今日もマジュロ。
あの音楽が脳内再生されるのは昭和の人
昨日書いた台湾によるオーストロネシアフォーラムは明日が初日とのこと。
文化担当閣僚クラスフォーラムとのこと。
参加国・地域は、台湾の他に、マーシャル、パラオ、ナウル、ツバル、パプアニューギニア、フィリピン、インドネシア、マレーシア、米、豪、NZ、ハワイ、グアム、北マリアナ。興味深い枠組みです。
今日は4件対面の会議がありました。ハイライトは15〜6年前からの友人で2019年以来の海洋資源局(MIMRA)のフローレンス。
フローレンス、ベネディクトと。
自分が実際に現地の人たちと現地で直接活動しているのは海上保安と地域密着型エコツーリズムですが、フローレンスと話をしてマーシャルにおける全体像が見えてきました。
驚いたのが10数年前、自分がマーシャルから離れた頃にまとめられた国の将来ビジョンがあるのですが、それに基づきこの3〜4年でさまざまな政府部門やNGOが具体的な活動を進めてきていること。世銀、SPC、UNDP、米豪NZ日本台湾も、結果的にかもしれませんがそのビジョンに沿った協力を行っています。
マーシャルでは10年前がそんなに昔ではないといった時間の流れというか感覚がありますが、それが良い意味で将来ビジョンに命を吹き込んだようです。
海保に関しても地域密着型エコツーリズムに関しても基盤となる現地の構造がパラオとは異なりますが、人の気質の違いによるのかマーシャルの方が進んでいる面がいくつか見つかりました。既に彼ら自身が自ら考え、粘り強く取り組んでいることが多いことがわかりました。
マーシャルの場合は個々のレベルではお金を稼ぐという考えが優先されずシェアする社会であることが違いを生んでいるのかもしれません。パラオの場合は活動の対価がすぐに求められがちです。
コロナ前で言えば、パラオは民間経済が発展している一方でマーシャルは非常に民間部門が小さく、概観すればGDPの政府部門対民間部門が、パラオが1:2のところマーシャルは2:1(もっと政府部門が大きいかも)で、そういった違いが影響しているように思います。
さてフローレンスとの話では、
「シーパトロール行った?」「警察長官と話した」
「商業産業観光局行った?」「行った」
「文化資源保護局行った?」「行った」
「環境保護局行った?」「行った」
「外務省行った?」「外務次官と話した」
「官房長官に会った?」「会った」
などと、彼女が会うべきと言った人たちには既に会っていたので、勘が当たっていたことに安心しつつ、それなら話が早いとより深い意見交換となりました。
今はマーシャルの選挙前なのでできるだけ政治家には会わないようにしているのですが、逃げ切れるかどうか。