• もっと見る

« マーシャル | Main | フィジー»
プロフィール

塩澤 英之さんの画像
塩澤 英之
プロフィール
ブログ
最新記事
<< 2025年05月 >>
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
カテゴリアーカイブ
検索
検索語句
RSS取得
https://blog.canpan.info/spinf_shio/index1_0.rdf
https://blog.canpan.info/spinf_shio/index2_0.xml
シミナFSM大統領・笹川会長会談 [2025年03月20日(Thu)]

3/18、シミナ・ミクロネシア連邦大統領閣下がバカランド司法長官、フリッツ駐日大使らと日本財団を訪問され、笹川会長、南里笹川保健財団理事長と会談されました。
0_IMG_6634.jpeg
攻撃ではなく自らを守る強さの象徴として

2_IMG_6640-1f7c8.jpeg
ミクロネシア連邦におけるハンセン病制圧に向けて、左から、南里笹川保健財団理事長、シミナ大統領、笹川会長

1_IMG_6637.jpeg
自分はバカランド司法長官と

バカランド司法長官とは、この2年の間、ポンペイで3回、日本で3回ほど会っています。法律の専門家であり、海洋管理に関する内容など、お会いして話すたびに大変勉強になります。


実は、2018年ごろ、7〜8年ぶりにポンペイを訪問した際、私が財団を離れてフィジーにいた時期(2012-15)に、過去の関係者の言動や行動によりミクロネシア連邦と笹川平和財団の関係がギクシャクしていたことを知りました。その話を現地で聞き大変ゾッとし、血の気が引いたことを覚えています。

その後、自分としては我々がしっかり現地の話を聞き、現地を理解し、行動する組織であることを見せることで、信頼回復に繋げるというのが隠れた目標の1つでした。

昨日3/19のミクロネシア連邦大使館主催のシミナ大統領訪日記念レセプションが都内で開催されました。

0_IMG_6649.jpeg
フリッツ大使

1_IMG_6651.jpeg
シミナ大統領

2_IMG_6653.jpeg
生稲外務大臣政務官

3_IMG_6654.jpeg
古屋先生・日本・ミクロネシア連邦友好議員連盟会長

私も参加させていただきましたが、その際大統領がスピーチで、日本政府、JICA、OFCFに続き、最後に笹川平和財団の名前を出していただけました。心の中で号泣。

漸くこの数年の厳しかった状況を乗り越えられたように思います。特にこの2年、海上保安庁モバイルコーポレーションチームの皆さんが、初めての難しい条件にも関わらず、現地を訪問され良い人的関係を作りながら現地訓練を実施していただけたことが、大きく影響しています。あらためて感謝いたします。

我々ができることには限りがありますが、今後さらに日本・ミクロネシア連邦関係、日本・ミクロネシア3国(米国自由連合国)関係の強化に貢献していければと思います。
羽田〜グアム便キャンセル(10/15) [2024年10月17日(Thu)]

今回、10/15-19の日程でミクロネシア連邦ポンペイ州出張を予定していました。UA便で、ルートは、10/15深夜発で羽田〜グアム、4時間空港待機、10/16グアム〜ポンペイ。

ところが、10/15夕刻、羽田に向かっているときに、スマホアプリにキャンセルの表示があり、中止。グアム〜ポンペイ便に間に合う代替便はないため出張をキャンセルしました。

前後の日程に余裕があれば、2日遅れで現地に入ることはできましたが、日程が詰まっているためそういった余裕はなく、代替出張もなし。今回のミッションは中止。

機材関連の理由だったようですが、フライトのキャンセルというのは何年も記憶にありません。しかも、天候のせいではなかったので予測不可能。羽田便は仕事で使うにはリスクがあるのかも知れません。今回、日本での仕事時間を確保できるため、羽田便(しかも深夜便)は都合がよく、これを選んだのですが、今後、仕事の場合は成田便にした方がよさそうです。

ただ、おかげで、日本でじっくり仕事ができる時間が増え、昨日、今日と在宅で仕事しています。体もいっぱいいっぱいだったのですが、思いがけず余裕ができたので、かえって助かっています。

