サモア国立大学からは、アモサ学長、デズモンド副学長、他、20数名。千田特命全権大使にもご参加いただきました。10年ほど前に、日本で留学生として勉強していたエドナさん(現在上級講師)も参加されました。

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テーマは科学アカデミーに関するもので、たとえば科学者と政策決定者との関係、科学と外交など、実際の事例を含めた話が共有されました。

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アモサ学長

その後、参加者との意見交換が行われましたが、サモア国立大学は先日科学アカデミー会議を開催したばかりであり、また参加者を広げなかったことで焦点がぶれず一貫性のある内容となりました。

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先日のアカデミー会議は第一回目であったため、踏み込めなかった部分がありますが、この講演でその部分が補完されたように思います。
桜? [2023年10月27日(Fri)]

まだサモアにいます。
今日はアテンド業務を行いましたが、途中でこの木を見つけました。

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桜?

そんなわけないでしょうが、色といい咲き方といい、枝の張り出し方といい見事だったので、写真を撮りに戻りました。

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パラオではフレームトゥリーを南洋ザクラと呼んでいたそうですが、この木はまさに桜に見えます。
アファさん [2023年09月12日(Tue)]

サモアのアピアからオークランドに向かう機内でのこと。右側に座っている人と、自分の左側に立っている人が、自分を挟んでずっと大きめの声で話しており、だんだんイライラしてきました。
やっと話が終わり、左に立っていた人が「日本人?」と聞くので、話し始めると、今度は自分とその人が大きな声で話を続けることに。

中部大学と春日丘高校?でラグビーのヘッドコーチをしていたアファ・ハニパリさんでした。現在の日本代表キャプテン姫野選手が高校の時の教え子だということで、たくさんラグビーワールドカップの話をしてしまいました。

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奥さんは愛知在住で、来年には日本に戻りたいとのことで、日本での再会を誓う。


しかし、オークランド空港の税関を抜けるのに1時間以上かかりました。国内乗り継ぎの場合は乗り継ぎ2時間はあったほうが安全そうです。窓口も多いし、さくさく進んでいるように見えるけれども、イミグレと同様に一人一人しっかり聞き取りをするので時間がかかるようです。

サモアではなんでスッキリした印象があるのか気になっていました。

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気づいたのは家の周りできちんと草刈りがされ、パンの木がただ生えているのではなく、その周りも綺麗にされていて木が丁寧に育てられているということ。土地の広さの違いかもしれませんが、マーシャルでのごちゃごちゃ感とは違いがあります。
サモア総選挙結果 [2021年04月19日(Mon)]

先日実施されたサモアの総選挙の公式結果が出ました。

https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/440662/samoa-election-savai-i-votes-for-change-as-top-parties-tied

51議席中、与党HRPP(人権保護党)と元副首相(女性)が率いる新野党FAST党が25議席で同数、サバイイ選出の無所属1名が鍵を握る結果となりました。

個人的には、サモアは伝統社会が強く残り、社会的に固く、被選挙権もマタイという伝統的酋長のタイトルを持つ者だけに与えられるという限定的な民主主義の社会という印象があります。

過去1〜2年、サモア関連の報道を横目に見ていましたが、22年間その座にあるトゥイラエパ首相に対する暗殺未遂事件、憲法改正の動き、副首相の離脱、メディア規制、住民の抗議活動、暗殺未遂犯に対するあまり厳しくない反応、このようなものが頭に浮かびます。

2016年の選挙では、全50議席中、与党HRPPが35議席、野党2議席、無所属13議席という結果となり、のちに無所属議員12名が与党に合流しました。結果、45議席を超える圧倒的勢力でトゥイラエパ首相の下で政治が行われてきました。

自分の現地で感じたものでは、人口の9割を占める平民はあまり声を上げられないという社会的硬さでした。在外のサモア人は恐らく、その硬さから解放されています。


今回、25対25、さまざまな動きが水面下でなされていると考えられ、最終的に次の政権がどうなるのかはまだ分かりません。しかし、サモアの人々が、変化を求める意思を示したということは明らかです。
サモア外交活発化! [2020年03月12日(Thu)]

新型コロナで悶々とする中、明るいニュース。
サモアで外交関係が拡大・活発化しています。

サモアの駐フィジー大使の任命をトゥイラエパ首相が、現地ラジオ番組で発表しました。

任命されたのは、15年以上米国で活動していたAli'io'aiga Feturi Elisara駐米大使兼国連大使。サモアの本気度がうかがえます。ちなみに昨年11月にPIDF事務局長に就任したソロ・マラ大使も米国に長くいた方なので、サモアとフィジーの関係が面白くなりそうです。

フィジーとサモアは、伝統的にライバル関係にありますが、特に2006年12月のバイニマラマ軍司令官(当時、現首相)によるフィジー無血クーデター以降、サモアは民主化を求める立場でフィジーと対立、特にフィジーのバイニマラマ首相とサモアのトゥイラエパ首相は、感情的ともいえる対立があり、メディアを介したののしり合いに近い状況がありました。


