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帰国 [2024年04月22日(Mon)]

先ほど、夜9時過ぎ、帰宅しました。
クック最終日は虹。
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マーケットでミニポスターを購入し、出国。

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Straight outta RARO

基本エコノミーですが、今回は帰国便で両脇に人がいなかったため贅沢に使わせてもらい、仕事が捗りました。

10時間のフライトでも、深夜便なら寝ればすぐに到着。昼便なら集中して仕事ができれば、あっという間に着いてしまいます。狭くて腕が痛みますが、コルセットを巻くようにしてから坐骨神経痛は改善しています。

今回のクック滞在で、経済的にはパラオが近いのですが、人や町の雰囲気はマーシャルのほうが近い感じがします。

パラオは義理人情の国で演歌が似合いますが、マーシャルは小さい頃におばあちゃんに甘えていたときのような優しさがあります。

クックは社交的で品のあるマーシャルという感じがします。マーシャルの社会経済発展を考えるとき、クック諸島が一つのモデルにして良いのかも。

パラオ、ヤップ、チューク、ポンペイはグアム寄り、マーシャルとコスラエはハワイ寄りのようなイメージで、マーシャルはポリネシアに馴染みやすいのかもしれません。

でも、クックの友人はタヒチとの文化的繋がりが強いとのこと。

そういえば、クック諸島の原初の神がTangaroa、トンガではTangaloa、サモアではTagaloa、広大な海域を人が移動していたことがわかります。kai食べ物とかika魚とか、言葉も面白い。
ラロトンガ! [2024年04月20日(Sat)]

現地から要請を受け、1年半ぶりにクック諸島ラロトンガに来ました。
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タロ畑、パンの実の木、マンゴーの木、ヤシの木

南太平洋大学クックキャンパスでは、南太平洋大学支部というよりもクックの高等教育機関としての独立性を感じました。初めて会った方ばかりでしたが、とても実のある会議になったと思います。

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1年半ぶりに会った友人とは、普段連絡するわけではないので、本当に1年半ぶりに話しましたが、本音で打ち解けて話せました。普通の会話がうれしい。

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シーアンとトゥタイ

PIF議長国としてやり切った感があり、プレッシャーからも解放されているようでした。今後はより国内の課題に注力できるようです。

今回、地域密着型エコツーリズムが、伝統文化の保護に有効なツールかもしれないという話が相手側からありました。伝統文化の保護という文脈では、女性のエンパワーメント、少し離れますが安心安全な社会などにも議論が広がりました。

別途、5月末にアンティグア・バーブーダで開催される10年に1回の小島嶼開発途上国(SIDS)会議に向け、遠隔でやりとりしており、その議論では、我々の地域密着型エコツーリズムの取り組みについては、マイクロレベルへの投資という観点から評価されていました。また、やはり伝統文化や自然環境保護の観点もありました。

クック諸島に話を戻すと、クック諸島は海底鉱物資源の経済利用に前向きです。地域では環境への懸念から反対する国も多いものです。

海底鉱物資源を利用するというと、陸上の鉱山のように海底を掘削する印象がありますが、クック諸島では、EEZ内(大陸棚限界の話を聞き忘れた!)の海底にナマコのように転がるマンガンノジュール(塊)を採集するものであり、彼らはハーベストと表現しています。また、5000メートルの深海底であるとも話していました。反対派の中には、深海底に手をつけること自体が自然への冒涜だという人もいるということで、議論がかみあわないとのこと(何か似たようなことがあるような気もするが)。

しかしそういった懸念を無視する姿勢をとっているわけではなく、今後、科学的根拠に基づく情報を公開しながら(何か似たような話があったような…)国の将来に向けて取り組んでいくとのこと。

また、今回は現地の観光局長ともじっくり話をしました。これまで各地を回り今回のような話をする時にはパワポを使っていましたが、最近はパワポを使わずに出来るだけ口で説明するようにしています。感覚的には、その方が1段階深い議論に繋がるようです。準備したものは無駄になりましたが、議論の内容は期待以上でした。

我々としては、これで社会経済構造も、観光分野の発展度も形態も異なる国々であるパラオ、マーシャル諸島、トンガ、クック諸島が対象となりました。根幹のコンセプトは同じですが、各国の現実に合わせたオーダーメイドの取り組みとなります。大きな希望としては、これをきっかけに各国間の繋がりがさらに深くなり、日本も仲間として関係が深くなることに繋がればと思っています。

その過程で、各国の伝承や神話にさらに光が当たれば良いなと。


今回、4〜5日前から調子が怪しくなっていたため、会議以外では基本的に部屋でデスクワークをするようにしていました。今日が最も調子が悪く、ちょっと心配でしたが、良い会議が続いたことで元気が出て来ました。

出張前に酷い状況であったヒザは、おかげさまで治り、毎日歩き回ることができました。クック諸島の外務省はエレベーターのない建物の3階にあるため、ヒザが治っていなければ地獄でした。また、エコツーリズムを考える上で、徒歩の速さで移動することでいろいろ気づくことがあるので、その点からも助かりました。
サガリバナ? [2022年12月10日(Sat)]

ラロトンガの道を歩っていると、サガリバナのような花が落ちていました。(この花はフィジーのスバの道端にも落ちていました。)
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木を見てみるとこのような感じ。

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木自体はタマヌ(テリハボク)に似ているのですが、タマヌの花はどうやら違うらしい。

SNSで誰か教えて欲しいと写真をあげたところ、フィジー出身のUgalさんが「Barringtonia Asianica」と教えてくれました。

ググってみると和名はコバンノアシ。サガリバナ科の常緑高木!