ポンペイとの仕事についても、現地関係者とはやり取りができており、今回得ようとしていた最低限の成果は達成できそう。
祭壇の上、ポンペイ [2024年08月18日(Sun)]

先週金曜日、ポンペイ観光局のククリンが、ポンペイという名前は、pohn=upon, pei=altarを意味すると教えてくれました。
祭壇の上とでも訳せば良いのか。祭壇はナンマドール遺跡のこと。

言い伝えでは、まずナンマドールが作られ、その後、ポンペイ島の5つの地区(現在の地方自治体でコロニア除く)が作られ、それぞれにナンマルキ(伝統的首長)が置かれたとのこと。ナンマドール遺跡がポンペイ島全体に関わるものであるというのは新しい発見でした。

その5つの地区の一つソケース。陸続きだと思っていたら島。ソケース島。

7F2CB92F-43AC-4CC5-9783-06494051AE5B.jpeg
5C8C09F2-A1C0-4701-9B63-00457DC3A69A.jpeg

6B0941C7-FC19-4C87-8FFF-2EEFB02273A5.jpeg

D137BF37-220A-4BB0-8D8C-CAC72A407569.jpeg
!!

9D52D940-9D27-493E-A451-7A15E9E9663A.jpeg
!!!

見事な玄武岩柱状節理。これだけで半日過ごせます。

言い伝えではここから岩が切り出され、ナンマドール遺跡が作られたとのこと。岩の運搬方法は巨人だとか岩が自分で飛んで行っただとか伝えられているそうですが、おそらく何人もの人々が力を合わせゆっくり時間をかけて海上ルートで運ばれたのでしょう。

↓2年前の写真
6B20C226-AEF5-4DEA-B9A8-E29DE59AAEC0.jpeg

ABB8CB04-241C-4A92-AD7D-CEC309503B20.jpeg

8F415448-969B-4099-B5A0-02FBAF0DBA10.jpeg

太さの違いを含め、安定した構造になるよう技術が伝えられていたのでしょう。

このナンマドール遺跡。西暦500年ごろから1500年ごろの間に作られたとのことですが、現在水面下にあるところにも構造物らしきものがあるのだとか。そうであれば海面が数メートル低い時代まで遡っても良いような。

最近、米国の支援で、LiDAR調査が行われたそうです。陸地に何らかの構造物の痕跡が見つかるかどうか、分析結果が楽しみです。

他にも浦島太郎伝説が繋がっていたり、数十年前、ある洞窟で行方不明になった女性が2年後に洞窟から現れ日本に行っていたという、日本に繋がる洞窟伝説など、面白い話もあります。

ポンペイは、派手さはないのですが、深みがある。

*追記
今朝、ポンペイ州観光局で確認したところ、ソケース島の玄武岩が、ナンマドール遺跡に使われたと確認されていない、なぜなら島のあちこちに柱状節理があるから、とのこと。

運び方にはマジックが使われたという話は伝わっているそう。

また、ナンマドール遺跡から続く水面下には、道があるのは本当だそうで、謎だらけ。
ポンペイ州観光 [2024年08月16日(Fri)]

本日8月16日、ポンペイ州議会でのブリーフィングの後、ポンペイ観光局のチーフ・ツーリズム、ククリン・ギャレン氏とマーク・コストカ氏と話し合った。

ククリンさんとの話し合いは、地域密着型ツーリズム笹川モデルをどのようにスタートさせるかというもので、4時間ほど続いた。

33F976B0-CAF8-426B-9B40-87A6CFF69091.jpeg

ポンペイ州には15回以上訪れているが、今日初めて知った面白い話がたくさんあった。興味深いことがたくさんある。

私たちは実施計画のマイルストーンを共有し、彼らの目標のために協力することに合意した。

(SNSの機械訳)

前回の訪問が5月、7月下旬の予定延期となり、今回訪問しました。3月のサイパンでのPATA会議でプレゼンした後に、参加していたエドワード州議員の熱い要請を受けて5月、そして8月とフォローを行ったところ、着実に一歩一歩前進できたと思います。

遺跡も戦跡も神話も伝承も伝統的習慣も魅力的で、将来世代に残していきたいものがたくさんあることがわかりました。ポンペイには2010年以来15回以上来ていますが、今日は新しい発見がいくつもありました。

