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セントルシア、西回り [2025年04月19日(Sat)]

今日は午後のフライトなので、早めに宿を出て、西回りで空港に向かいました。
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パイレーツオブカリビアンのロケ地らしい。外国のVIPの家もあるそう。

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バナナプランテーション

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漁業の村

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大西洋側よりも雰囲気が良い印象

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プチとグロのピトン山、硫黄の村

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ダイヤモンドフォール、硫黄の匂い

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活火山の証、200年周期で噴火しているそうで、前回が1760年代だとか。近隣の村出身のローカルガイドに案内してもらいました。

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40年前に現地ガイドのガブリエルが踏み抜き、沸騰する泉に落ちた穴で、ガブリエルの穴と言われているそう。ガブリエルは今も生きているそうです。


最後に大西洋側に向かい、サルガッソー。
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4年以上、海藻サルガッソーが大量に漂着しているそうで、現地の人は西アフリカからだと言っていました。

これは発生源がなんとかならないと終わらない問題だと思います。

現地の人はたくましく、農業用の肥料に使ったり、漁業をやめて農業に転向し、大成功を収めた人もいるそうです。コントロールできない状況を逆手にとる強かさは、コロナ禍の時代を思い起こさせます。


そして、午後9時過ぎに経由地につき、先ほど宿のジムで少し走りました。

10日ほど前に、パラオで痛風の発作が出て、札幌で悪化するか回復に向かうかの境目。幸運にも回復に向かったものの、運動を控えながらのセントルシア出張でした。

それでもう大丈夫だと思い、ゆっくりペースで20分だけのつもりでしたが1時間行けました。今の運動が2週間後の体調に繋がります。やれるときにやれることをやるのが大事。
きっと良い感じ [2025年04月18日(Fri)]

時差の影響で昨晩早めに寝てしまい、午前3時前に目が覚めてしまいました。
携帯をみると着信あり。

笹川会長と話しました。
会長の声を聞くと元気が出ます。
疲れが一気に吹っ飛びました。

たまたまのタイミングでしたが、自分がカリブ地域にいるときにお話しできたのは、おそらく方向性が間違っていないということだと思います。動いて正解。
セントルシア、坂道多し [2025年04月18日(Fri)]

今日4/17は、ランチを摂る時間もなく朝から夕方まで、ミーティングと移動が続きました。
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今朝も同じ場所に虹

最初が外務省(Ministry of External Affairs, International Trade, Civil Aviation and Diaspora Affairs)で副次官らと意見交換。

外務省は観光客が多いカストリーズから離れたデナラウのような場所ロドニーベイにあり、故に台湾大使館もここにあるのだとわかりました。ただ他の政府機関はカストリーズにあります。

カストリーズからは10キロ弱ですが、道路が混むので片道30分程度かかります。頼んだドライバーがショートカットだといって急な坂道を登り降りするルートを飛ばして25分くらい。セントルシア、坂道多し。

事前の連絡ではあまり関心が無さそうでしたが、話してみると結構深い内容になりました。


その次がカストリーズ市内にある東カリブ諸国機構(OECS)。

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初めて会った人たちですが、同じ仕事人気質なのか、どんどん率直にアイデアを出し合うようになり、話が弾みました。

事前の連絡ではあまり関心がない様子だったのに、30分の予定が90分に。

そして最後に台湾大使館。

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女性がスー大使、男性がICDF所長のダニエル

ここも30分のはずが90分に。
大使には3日間で良くここまで調べたね、と褒められました。

今日の会議で一貫していたのは、例えば、気候変動だとかブルーエコノミーだとかの表面をなぞるのではなく、垂直方向に実際の特定の課題に対してアプローチするのだという意識でした。おそらく、それ故に、相手からも興味深い話を聞くことができたのだと思います。

最後、ドライバーがビーチを見せてくれました。

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初めてカリブ海の水を触りました。

宿題がたくさんできてしまったので、帰国してからますます忙しくなりそうです。いや、なるに違いない。
セントルシア、一歩前進 [2025年04月17日(Thu)]

今日は今後の活動を想定したいくつかの場所の確認の他、サー・アーサー・ルイス・コミュニティ・カレッジで、学長、副学長と意見交換を行いました。
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真ん中が学長のDr. Madgerie Jameson-Charles

大学名となっているSir William Arthur Lewisはカストリーズ出身のノーベル経済科学賞受賞者(1979年)です。

意見交換の内容は大変面白く、いくつか考えが繋がり、今後の取り組みについてまた一歩前進しました。

私は太平洋島嶼国に20年以上関わっていますが、外国人としての客観性を維持することを意識しています。誤解を恐れずに書くと、かわいそうなどと思うことはないし、助けてあげようという感覚もありません。