サガリバナの英名を調べると、Barringtonia Racemosa。 謎が解けてスッキリしました。Ugalさん博識!
クック諸島ー1日多い [2022年12月10日(Sat)]

何かおかしいと思っていたら、今週は月火水水木金と平日が6日になっていました。どおりで疲れるはずだ。
何もなければ、自分の土曜日は2時間ほどで終わります。

今日は天気が悪く、あまり写真を撮っていませんが、最後に今後の取り組みに関して、外務省などを周りました。

わずかな滞在ですが、今回はホテルではなく首都アバルアにあるキッチン付きの部屋を借り、スーパーや小さな店で日用品を買い、自炊し、政府機関を中心にアバルアの町を歩きました。

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豪州支援の警備艇

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中国支援で建てられた警察署

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中国支援で建てられた法務省庁舎

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外務省と財務省(奥の3階建)

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クック諸島、中国、ニュージーランドの3者協力による水道供給改善プロジェクトの碑(2014.2.20)。プロジェクトはコストが当初のものから2倍にも3倍にもなっており、まだ完成も見えていないと、現地の一般の方が話していました。水道管を張り巡らせても水源が十分ではないという話も。


ビジターであることは変わりませんが、マーシャルやフィジーでの暮らしを思い出しながら、ほんの少しだけ、3センチくらい、現地の人の日常に近づけた気がします。

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店舗の営業時間

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コンビニ

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Perfumes of Rarotonga

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クック諸島テレビ局

あとは昨日、初めて見た形の8弦ウクレレを見つけたので買ってしまいました。

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今日、現地の人に見せたら、これは重さがあり、いい木を使っている、と言っていました。弦を探していると、釣り糸を使っているそうで、太さに違いがあるように見えないので、ああ、テンションで音を変えているのかも。


今回の出張で焦点が絞られたので、帰国後は関係者と議論を深め、描いているものを全力で実現させていきたいと思います。
クック諸島ラロトンガ12/7 [2022年12月08日(Thu)]

今日は朝から天気が良く、午前中は現地のパナパさんというおじさんと島を一周しました。途中途中でいろいろな話をしてもらい、現代社会と伝統社会について、前回よりも理解できた気がします。
その後は会合。

まずは外務省のトゥタイさんとシーアンさん。先月、SPTOの会議でクック諸島を訪問した際、外務省の人を探していて、ギリギリでシーアンさんと話しができ、今回の出張に繋がりました。SPFのことも知られておらず、よく信用してくれたなと思います。

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向かって左がトゥタイ、右がシーアン。

続いて観光局のシエニさん。
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ラロトンガは山はありますが水源が乏しく、廃棄物処理も含めたインフラの許容範囲が小さいため、コロナ前の来訪者年17万人程度が限度で(人口は現在14000程度、約1万人が18歳以上)、それ以上の急激な増加は求めていないとのことでした。我々のエコツアーに似ている取り組みもあり、我々も彼らから学べることがありそうです。観光政策も概要はできていました。

最後はハーマン外務次官。
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極めて多忙な中、時間を作っていただきました。数年前、日本の外務省による研修に参加したと言っていました。マタイトンガ大使のこともとてもよく知っていました。

事前にポイントを共有していたのですが、それ以上に意図をつかんでいただいていたので、かなり建設的な話しができました。同じことを考えていることが多くありました。
クック諸島とパラオ [2022年11月05日(Sat)]

以前、何度か黒崎さんとのクロシオブエブエナートでクック諸島の話題がありました。
自分の頭の中では、クック諸島は12カ国+2の+2の一つという固定観念があり、労力を節約するような思いもあり、あまり関心を持たないようにしてきました。PACNEWSではクック諸島の記事が多いと思いつつも、基本的に箸休め的な位置づけ。

しかし、今回いくつかわかったことがあります。国連に加盟していないということを除けば、地域経済の面でも、島嶼社会の発展という視点からも、他の太平洋島嶼国と変わらず重要だというのがその一つです。

自分はパラオに関わっていますが、クック諸島の一般の人たちと話すと、語弊がないように願いますが、社会性がパラオの人と変わらない。同じ目線で話せる。

パラオは賢く米国自由連合国の立場を活用し、米国を利用しながら現代社会に馴染んでおり、クック諸島は同様にNZとの自由連合国という立場で現代社会に馴染んでいる。

そのネガティブな影響として、西洋化が進み、伝統文化が軽視され、若い世代とのギャップも生じている。それを挽回しようとしている。おそらくニュージーランドも先住民のマオリ文化をこの10年より大切にして来ていることも関係しているでしょう。