例えば、細くなった月とその近くに星があるときの言い伝え。晴れた日の雨の意味。お葬式の時のタブーと4日間。ヤムいもとパンの実の儀式。ナンマドールに関するさまざまな伝承。

こういった刺激、好奇心をくすぐられる感じがあるとやる気が湧いてきます。

次の実践活動のためにすぐに再訪したいと思わせてくれる1日でした。
ポンペイ到着 [2024年08月15日(Thu)]

今朝マジュロを出て、午後にミクロネシア連邦ポンペイ州に到着しました。
足は、痛む場所の中心がまた移動し(5カ所目)、新たなピークに向かっている状況で、今朝は痛みで目が覚めました。

足を引きずりながら、ポンペイに予定通り到着。SIMカードを購入し(eSIMもある!)、水を求めてスーパーへ。

スーパーでは、なんと!アルカリイオン水がたっぷりありました。命の水。

61F41619-30E3-4655-8DEB-247D2E52BD25.jpeg

きっと自分と同じ悩みの人がたくさんいるのでしょう。本当にありがたい。

薬も効いて、少し調子が良くなり、アポもだいぶ取れました。
ミクロネシア連邦外務省訪問 [2023年07月14日(Fri)]

7/14、当地日本大使館の道上大使、水内参事官、猪俣専門調査員の寛大なご支援をいただき、ミクロネシア連邦外務省で笹川名誉会長と角南理事長の親書を手交することができました。日本大使館の皆さんに感謝するとともに、忙しい中、会議を設定していただいた外務省に感謝します。
6F2CF62C-EA09-44A0-BFC5-F94013E29F1A.jpeg
カルビン副大臣補と

71E56C9C-B27F-412E-BE4A-F9051D87BADF.jpeg
皆さんと

10年ほど前、自分が直接関与していない、少なくとも自分が笹川平和財団に戻る前の問題により発生した不具合を解消する第一歩を踏むことができたと思います。ただ、ここからの取り組みが一層大事になります。

A8B44175-CFB0-4B0E-A212-4E5069059D27.jpeg
レインボーネシア健在

10数年前は頻繁に訪れていましたが、個人的には、今、少しずつポンペイでの感覚を取り戻しつつあります。

今日の夕刻、偶然パニュエロ前大統領にお会いしました。とても元気で活き活きとしており、まだまだ老け込む歳ではありません。日本にとってとても大切な方であることは変わらないと思います。
ミクロネシア連邦海上保安 [2023年07月14日(Fri)]

昨日の洗礼を経て、今日は万事順調に進みました。ミクロネシア連邦警察Maritime Wing.
現在、司令官が出張で不在であったため、パウリノさん、フィオナさんと話をしました。初対面。

8D3829B7-C81C-4CAA-9156-1A1C40AD3AC1.jpeg
さっきまでニコニコしていたのに、写真を撮ると仏頂面

日本でのJICA研修で学んできた内容や、豪州、日本政府、米国の支援などの話があり、こちらからも情報を共有しました。今後に繋がることを期待しています。

少しずつ、かつて何度もミクロネシア連邦に来ていた時の感覚を思い出してきました。

その国に入ってから、いかに早く感覚を馴染ませることができるかが大事で、その馴染むレベルによって自分の反応が変わることを思い出しました。しばらく離れていると時間がかかります。住んで仕事をしている感覚に近づけるのが理想的。
ミクロネシア連邦ポンペイ [2023年07月14日(Fri)]

7/13、マジュロからポンペイに入りました。今日はプチトラブルの連続で、忍耐力を試された1日でした。
マジュロでホテルから空港まで頼んでいた車が来ず、連絡も取れない(でも何とかした)

ポンペイ到着前に機内で入国カードが渡されず、降機後に書くことになり足止め(2時間後に会議予定なので、時間ロスは避けたかった)

入国後、ホテルからの迎えが来ておらず、1人取り残される(何年か前にも別のホテルで迎えが来なかったことがあり、またか、と)。電話もネットも使えないので空港警備の人に連絡を取ってもらい、40分後に時間を間違えたと迎えが到着。

ホテル到着後、ネットが繋がらず、メールの確認も不可。とりあえず、予定していた会議に向かう

時間どおり到着も指名されていた2人が不在。メールが確認できないが、仕方なく高額だがローミングを試みる。

24時間定額プラン
43969A4D-6E95-4E58-8077-88D233495458.jpeg
フロッピーの時代か!