かわいそうなどと思うことはないし、助けてあげようという感覚はありませんが、彼らを見下したり馬鹿にしたりする言動や態度には強い怒りと拒否感があります。

外の人間としての感覚を維持しつつ現地の人々の視点をできる限り肌感覚で理解して、彼らと同じ目線で課題を解決できるよう共に考え取り組むという感覚です。島嶼国系日本人という感じかも知れません。

自分の最初の外国は協力隊でのザンビア、任国外旅行でマラウィ、ジンバブエに行きました。太平洋島嶼国に関わったのちでも、超短期隊員でセネガル、JICA専門家研修でフィリピンに滞在し、太平洋島嶼国だけの視点に埋もれないようにしてきました。

今回、セントルシアを知ることで太平洋島嶼国をまた知ることができます。

セントルシアは、経済レベルも社会の安定感もパラオ、クック諸島に近く、人もおだやかな印象です。もっと厳しい環境の国を選ぶ方が良いのかも知れませんが、現地に長期滞在できず現地にほとんど伝手がない中で、短時間で最初の一歩を踏み出すには適していると思います。

明確には本年度からグローバルシナジー効果の促進を目指すプロジェクトを立ち上げました。日本人の私でさえ多くの気づきが得られるので、地域間交流を実現できれば、関わる人ひとりひとりに何かが起こるはずです。

自分は今、さまざまな政府機関がある首都カストリーズの街中に近いところに滞在していますが、今日ひょんなことから在外公館的な事務所や台湾大使館が10キロほど離れた観光客が8割というような場所にあることを知りました。フィジーで言えばデナラウのような場所です。
セントルシア、カストリーズ [2025年04月16日(Wed)]

今朝の2時〜3時半のワークショップは、インド、スリランカ、モルジブ、セーシェルなどから研究者が参加し、とても興味深くあっという間に終わってしまいました。
モデレーターはイスラム研究員。牧野所長も参加しました。イスラムさんに任せて良いというすごい安心感。
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ホテルのネット環境が不安定で、PCよりもスマホのローミングの方を主に使いました。

2時間ほど仮眠し、朝食。

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正面に虹。虹は約束の象徴。

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小鳥

あまり比べないようにしていますが、セントルシアは先住民がいないことを除けば、バヌアツ、ソロモン、フィジーを訪問したことがある人であれば、違和感なく過ごせると思います。

人口は18.5万人で、通貨は東カリブドルがありますが、米ドルを使うことができ、米ドルの方が好まれます。1人あたりのGNIは約1万3000ドルで高中所得国、もうすぐOECD-DACのODA被援助国リスト卒業レベル(高所得国)です。

太平洋島嶼国ではクックが既に卒業、来年1月にはナウルが卒業予定。セントルシアはクックやナウルの人口の15倍ほどで一人当たり所得は同等です。ちなみにカリブではアンティグア・バーブーダ、セントクリストファー・ネイビスは卒業国。

事前に聞いていた話では、首都カストリーズは小さいので、各オフィスは歩ける範囲だということでしたが、嘘です。やはり実際に現地に来ないとわからないことが多い。

電話の国番号は+1。基盤は英国系ですが、周辺国も+1が多く、国の米ドルが使われていることからも米国圏だという印象です。観光客も米国の人が結構います。

急いでタクシーを呼んで、3か所で会議を行いました。

ゴミ問題に関して廃棄物管理局、災害管理について緊急事態管理局、気候変動と海洋ガバナンスに関して持続可能な開発エネルギー科学技術省。

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緊急事態管理局長のキーシャと。昨年11月のフィジーでの気候レジリエンス会議以来。約束を果たすことができました。

ちょっと気になったのは、最近カリブ海諸国で通常よりも地震が多いと言っていたこと。何か蠢いているような感じと。

持続可能な開発エネルギー科学技術省での会議では、ほぼワークショップ状態で、急にモデレーター役となりましたが、現地課題について深掘りすることができ大変勉強になりました。

やはり直接話すことで理解が深まります。正直なところ、これまで聞いていた話と全然違う。人から聞いていた内容は表面をなぞるようなものばかりで、垂直方向の実際の現地課題に届いておらず、故に自分としては興味が湧きませんでした。

詳細は書けませんが、今日一日で、かなり前に進むことができました。来た甲斐がありました。
セントルシア [2025年04月15日(Tue)]

4/13朝、札幌を出て羽田経由で4/13夕刻トロント着。日付変更線を跨いでいるのでややこしいですが、今朝6時に宿を出て9時台のフライトに乗り、午後3時過ぎ、サカナクションの新宝島を聴きながらセントルシアに着きました。
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同僚のためにも、地ならしをしたいと考え、1人で来てみました。

空港から首都カストリーズまで車で約1時間20分。途中大西洋岸で海藻のサルガッソーの漂着が大きな問題になっていることを確認しました。

一休みし、このあと午前2時からはインド洋島嶼国の方々とオンライン会議に出て、9時から当地での会議が始まります。