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ナウル、中国と国交締結、台湾と断交 [2024年01月15日(Mon)]

先ほど、ナウルのアデアン大統領が中国との国交締結を発表しました。FBで確認できます。
昨年後半の大統領不信任決議、アデアン大統領選出、PIF事務局長の件、海底鉱物資源、ソロモン諸島でのパシフィック・ゲームズ、以前からのアブハジアと南オセチアの国家承認とロシアとの関係、難民希求者センターに関係する財政と外部からみた人権問題など、いろいろな要因が思い浮かびますが、経済的メリットをみたのではないかと思います。

どちらかというと、ツバルが先だと思っていたので驚きましたが、南側は時間の問題だったように思います。

北側がどこまで粘れるか(これはコンパクトにおける安全保障に関わるか否かによる)。

台湾にはかなりリスキーですが、極限まで承認国が減ることが、西側諸国に影響する可能性があり、さまざまな角度から、今後の動きを追っていく必要があると思います。
ナウル新大統領選出 [2019年08月27日(Tue)]

ナウル議会でLionel Aingimea(ライオネル・エインジミア(仮)、外務省による読み方を待ちます)新大統領が選出されたそうです。

https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/397576/aingimea-chosen-as-waqa-s-successor-in-nauru

上記のラジオニュージーランド記事では、議員よる投票で、12対6で、ワンガ政権の財務大臣だったDavid Adeang(デービッド・アデアン)氏を破り当選したとのこと。

先日のワンガ大統領落選記事では、ワンガ大統領(当時)落選の裏には、アデアン議員がおり、アデアン議員が大統領になるためにワンガ大統領(当時)のボイ選挙区でライバル候補を応援したと言われています。

しかし、議員間の投票ではアデアン議員は大統領に選出されませんでした。その背景にワンガ前大統領がいるかどうか。


https://www.canberratimes.com.au/story/6350267/naurus-parliament-elects-new-president/digital-subscription/


さらに上記の豪州キャンベラ・タイムズ紙の記事では、 Aingimea新大統領についてより詳しい情報が書かれています。新大統領は、国民に結束を求めているようです。

新大統領は、Lawyerで法務省次官を務めていたそうです。人権派という記述もいずれかの記事にありました。

自分の記憶にちょっと触れたのは、下記の豪州ABC2015年の記事。
https://www.abc.net.au/news/2015-06-22/nauru-says-free-speech-crackdown-protects-asylum-seekers/6561582


当時、ナウル政府が国内でフェースブック等を禁止する法令に関する報道ですが、そのときの法務省次官でこれを擁護していたのが新大統領のようです。

当時、ナウル外務省の友人と話す機会があり、この件について尋ねたことがありましたが、彼が話していたのは、人口が少ない小さなコミュニティのナウルにあって、リベンジポルノや現地社会ではあまり受け入れられないような交際が広まる恐れが現れ、コミュニティへの悪影響を避けるためだとの説明がありました。一方で、国際社会においては、難民希求者センターに送られた難民希求者に関する情報を制限するための措置という見方がありました。

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さて、今後、9月9日にツバル(15議席)、11月18日にマーシャル(33議席)で総選挙が予定されています。キリバス(45議席+議長)では前回選挙が2015年12月から2016年2月(大統領選出が同3月)に延期されたので、おそらく来年2月〜3月に行われるものと思います。

いずれも台湾承認国ですね。

ナウル ワンガ大統領落選 [2019年08月25日(Sun)]

昨日8/24に行われたナウル総選挙で、ワンガ大統領が落選したそうです。
ナウル政府ツイッターやRadio New Zealand Internationalが報じています。

*追記:豪州ABCが詳しいですね。

ワンガ大統領は立候補したボイ選挙区(2議席)で次点となったようです。これにより6年で大統領の座から降りることになります。

ナウル内政に詳しくはありませんが、ワンガ政権下でナウル経済は大きく持ち直しました。昨年のPIF総会では、中国代表団に対する毅然とした態度が話題となりました。

しかし大統領選出選挙ではなく、議員選挙の段階で落選したということは、5年前にワンガ政権と対立し下野していた元大臣も同選挙区第4位で落選したことも踏まえると、地元の人々 が変化を求めた結果なのかもしれません。

さらに深い背景(現地の人間関係、家系の争い、利権関係)については、現地に入らないとわからないので、現時点ではよくわかりません。

大きな視点では、ワンガ政権は強力な親台湾、親米でしたが、一方でアブハジアや南オセチアに関連してロシアとの繋がりもありました。

果たしてドメスティックな理由なのか、何か深い背景があるのか。

いずれにせよ、新政権がどのような陣容で、どのような性格を持つものになるのか、注視していきましょう。

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ボイの海岸から
ナウルの印象(豪州の友人の場合) [2018年09月04日(Tue)]

先ほど書き忘れました。
昨日、自分が以前フィジーの日本大使館にいた際に、フィジーの民政復帰に関して、協議・協力していた豪州大使館の書記官だった人に会いました。

ナウルに来たのは初めてか?とお互いに言い合い、印象が違う!というところまで一致していました。

日本国内に限らず、豪州でもナウルの悪い印象(経済的に破綻していて、ひどい状況にあるなどと)が広がっていますが、特に近年5年ほどの経済改善により、実際の様相が大きく異なっています。

もし、マーシャルやキリバスに慣れている人であれば、ナウルの良さはもっと理解されるかな、と思います。
第49回太平洋諸島フォーラム(ナウル) [2018年09月04日(Tue)]

いよいよPIF関連会合が始まりました。
今回のフォーラムは48年で49回目のものになります。(1972年ごろに2回開催したため)

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サモアの背後に陣取ってと。

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その後、夜に、ナウル政府庁舎で、PIF会合開会式が行われました。

そこではテイラーPIF事務局長、役割を終えるPIF議長トゥイラエパ/サモア首相、議長に就任するワンガ/ナウル大統領がスピーチを行いました。

特にテイラー事務局長の声明では、今年の太平洋・島サミット(PALM8)について言及し、また3者とも「安全保障」という言葉を強調していました。

安全保障を強調する一方で、島嶼国側のニュアンスは、安全保障は各国を強靭化させるものとの位置付けにあることが述べられていました。すなわち、人間の安全保障や自然災害に対する強さ、気候変動の影響に対する強さ、経済が含まれています。

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(台湾の花火)


今朝は、米国の政府専用機が到着したようですね。

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ナウル! [2018年09月02日(Sun)]

はじめてナウルに来ました。


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祝独立50周年!


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到着してすぐの印象。キリバス、マーシャルと空気が似ています。


いろいろな人が「ナウルの人は働かない」などと言ってきましたが、かつてはそうだったのかもしれませんが、印象では他に見てきた島嶼国と比べて違いは感じられません。むしろ、懐の深さを感じます。


絶海の孤島とも言えますが、太平洋の真ん中にある、非常に安定した船と考えると、海も星空も美しく、マーシャルのように人で溢れているわけでもなく、落ち着いたミクロネシアを感じます。


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おそらく、ここ7、8年のナウル協定に基づくVDS導入による入漁料増大とビザ料を含む難民希求者関連収入増などによる財政改革が成功した証でしょう。(2008年ごろの政府歳入2500万豪ドルから、2012年には1億豪ドルになり、同レベルを維持しています)