こんなの秒で終了。メールのタイトルだけは確認できたが、会議相手からの連絡はなし。その後、電話で翌朝に再設定完了。

東京暮らしが長くなり、島の洗礼を受けているのだと、これら全て怒ることなく耐えることができました。

83A06A23-F50E-467C-BC56-D7B3BAAB4DDA.jpeg
ABC562F6-57C9-40D1-9BD9-E9FB3A1D9C7C.jpeg
この景色に救われた

良いこともあり、1つはこちらの日本大使館の皆さんに大変助けていただいています。助けがなければ終わっていました。

また、宿の人たちが馴染みになり、冗談が言える関係ができ、癒されました。

他にも、日本から興味深い会議の連絡やパラオからも会議の要望が届きました。

23415786-3CFC-48F6-AC8E-F8AD369574C0.jpeg
これを見てあの音楽が流れる人は昭和の人

ただ、頭痛が酷い。朝食を逃し、機内食もなく、午後6時前にようやく今日初めての食事をとり、泥のように眠ってしまいました。

今、午前3時。また寝ます。
日・ミクロネシア首脳会談 共同声明 [2023年02月03日(Fri)]

昨日、日・ミクロネシア首脳会談が行われました。

https://www.mofa.go.jp/mofaj/a_o/ocn/fm/page3_003610.html

すべて重要な内容が述べられていますが、特にALPS処理水については8で次のとおり述べられています。

「岸田総理大臣から、PALM9での約束のとおり、ALPS処理水の海洋放出は、環境及び人の健康に害がないことを確保した上で実施されること、また、日本は、引き続き、IAEAのレビューを受けつつ、太平洋島嶼国・地域に対し、高い透明性をもって科学的根拠に基づく説明を誠実に行っていくことを説明しました。これに対し、パニュエロ大統領から、道上駐ミクロネシア日本国大使によるALPS処理水に関する透明性ある説明について個人的な感謝をお伝えする、この複雑な問題に対するミクロネシア連邦の理解に極めて有益であった、ミクロネシア連邦が、以前に国連総会で述べたほどの恐れや懸念はもはや有していない、こうした説明によって、我々が共有する海洋資産及び資源を傷つけないという日本の意図と技術力へのより深い信頼を今や有している旨述べました。」(下線はこちらで追記)

道上駐ミクロネシア大使がどれだけ丁寧に粘り強く現地で説明を続けていたのか。その一端を伺ったことがありますが、堂々と丁寧にわかりやすく、何度も何度も説明を続けられたのだと思います。まさにプロの外交というものを教えていただいた思いです。

感動しました。

来週、ALPS処理水に関してPIF事務局チームが来日する予定です。
臨時ポンペイ地域密着型エコツアー11/19(2) [2022年11月19日(Sat)]

その後、名前を忘れてしまいましたが、ある村の集まりに参加させていただきました。
DC63F021-9DB5-4D99-8D17-670B2ACC6D64.jpeg
A5D737A0-1B33-4559-B0D2-49E112D5AB58.jpeg
B95EE601-C06B-4021-A99D-E9F66ECCEE6A.jpeg
9C02ECA0-A1CD-4850-953D-2825061F5F4B.jpeg

サカオはネットリとして、濃く、すぐにベロが痺れます。濃さで言えば、フィジーのカバの15倍、バヌアツカバの1.5倍、トンガの10倍といったところ。

しかし、フレッシュなこともあるのか、抜けがよく、効果が収まるとスッキリ。takimaiに近いかも。

その他にもいくつも場所を教えてもらい、即席ですが、まさに終日の地域密着型エコツアーとなりました。

ナンマドールは観光利用が適切にされる必要があると思います。熊野古道では適切に利用することで、放置されて木々など自然の影響で崩壊しないように維持管理されています。

ナンマドールはマングローブなどの植物が放置されているため、このままでは、いずれ遺跡の崩壊につながると思います。
| 次へ