これは無意識の結果かもしれませんが、例えば2015年5月の第7回太平洋・島サミットでは、日本の外務省が特に意図せず、トゥイラエパ首相とバイニマラマ首相が隣り合う配席をしました(フィジー首相の参加は2006年以来)。当時太平洋島嶼地域のメディアはこれを面白がって取り上げましたが、個人的には日本の外務省のヒットだと思います。平和国家日本らしい。

2018年5月の第8回太平洋・島サミットでは、共同議長がサモアのトゥイラエパ首相ということで、人づてにですが、バイニマラマ首相がトゥイラエパ首相が仕切る会議には出たくないという話があったが、最終的に安倍総理の顔を立てるということでバイニマラマ首相も出席したという噂がながれていました。少なくとも表面的には何ら意図せずも、日本だからこそ実現したのかもしれません。

少なくとも、日本では、数度、バイニマラマ首相とトゥイラエパ首相が直接顔を合わせたということになります。

そして2018年8月、当時PIF議長国であったサモアのトゥイラエパ首相がフィジーを訪問した結果、バイニマラマ首相と歴史的な和解が成立し、両国の関係が一気に改善しました。経済的にも両者にメリットがあります。その後9月のナウルでのPIF総会にはバイニマラマ首相は参加しませんでしたが、昨年8月のツバルでのPIF総会にはフィジーとしては2006年以来でしたか、バイニマラマ首相としては初めて、PIF総会に出席し、フィジーが完全にPIFの枠組みに復帰しました。

そういえば、フィジーでもサモアでも、英国、豪州、NZの大使は、高等弁務官(High Commissioner)ですが、フィジーとサモアの間ではAmbassadorなんですね。


また、「アピア(サモア)に初の英国高等弁務官事務所(大使館)が開館された」そうです(サモアオブザーバー紙 3/9付)

2018年4月、英国政府がロンドン・コモンウェルス会議の際に表明した高等弁務官事務所増設計画(10増やす)の一つになります。

サモアのアピアには、地域環境機関SPREP事務局、国連機関地域事務所(UNESCO、FAOなど)があります。英国政府は、気候変動問題や環境問題に積極的に関わっている印象です。

英国外交団は高等弁務官(大使)と9名の外交官で構成されているそうですが、アピアでのHC事務所建設が遅延したため、在アピア豪州高等弁務官事務所の一角を間借りしていたそうです。そういう関係性にあるのだなあと、ちょっとおもしろい。

また、その記事の中には、サモアが2022年のコモンウェルス会議をホストすると記載されています。間違いなく、今後2〜3年の間に、英国の太平洋島嶼地域におけるプレゼンスが高まるでしょう。上手くいくといいですね。
サモアで麻疹が広がる [2019年12月04日(Wed)]

11月中旬には現地で報道されていましたが、サモアで麻疹の流行が依然として拡大しているようです。死者はすでに50名を超えているとのこと。ジカ熱やデング熱の比ではありません。


日本、ミクロネシア連邦を含む、多くの国々が援助や義援金を送っていますが、ニュースを見るとまだ収束には時間がかかるのでしょうか。

自分は専門家ではないので、迂闊なことはかけませんが、仮に国民約20万人の多くに免疫がない場合、全体に感染が広がったのちに収束するのでしょうか。

サモアの皆さんのことがとても心配です。
サモア! [2018年09月30日(Sun)]

1年少しぶりのサモアに来ました。時差+4時間、明日10/1からは+5時間になります。
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午前1時に起きて、仕事をしていたので、6時から早めの朝食(デトックス・ウォーター含む)。

これまでいくつかの島嶼国をまわってきましたが、おそらくサモアが最も日本人がイメージする南の島に近いのではないかと思います。

経済も、数字は見ていませんが、昨年より伸びているのではないでしょうか。民間経済に活気が感じられます。

昨年は、サモアが持つ伝統社会の縛りによる、不自由さと固さが経済に影響しているように思われましたが、首都と村落を分けて考えれば、バランスが取れているように思われます。

伝統社会の縛りは、サモアと人々の良さを形作る基盤にあり、ポリネシアの南の島の明るく穏やかなところと社会の落ち着きに繋がっているのかもしれません。

土地が多く、タロやキャッサバを食べる土地ではパンの実はあまり食べないだろうと思っていましたが、よく見ると村落にはたくさんパンの実の木が植えられています。そして葉っぱが多い。

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ストローは紙製を使っています。

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サモアの経済成長には、中国の民間部門が大きく貢献しているのでしょう。サモアにとっては中国はなくてはならないパートナーに違いありません。

数億の投資をする外国人はサモア市民権を取りやすくなる法令がありますが、日本人でそこまでしてサモア市民権を得ようとする人はあまりいないでしょうし、規模も利幅も小さな事業には、わざわざこんなに遠くまで来て、人生をかけようとする人もあまりいないでしょう。

同じ土俵では戦えないなあと思います。
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