クック諸島の場合は、クック諸島のマオリ文化があり、パラオと同様に、現地語でチャントが行われると意味はわかりませんが、痺れます。

同様なことはハワイにもあり、今後この観点のアプローチは個人的に関心が深まりました。
フラワー [2022年11月04日(Fri)]

3日間、朝から晩まで、合宿のような日々でした。
クック諸島の観光副大臣は、これまでの地域観光会議では、実務者レベルで話をまとめ、閣僚級でそれを承認する流れだったものが、今回は3日間にわたり、それぞれのレベルでみっちり意見交換や議論が行われたと言っていました。議長としてかなりの達成感があったようです。

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SPTOのコッカー事務局長のどっしり感と馬力によるものだと思います。この事務局長になってからSPTOの活動が良くなっていると思います。

すべて終わり、3回目の(最後の)レセプション。

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このエイカトゥという花冠。本当にカラフルで美しく、自分はプルメリアの香りが好きなので花で酔ってしまいそうです。あと品がある。

色あいが本当に良い。マニジュアルバムのジャケットみたいです。

そして、今日は伝説のシンガーもサプライズで来られていました。何か歴史を感じ泣けてきます。

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自分が太平洋島嶼国に初めて行くと、すぐに馴染む土地と何ヵ月もかかる土地がありますが、クック諸島はすぐに馴染む感じでした。ただその馴染み方が、1年経った後のマーシャルのような不思議な感じ。

知らないうちにヒデと呼ばれて、まるで以前から知っていたかのように感じました。不思議な感じ。

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みんな真面目で責任感が強いところもいいし、いろいろ教えられました。自分はまだまだ知らないことが多い。

出席者も皆んな本気で実務に関わっている人の集まりであったことで密度が濃くなり、これから何にどこまで書けばいいのかわかりませんが、自分だけのために、しっかりまとめようかと思います。
クジラ! [2022年11月03日(Thu)]

この数日の滞在で、20年抱えてきたクック諸島のイメージが間違っていたことがわかりました。
北半球と南半球の違いもより強くわかります。

16歳若ければ、クック諸島に移住したい、それくらい気づかされることが多い。自分は基本的に10年超遅れていて、すでに棺桶に片足を入れているので残念です。

夕刻のレセプションでは、偶然クジラがジャンプ!

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またさっきまでボーイズでブラつきました(大臣級が2人います。

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そして、クックでは、花のリースが分厚くて、とても美しい。誰か知らないけれど、この人(出張者)が髪の色と合わせてとても美しい。

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15年なあ。
労働力の移動 [2022年11月03日(Thu)]

昨晩のレセプションで、フィジー出身のNZのある大学の先生(フィジーに共通の友人がいた)、ソロモン諸島観光局の人、クック諸島テレビの人といろいろ冗談を交えながら話していました。
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そこで、レストランやホテルでは、フィジー人が多く働いているので、クック諸島の人はサービス業を避けているのかなどと聞いたところ(念頭には、米ドル経済のパラオでパラオの人がサービス業を避け、安い労働力でもあるフィリピン人を雇っている状況があり聞いてみた)、
・クックはNZドル経済
・クック人はNZパスポートを持っている
・NZの最低賃金はクック国内の4倍
・クックの労働力はNZに向かう
・空いた隙間の雇用機会を求めて、フィジーだけでなくソロモンからも出稼ぎに来ている
・フィジーとソロモンの労働者にとって外貨(NZドル)を得ることができ、多くを自国に送金している
といったことがわかりました。

パラオとは様子が異なるようです。また人の移動について、気候変動の影響という見方もありますが、近視的には経済の影響が強いと改めて感じました。

フィジー人の先生は人の移動に関する論文を出しているそうなので、漁ってみます。
クック諸島はクック諸島 [2022年11月01日(Tue)]

カテゴリー「クック」の記事は2016年6月以来、4本目になります。
PACNEWS記事をまとめていても、クック関連は、機械的に仕分けていました。自分には、いまだにNZの一部という認識があり、リソースを割きたくないというのが正直なところです。

それでも興味はあり(例のごとく、先入観を排除するため、基本的な社会経済指標以外は調べずにきた)、今日の作業後、まだ日が出ていたので、宿の前の海に15分ほど入り、1時間ほど走ってきました。

どこかと比較するのもどうかと思いますが、景色やインフラ、宿を踏まえると、コスラエ、ナウル、バヌアツ、山をなくせばマジュロのローラのような、ちょっとキリバス。ミクロネシア地域におけるグアムのホテル街ではないエリアのような。どこかの離島のような。似ているけれど異なる、独特の何かがあります。脆弱さではなく、固い印象があります。第一印象。

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議会

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TUORO。マオリ社会で死者の魂が旅立つところ。玄武岩の岩礁。

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ナウルのような、グアムのような。

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パンの木

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ビール醸造所

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飛行機注意の道路標識
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