• もっと見る

«フィジーでスールー | Main | スバらしい天気とは»
青い大陸の管理者とインド太平洋戦略 [2018年07月12日(Thu)]

今回会った人たちからは、日本が30年以上行って来たことに自信を持つべきとの話がありました。堂々としていればいいのだと。


確かに中国のプレゼンスは以前に比べて高いが、それは「お金」であり、島嶼国もそれを理解している。一方、日本は長い間、人々と共に活動し、経済面だけでなく技術を伝えてきた。日本のこれまでの取り組み、積み重ねは非常に厚いし、ほかに真似できるものではない。と。


過去の取り組みをしっかり見直す必要があるように思います。




話変わって、海洋における法の支配についてですが、過去の現地資料を読めば、国連海洋法条約の合意前、70年代からすでに独立していた国々の間で議論され、島嶼国は法の支配に対して積極的に取り組んでいました。


ただし、それはいわゆる伝統的安全保障というよりも、漁業、資源の持続的利用、環境、核廃棄物を含む廃棄物の海洋投棄、生物多様性、気候変動などが対象。この文脈で見れば、先日のG7でも取り上げられ、実はPALM8でも取り上げられていたプラスチック問題は、島嶼国から言えば、当然の話であることがわかります。太平洋島嶼国は、青い大陸の管理者として、行動しています。


そこで、日本の自由で開かれたインド太平洋戦略ですが、そのような太平洋島嶼国が海洋の管理者として行動してきた歴史と現在を踏まえれば、うまく融合できる可能性があるように思います。


例えば、インド太平洋戦略を太平洋島嶼国側に押すというよりも、彼らが40年以上にわたり積み重ねてきた海洋の管理者としての知恵と経験を投入してもらうというように。



先日、ツバルでPLG(ポリネシア・リーダーズ・グループ)サミットが開かれました。そこでは環境、とりわけ気候変動について先鋭的な声明が出されたそうです。


そこにはしっかりと、日本からも大使が参加されていました。

コメントする
コメント